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一人ひとりの好きがあふれる、SOZOWのオンライン文化祭「シェアパーティー」

2024年7月末、SOZOWの一大イベントが開催されました。
全国各地から集まった子どもたちが、自分が作った様々なジャンルの作品や活動成果を披露し合う、まさにオンラインの「文化祭」と言えるイベント、通称「シェアパーティー」です。
このイベントは、単に作品を見せ合うだけでなく、参加者同士の温かい交流や、多くの成長ストーリーが紡がれる場でもあります。今回は、スタッフと子どもたちへのインタビューを通じて、「シェアパーティー」の裏側に迫ります。

子どもたちが主役のイベント

まずは、イベントの企画から運営まで携わったSOZOWスタッフ「さっちゃん」と「ゆっきー」に話を聞きました。運営面で、今回大きなチャレンジがあったそうです。

SOZOWが誇る、元気いっぱい愛情いっぱいのスタッフ、ゆっきー(左)とさっちゃん(右)

さっちゃん:「子どもたちがつくる、子どもたちのためのイベントにしたい、という思いから、運営スタッフを子どもたちから募集したんです。」

ゆっきー:「『自分たちがこのイベントを作ったんだ』って思えたら、達成感とか喜びが増すんじゃないかと考えたんです。運営を手伝ってくれる子たちを『クリエイター』と呼んで、それぞれの『得意』を生かして、スライド作成やオープニング動画の制作などを担当してもらいました。イベントのコンセプトも子どもたちに決めてもらったんです。」

「クリエイター」の子どもが用意してくれたタイトル画像(作:shiori)

また、今回行われたシェアパーティーはSOZOWパーク(オンライン習い事)とSOZOWスクール(オンラインフリースクール)の合同で行われた初めての試みでした。SOZOWパークの子どもたちとSOZOWスクールの子どもたちは、年齢層や背景が異なり、普段の活動では関わることがほぼありません。
共同作業や発表がうまくいくか、スタッフの中で不安もありました。

さっちゃん:「子どもたちに『クリエイター』の募集をかけたところ、SOZOWパークとSOZOWスクールからそれぞれ20人くらいずつ立候補してくれたんです。その子たちから『せっかくなら一緒に作業できるといいよね』という声が上がって。前向きな姿勢に感動して、メタバースのバーチャル空間にみんなで集まって一緒に準備する時間を作ったんです。」

ゆっきー:「子どもたちがお互いに助け合い、応援し合う姿がとても素敵でしたね。」

準備のための打ち合わせ中、「作曲ってどんなアプリを使えばいいんですか?」という質問が出ると、率先してアドバイスをし合う子どもたち。そのやりとりの丁寧さ、アドバイスする子の知識の深さ。
「みんな優しすぎる…」「あったかい!」とコメントしながら見守る子どもたちの雰囲気も含めて、何とも言えず素敵だったそう。初めて集まるメンバー同士で一緒にいい作品を作ろうとする姿に、さっちゃんもゆっきーも感動し、頼もしく感じたといいます。

ゆっきー:「そんな中で、SOZOWスクールの子と、SOZOWパークの子の共同作品も生まれました。」

さっちゃん:「学年も住んでる地域も違う、多様なバックグラウンドを持つ子たちが、好奇心を通じて繋がり、コラボレーションが生まれていくのが感動的でした。」

「好き」の祭典、当日。

迎えたイベント当日、オンラインの会場に多くの子どもたちが集まり、次々に作品が発表されました。

ライブ配信スタジオの様子。子どもたちは全員、全国からオンライン参加です!

イラストや物語、オリジナルのミュージックビデオ、工作や料理。3Dソフトで作った街並み、鉄道のプレゼン、ペットの写真…ジャンルの多彩さに驚かされます。
SOZOWでは「好き・やりたい」が学びになり、好きなことを突きつめて探求する力や姿勢が社会で活きるスキルに繋がると考えています。そのため、「シェアパーティー」での発表内容もジャンルを問わず、多様な「好き」が集結しています。
作品が発表されるたびに、子どもたちの「どうやって作るの?」「すごい!」という声やリアクションが交わされ、温かい雰囲気に包まれていきます。

「クリエイター」たちの作品も多くの子どもたちが絶賛。イベントを華やかに彩りました。(左上:ハシビロコウ 右上:フォイネ 左下:えむ 右下:エリーリタ)

さっちゃんに、印象に残った作品を聞いてみました。

さっちゃん:「どれも素敵すぎて選べないのですが、、『はっぴー詰め放題』と『いっちー』という姉妹が2人で協力して作ったマイクラの実況動画がすごく盛り上がっていましたね!似顔絵のイラストが実況に合わせて変わったりとか、声の入れ方とかもすごい工夫されてて、内容も漫才みたいに面白い。子どもたちからも『これは神』『プロのYouTuberみたい』ってコメントが続出してました。実はその動画を作るのにすごい苦労したそうで、その裏話も別で動画にして紹介してくれたんです。」

2人から、今回の行事を終えての感想を教えてもらいました。

ゆっきー:「『SOZOWスクールはプロ集団だ!』って、SOZOWパークの子たちが絶賛してくれてるのが印象的でした。実際、SOZOWスクールの子たちは何かを突きつめて取り組んでる子が多いので、そうやって褒められて嬉しそうでした!SOZOWパークは人のいいところを見つけるのが得意な子が多くて、褒め上手。本当にみんな素敵でした」

さっちゃん:「発表される作品がバラエティ豊かで、子どもたち同士が自分の「好き」を通じて刺激を与え合う姿に感動しました。大人の私たちが『こういうのもあるよ』って示すよりも、同世代の活躍から受ける刺激が、こんなにも好奇心を解き放つことにつながるんだなというのを感じました」

「りおん」と「りんご」の成長物語

当日、活躍してくれたのは作品発表者だけではありません。司会を務めてくれた子どもたちもいるのです。

今回、初めて司会を務めたSOZOWスクール生、「りおん」と「りんご」に話を聞いてみました。普段はあまり前に出るタイプではなかった2人ですが、勇気を出して司会に挑戦してくれたそうです。SOZOWスクールのバーチャルキャンパスにインタビューに行ってみました!

アバターでのインタビュー風景

りおん:「SOZOWスクールに入ってからはメンターさんとの1on1以外、なかなか活動に参加できていなかったんです。最初の一歩を踏み出すのが怖くて。でも、シェアパーティーの司会の話を聞いて、みんなと話したい、何かSOZOWのためにやってみたいと思って、立候補しました。」

勇気を出して、スタッフのゆっきーに連絡をしてみた中学2年生の「りおん」。ゆっきーは、りおんがそれまで声を出して話す姿を見たことがなかったので、非常に驚いたと言います。

しかし、当日。
「⚪️⚪️さ〜ん、発表ありがとうございます!〜〜なところがすごく工夫されてて面白かったです!この作品を作る上で特に頑張ったところをよかったら教えてもらえますか?」
りおんは、表現力豊かに進行を担当し、参加者たちを引き込んでいきました。

りおん:「どうやったら皆さんの作品の良さをうまく伝えられるかなって、不安で。メンターさんに相談して練習を見てもらったりしたんです。当日、緊張はしましたが、見てくれてる方たちがあたたかったので、頑張れました。『すごい!』『SOZOWのスタッフやってそう!』って言ってもらえて、本当に嬉しかったです。
自分には何もできないって不安になることばかりだけど、自分にはこんな未来があるんだなと可能性に気づけた気がします。私の親も、『あなたが司会やるの?』とびっくりしてたんですが、本番見てくれて『よかったよ〜』と言ってくれました。今まで緊張してあまり参加できなかったSOZOWスクールの活動にもこれからチャレンジしてみたいな、と思っています。」

もう1人、「りんご姉さんの司会うますぎ!」と絶賛を受けていた、中学3年生のりんご。

「この作品を作るのに、すごく制作時間がかかったとお聞きしています。⚪️⚪️さんの努力の結晶ですね」
「イラスト、ナレーション、動画編集などをみなさんで分担して作っていたのが素敵でした!」

このように、作り手の想いに寄り添った丁寧で心のこもったコメントをする姿に感心させられたのですが、実は以前まで話すことに苦手意識があったそうです。

青森に住んでいるのでこのニックネームなのだそう

りんご「いつも見ている側だったシェアパーティーに、違う目線から参加してみたらどうなるんだろうと思ったのと、人と関わる機会になりそうと思って、司会をやってみようと思いました。自分が作品を作ってる側だったら何を言われたら嬉しいかなって考えたり、その人が工夫した部分に気づいてそこについて感想を言えるようにってところをこだわってみました。

前は話すことが苦手で緊張してたけれど、SOZOWはいろんな子がいて、オンラインだからこその関わりやすさもあって、いろんな子と関わっていくうちに話すことが楽しくなってきました。コミュニケーション力もついてきてハキハキ喋れるようになったなと感じるし、今すごく楽しいです。家族にも明るくなったって言われます。
今回のシェアパーティーでも、みんなの作品がすごくて尊敬だな〜と感じて、自分ももっと何か頑張ろうと刺激をもらいました!」

この2人をはじめとする、司会という誰もが緊張する大役に挑戦し、やり遂げた子どもたちのおかげで、より参加者が楽しめ、心から賞賛を送り合えるイベントになったのではないかと思います。

保護者から見るシェアパーティー

実はこのシェアパーティーというイベント、子どもたちと一緒に保護者も参加していただくことも多く、とても好評をいただいているんです。この記事の最後に、保護者からこれまでに寄せられたコメントの一部を紹介します。

「立派に発表している我が子の姿に感動しました。こんなことができる子だったなんて。」

「子どもたちが素直に『すごい』って褒め合って、認め合えてるのが素晴らしい。」

「好きが溢れてるイベント。見ていて明るい気持ちになれます!」

「それまでは家族以外に自分の作品を見せることはなかったんです。勇気を出して無事に発表できたことで、自信がついたのか、それから積極的に意見を言ったり、友達と関わることができるようになりました。」

子どもたちの「好き」を伝えたいという純粋な気持ちと互いに認め合う姿は、大人にも感動を与えてくれます。

SOZOWでは、これからも子どもたちが好奇心を解き放ち、一歩前へ進むきっかけとなる場を提供していきたいと考えています!

<SOZOWのサービス>


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