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吉福でリサイクル回収をはじめた理由

吉福では令和2年12月から令和3年3月まで当店で購入された包装容器を洗って持ってきていただければ、それらをリサイクル資源として回収をしています。この取り組みが定着するのか分からなかったので期間を決めました。なので、『おためし』としています。

始めた理由は主に二つあります。
まず、レジ袋の有料化。そして、令和2年の熊本県南部を中心とした豪雨災害です。
レジ袋有料化の話題が出始めたことをきっかけに、どうせ始めるなら包装自体もなんとかならないものかと考えていました。しかし、大した解決策も見つからず、とりあえずということでバイオマスプラスチック配合のレジ袋(吉福ではお会計毎に3円かかります。)を使用することで一応の落とし所としました。
そして、レジ袋有料化の制度に慣れはじめた7月に熊本での豪雨災害が起きました。話は逸れますが、吉福の吉は熊本県人吉市に由来します。大切な場所です。
↓は郷土玩具のきじ馬。


東日本大地震を経験した身からすれば、まさか人吉市でもと、何とも言いようのない気持ちでいました。個人としても吉福としても何か出来ないものかと考え、土嚢袋を送ったり、募金を募り現地で活動する方達の足しになればと動きました。本当は現地に行って泥かきでも何でもしたかったのですが、もちろんそんな状況でもなくモヤモヤした気持ちだけがありました。ただこの気持ちを一過性にはしたくないという思いだけはあり、しかしどうすれば良いのか考えても、地球温暖化や環境問題のような大きなテーマしか思い浮かばず、この小さなお店に落とし込むことが出来ずにいました。
リサイクル回収の案は8月にはあったものの、コロナ禍でやるべきことなのか、果たして定着するのか、やったところで⁇等々、考え出すと行動できずにいました。
日頃からお世話になっていた包装資材の担当の方にレジ袋有料化から今回のリサイクル回収に至るまで大変お世話になり、その方に意見や考えを聞きながら少しずつリサイクル回収の方向に固まっていきました。多分、相談できたのは同い年だったので話しやすかったのだと思います。
しかし、去年(今年もですが、、、)はCOVID19への対応や日々に追われ、あっという間に日が経ち11月になっていました。久しぶりに電話で包装の注文をした際、色々大変な時期だけどお互い頑張りましょうと言って電話を切りました。それがその方との最後の会話になり、訃報を知ったのは翌週のことでした。
東日本大地震で学んだことの一つは、いつ何が起こるか分からないなかを生きているということです。そのことを彼の訃報ではっきりと思い出しました。
日々の変化に対応するのがやっとの中で、それを言い訳に行動していないことに情けなくなり、とにかく自分が良いと思ったのなら行動しようと12月からこのリサイクル回収を始めることにしました。

今回は以上です。読んでいただきありがとうございました。

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