アニメ「デキる猫は今日も憂鬱」を見てた夫の話
こんなこと言うのも何だが、私の夫は、昔から物覚えが良い。
それに引き換え、私の記憶力は宇宙のかなたへ忘れてきたため、物事を覚えられず、すぐに忘れてしまう。
夫は記憶喪失な私に「もう忘れちゃった?〇〇やったやん?」と、ハテナがたくさんの脳内の私に、よく昔の出来事を思い出すのを手伝ってくれたりした。
少なくとも私よりかはしっかりしていて、我が家では頼れる数少ない一人だった。
そして仕事でも自分しかできないポジションに立たされていることが多いらしく、仕事を抱え切って毎日をこなしていた。
さらにうまく人に頼むということを苦手としているため、心に余裕がなかったのだろう。
夫は最近、家のことにも仕事にも疲れた様子で元気がなかったのだ。
そんな夫が最近アニメを見ると言い出し、休日は家にこもって見ることになった。
よほど疲れたのか、口数も少なくなり、とにかく現実逃避に走りたかったのだと思う。
定番の人気だったアニメはひと通り見る。
そんな中、一つのアニメにハマって見ていた。
それは「デキる猫は今日も憂鬱」と言うアニメだった。
最近のアニメ事情にうとい私は、そのアニメを知らなかったので、夫に聞くと
「すごくおもしろいし癒される」とのことだった。
「へぇ!」と私もひさびさに時間を作ってアニメを一緒に見ようと隣に並んで見ていた。
「デキ猫」のアニメは単行本もあり、マンガからアニメになったようだ。
公式のサイトから引用して、少しあらすじを書いておこう。
一一一一 あらすじ 一一一一
仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、ある日凍死寸前の仔猫を拾う。
諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、ご近所付き合い……
あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた。
「うちの猫ちょっと普通じゃないかも……!?」
そう思いつつ、諭吉のおいしい料理に胃袋を掴まれ、生活の全てを支えられている幸来は、もう諭吉なしの生活なんて考えられない!
「夢のパーフェクトにゃんことハイパーずぼら会社員のまったりのんびり同居ライフ」
一一一一一一一一一一一一一一一
というアニメである。
それを見ていた夫を見て私はふと疑問に思った。
え?この状況って、我が家そのもの…やん。
私は、社会に存在する一切の仕事が壊滅的にできない。
家事も夫の方が要領よくこなすが、私がしないと私の役割がなくなってしまうため(すべての物事を夫にしてもらうには心苦しい…)かろうじてだがやっている。
注意欠陥な私、そして不登校の息子たち…。福沢さんポジションは、たくさん我が家にいるよ。
そして夫よ、あなたは諭吉の方だったんだね。
と言うことに気づいてしまった。
それなのに。
このアニメを見ると癒されると話す夫を見ていると矛盾しているのは私だけだろうか。
とにかく「嫌よ嫌よも好きのうち」いう言葉が頭から離れない。
そして、これからも福沢さんとして生きてもいいんだ!という確証が得られて嬉しくなるエピソードでした!
読んでくださりありがとうございます!
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