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素晴らしきグルメ系YouTuberの世界

YouTuberには関心がなかった。ところが、いざハマってみると、そこは多様で自由で、それでいて非常に深い世界だった。

今回はいまオススメのグルメ系YouTuberを紹介しよう。

なんでいきなりハマったか。

GW10連休だったから。時間があったので、本から動画から何から、あらゆるコンテンツを貪っていた。そこで、Netflixの「ストリートフードを求めて」を見たのがきっかけ。

これは、世界の屋台飯を特集する番組(シーズン1は30分×9本)。単にご飯を紹介するのではなく、その後ろにある人間のストーリーを中心とした構成。美味しそう、という感想以上に「彼・彼女の味を今食べないともったいない」という感情を抱かせる。素晴らしいコンテンツだ。

これを見ていて、もっとグルメ系のコンテンツが知りたくなったのだ。そこで、YouTubeを漁ってみたところ、これらは大きく下の4つに分類できることがわかった。

■大食い系

■食べ歩き系(海外、ラーメン、エリア特化など、切り口は千差万別)

■やってみた、食べてみた

■レシピ系

調べてみると、大食い系の人気が高いようだが、個人的にはあまり興味がないので割愛。「食べ歩き系(海外、ラーメン、エリア特化など、切り口は千差万別)」「やってみた、食べてみた」に心が動いた。純粋に面白いし、もし自分(YouTuberもしくは動画コンテンツを作るとしたら)がやる場合にどうやるか? という視点で見ると再現性も高い。

じゃあ、何を見ればいいのさ。この5本が最初の一歩。

インドの屋台の様子をゆるすぎる解説とともに届けてくれる癒し系グルメコンテンツ。大きな鉄板で豪快に仕上げていく様が見ていて気持ちよく、つい繰り返し見てしまう。そして、美味しそう。病みつき。行きたくなる。適当な解説がまたいい。傑作「インドの100人前ドライカレーの作り方」ではバターの使用量に悶絶。

はぃじぃさん。元吉本芸人(と今ググって知った)。ファミレスからコンビニグルメ、地方グルメまでを網羅する食べるYouTuber。蟻も殺さなそうな優しい容姿と語り口。現場叩き上げの的確な食レポは必聴。

「『9秒で提供出来なかったら返金』の攻め過ぎてるカレー屋さん!【9秒カレー】」はネタも強ければ、軽妙な喋りも、突然のオチも秀逸。食レポが的確かつ丁寧なので、見ていてとても好感が持てる。

大阪の西成のグルメ動画をウロチョロしてたらたどり着いたチャンネル。自分が映るなら、1にも2にも清潔感は大事だなと思わせるさわやかっぷり(同じヒゲおっさんとして)。人柄まで垣間見えるのが、YouTubeの本質か。西成のホルモン「やまき」は同じく大阪の名物居酒屋「とよ」と共に次の宿題店に設定。

亀田史郎が地元西成近辺のグルメやインスタントラーメンのアレンジを披露するチャンネル。この3150ポーズが最高。家に鉄板が欲しくなる。分量なんて気にしない。男の料理。シズル感がすごい。

この「【アレンジ】来来亭のラーメンでラーメン焼きそば作ってみた!」では、チャーミングな一面も。キャラとポーズで一本!


ラーメンを自作で作りまくるおっくん。天一、二郎、鬼金棒と、簡単そうに作っているが、相当な手間がかかっているのだろう。スープだけじゃなく、麺も自分で作る本格派。ラーメンて家で、こんな少量でも作れるのかと驚いた。

毎回最後にビールを持ってくるのは、広告ねらい?(こういうYouTuber結構いる)コメント欄がホモいじりで荒れてるのがまた乙。

撮影12時間という圧巻の工数を誇る「【本気で作る】自宅でカラシビ味噌らー麺を再現したらウマすぎたwww」は、丁寧な人間じゃないとたどり着けない境地。

グルメ系YouTuberになるには?

ということで、自分がハマったという軸で5本を紹介してみた。こんなにたくさんのチャンネルがあることを知らなかったし、どれも工夫に満ちていて、コンテンツとして秀逸。

いずれも「何かしらの新しい情報(店のこと、レシピのこと)」と「配信者の個性」のバランスがとてもいいし、自分にもできるんじゃないか?という絶妙なセミプロフレイバーが親近感を抱かせる。

なので、もし自分がコンテンツを作るとしたらどうするか。と考えた。

自分が出るのはマストか。でない場合は海外の飯など、引きの強い内容が必要か。逆に「恵比寿」とかに特化した方が強いのか? そうすると、情報量は必要だし、お店へのアポは絶対に必要だし、その時なんと説明するべきなのか。

そもそも、みんな許可を取ってやっているのか? むしろ、食べログに勝てる情報にするには何が必要か。配信者の個性か?などなど、散歩しながら色々と考えを巡らせつつ、「YouTuberで人気出ちゃったらどうしよう……」などと夢見る人の気持ちもわかった。

そんな夢まで抱かせてくれるYouTuberの世界。これは大人も子供も憧れますわ、と、若者の気持ちに合点がいった。

それどころか、自分にもまだ一攫千金の可能性があるのでは?と思わされた、GWの昼下がりであった。




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