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10,000ポイントのハードル

Radiotalkアプリでの換金制限

音声配信アプリ「Radiotalk(ラジオトーク)」において、今月から新たに「換金するには最低10,000ポイント以上必要」という換金制限がついた。※今までは制限なし
この「ポイント」とは、同アプリ内で配信活動をすることで増えていく数値のことで、取得後90日で消滅してしまうため、換金するためには「90日以内で10,000ポイントを集める」ということになる。換金レートはざっくり1ポイント≒1円くらいなので、要は「一万円未満の端金は換金できねーぜ」ということだ。これに対するユーザーの反応は、

「無理ゲーすぎる」
「弱小ユーザーは換金するなってこと?」
「せっかくリスナーさんからもらったポイントが失効するのは悲しい」

…などなど。
この「10,000ポイント」というハードルが、はたして高すぎるのか適正なのか?という話はいったん置いておくとして、では具体的にどれくらい頑張れば10,000ポイントもらえるのか?を考えてみると、単純計算で、

10,000ポイント≒111ポイント×90日

これが最低ライン。つまり「Radiotalkでお小遣い稼ぎしたければ毎日111ポイント以上稼げる配信をし続けてね〜」というRadiotalk運営側のメッセージだとも解釈できる。
ポイントの稼ぎ方はいくつか方法があるが、わかりやすいところで言えば「ライブ配信」で200スコアくらい稼げばだいたい111ポイントくらいはゲットできる。※正確な計算式は公開されていないが、目安としては概ねライブ配信のスコア(=画面に表示されるライブの点数)の6割前後がポイントとしてもらえる

ライブ配信一回(30分)で、200スコア。これを毎日。
これを厳しいとみるか、やりがいと感じるかは人それぞれだが、少なくとも運営側は「稼ぎたいなら最低限これくらいのヤル気と努力は必要である」ということを明確に宣言したことになる。
今までは「誰でも簡単に小銭稼ぎができるし、頑張れば大きく稼ぐこともできる」アプリだったものが、これからは「エンジョイ勢とお金目的勢に二分化して、それぞれがそれぞれの楽しみ方をする」ことになるのだろう。それに応じて、ランキングや番組表示も二分化してくれると、リスナー側も「無課金で楽しめる番組かバンバン課金する番組か」を見分けられて良い気がするが、それはまだ先の話か。

ポイントが消滅しないための救済措置

10,000ポイント未満でポイントが消えてしまうことへの救済措置としては「ポイントを『コイン』に交換可能」になるそうだ。※アップデート時期は未定
この「コイン」を使えばギフティング、すなわち投げ銭ができるので、他配信者に投げたりすることで“死にポイント”にはならないということだろう。さらに、このおかげで普段から他配信者のライブを聴かないユーザーや、無課金ユーザーにも「投げ銭文化」を味わってもらうことができる。あわよくば、いずれは自分で課金〜投げ銭してくれるようになれば…という思惑もあるかもしれない。

Radiotalkは過去何度もこういった大型改変、アップデートを繰り返してきたが、その都度既存ユーザーからのネガティブな反応はあった。それでも時が経てばそれが当たり前となり、むしろ「結果、以前より良くなった」という好反応に変わったことだってある。確かにピンポイントで見ると改悪とも思えるのかもしれないが、ユーザーが知るよしもない今後のさらなる改変をも踏まえて広い目で捉えると、きっと未来の「やってよかった」につながるに違いない……と、1ユーザーとしては信じてみたい。

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