感情の危険運転

去年、起きた凄惨な交通事故、ここ数日、その初公判のニュースを見て、事故同時も今も「胸が痛くなる」の一言です。

その中で僕が一番胸が痛いと感じているのは、加害者やその家族に対する過剰なバッシングです。

SNSの普及により誰でも簡単に自分の言いたいことを言えるようになり、
それが対象の相手を含め、不特定多数の人の目に入るようになったことで、
「炎上」という現象がよく起きるようになりました。

その火の粉がダイレクトに降りかかるようになりました。芸能人や有名人はもちろん、今や、一般の人でもちょっと話題になるだけで、格好の餌食にされてしまいます。

批判や否定的な意見を投稿すること自体はいいと思いますが、
一時の正義感や怒りに任せた、論点とは関係ない人格否定は目に余るものがあります。

まるでそれは暴走した車のようです。今年は、その「暴走車」に轢かれて人が亡くなってしまうというニュースもありました。大切なのは、この「感情の車」を周りの状況をよく見て運転することだと思います。

今回の事故で奥さんと娘さんを亡くされた男性は、
怒りや憎しみ、悲しみ、絶望、孤独などの感情を抑えて、
 最愛の2人の死と向き合い、必死に闘っています。尊敬に値するくらい強くて立派な方だと思います。

その姿に胸を打たれるからこそ、
僕たちがすべきことは、冷静に裁判を見守ること、危険運転をなくすためにどうしたらいいかを考え、話し合うことだと思います。

車も心も安全運転で!

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