初めてのセカンドキャリア

僕は今まで何回かnoteを書いてきた。それは文章を書くのが好きで、面白いなと思うことや伝えたいなと思うことがあったから。

でもかなり今回その要素は薄いので、正直つまらないってゆー保険を今かけておく。

転職することにしたので、色々書いてみる。

僕は飲料メーカーの営業を約7年間してきた。入社までの人生、アスリートとして生きることが多かったから、初めて「走ること以外が一番大事ですよ」という世界を味わう。

もちろん学生時代、勉強などで比べられることも多かった。

でもそんなのどうでもよくて、「俺には陸上がある」これの揺るがなさがエグかった。

好きな女の子に振られても俺には陸上がある。科学のテストで28点をとっても俺には陸上がある。授業中にう○こを漏らしても俺には陸上がった。

22歳の高橋青年は、ついにサラリーマンとして脚の速さ以外でしか比較されない人生を歩み出す。

結論から言って、この道を歩んで本当に良かった。もちろん、そう思えるまで自分なりの苦労もあった。(あくまで自分なり)

今でもそうだが、僕は自分のことを天才だと思いすぎる節がある。これが僕のサラリーマン人生の序盤を苦しめる。

勉強が苦手な自覚は人一倍あったが、やれば何でもできるタイプだと思っていた。

お世辞なしに僕の同期は超絶スーパー優秀マン&人間性メーターマックスマンの集まりで、すぐに全て劣っていることは自覚した。営業だったのでキャラでなんとかなった部分はあったが、明らかに自分のスキルは劣っていた。

結果をみても、誰がどうみても「高橋宗司脚はえーけど仕事全然できねーじゃん」状態だった。(今もそうかも…)

スタート次点で遅れていることが分かっても、追いつこうとする努力はしなかった。

スタートで自分が秀でていると俄然やる気になるのだが、僕の悪い癖は苦手と自覚した瞬間冷めてしまう。周りにいたら迷惑極まりない人種である。当時の僕みたいな奴が同僚だったらデコピンしている。

そんなこんなで仕事に興味が湧かなくてもう一回陸上の道に戻ろうとするが、それは挑戦でも何でもなく、ただの逃げだった。

勿論陸上の道に戻って成功している人はマジですごいと思う。リスペクトしかない。

でも、過去の自分は逃げでしかなく、
自分で決めた目の前のことが出来ないだけだった。

多少走れるようになっても、
自分の中で何も進歩してなかった。

学生時代は自分を肯定してくれる人しか周囲にいないから考えを改める癖もないし、部活において目標はクリアしてきたから自分を反省する習慣が皆無だった。

仕事をするようになっても自分が悪いと思う割合は少しで、あとは「間違った道選んじゃったなー」「周りに恵まれてないなー」「運わりー」とか。

そして、何といっても今からとってもダサい事をいうが、達成感が物足りなく、燃えなかった。(もちろん努力はしてないので当然)
こうなると悪循環の嵐だった。悪循環の桜井翔だった。

辞めようかなと何度も考えたが、大阪への異動発令がでて、何となく辞めれなくて何となく大阪にいったが、自分にとってこれが転機だった。

理由はシンプルに人付き合いが好きになった。

大阪という土地柄もあるが、陸上の道を諦めてしばらくたって余計なプライドが消えた。
自分から捨てにいった。

「お前箱根優勝したんかーそれでも」とか「お前おもろいなー」って言われる回数が増えて、人間関係が良くなって、自分に足りないものをようやく受け入れた。普通の人は数ヶ月くらいでそうなるのだが、僕は4年くらいかかった。笑

仕事でもめっっっっちゃくちゃほんの少しちょびっと評価してくれる人が増えてきて、死ぬほど嬉しかった。僕にしかできないやり方ってあるんだなと思うようになって、営業がクソ楽しかった。

そして今、捨てて良かったプライド、捨てすぎて回収したほうがいいプライド、自分にとって得意不得意な能力、色んなことが分かった。普通の人の2京倍くらい時間をかけてやっと分かった。

理想を言うと僕は良いものは否定されても良いと言いたいし、悪いものは悪いと言いたい。そしてメンタルはアスリートでいたいし、プロフェッショナルでいたい。

　他にも理由が沢山あるけど僕が真面目みたいになっちゃって恥ずかしいからこれくらいで。とりあえず理想を追及するために、転職しようと思った。
(会社は聞いてくだされば教えます。笑)

今に至るまで自分が正しい選択をしたとは思わないし、反省の方が多いけど、本当に新卒で今の会社に入れて良かった。

日本で指折りで数えるほど脚が速くなかったのも、天から与えられた才能が無いのも、性格がひんまがっている事も、コツコツ努力できるタイプじゃないのも、何となく自分のためだったんだと思う。

今年で30歳になるけど、まだ自分で気付いてない自分の能力に気付きたいし、お前は変わらないなとも言われたい。

たくさん迷惑をかけたぶん、
いろんな人に恩返しできる人になる。
そして自分のために頑張る。