5G関連でハードウエアならQualcommに投資すべき理由

こんにちは。すこんぶです。

2020年は5G元年と言われ、日本でも5Gスマホが本格的に上市されましたね。5Gといっても現行対応周波数はSub6帯域なので原稿LTEと大きくは変わらないのですが・・・。

昨今スマホの新機能頭打ちと言われる中で、カメラ多眼化やディスプレイ方式の変更よりはユーザへ与えるインパクトは大きいのでは無いでしょうか。

5G通信に対しては旧来の通信規格からの移行に伴い高周波部品関連サプライヤーには動きが出てくる見通しです。

そんな中で注目されるのがQualcomm(ティッカーシンボル:QCOM)です。既に巨大企業ですので何を今更と思われるかもしれませんが、実はQualcommはAppleとの訴訟やSkyworks, Broadcomm/AVAGO, Qorvoといった競合の攻勢もあり昨今のシェアはそこまで高いものではありませんでした。

それが、2021年以降大きくシェアを伸ばす見通しが出てきました。

まず第一にAppleとの訴訟がクリアになり、iPhone12から本格的に搭載され始めたことのインパクトは大きいです。Appleは基本的にグローバル対応のため、ミドル・ローエンドの販売シェアが高いSamsung, 中華スマホよりも高周波部品にかけるコストは非常に高いです。これまではSkyworksが非常に高いシェアを持っていましたが、来年以降Qualcommがシェアを伸ばすことで利益は拡大していくものと思われます。

その次に、5G mmW関連技術です。競合に対してQualcommはSub6までの対応部品は全て網羅しており、パワーアンプ、スイッチIC、BAWフィルタ、モデムの全てを網羅しているのは実はQualcommだけです。そこに5G mmWに対応可能なアンテナをAiP(Anntenna in Package)で強烈な特許を出しているので、来年以降、各スマホメーカはQualcommのチップセットに準じた部品攻勢にしていくことは必至かと思われます。

以下、参考までにAiPの関連記事を英文ですが転載しておきます。


Buy on dream, sell on reality、5G mmWやAppleシェア拡大による株価伸長の恩恵を受けるのであれば今がタイミングかもしれないですね。


本日はこれまで。