【備忘録】チップチューン的なあれこれ
先日チップチューン的な環境での作曲の話が上がったので、自分が近年携わった環境などを、チラシの裏的なメモ。
VSTiでゲーム的な音をMIDIで作成
誰でもシーケンサーで古いゲーム的な音を出したいと思った際に、最初に考える方法。フリーのVSTでも十分に楽しむことができます。ただし、1/60秒(16.66・・・msec)などの細かい音を意識すると処理的に問題があったりすることがあるので、各環境での動作確認を推奨。
例えば、ファミコン音源では
DoReFAMI http://theta.s57.xrea.com/software/
Magical 8bit Plug http://ymck.net/download/magical8bitplug/index.html
SANA 8bit https://github.com/m-masaki72/SANA_8BIT_VST/releases
ファミシンセⅡ for Win http://dtmfree.info/index/?p=1521
Bleep' http://tonebytes.com/bleep/
などなど。
他のゲーム機音源についてはGoogle先生などに尋ねましょう。
PSGオンリーで作ったrPSGのアルバムは、サウンドフォントのVSTを使い、いわゆるサンプラー的な扱いでADSRなどのパラメータを自分で設定しながら作り上げました。細かい調整をしないと成り立たないので、細かくデータを作り込み・・・いや~~若い頃にやる仕事ですね、これは。(笑)
エミュレーターで実際のファミコンに近い音で作成
ファミコンカセットで販売されたゲームの音を作った時の環境です。これを実際にファミコンで鳴らす際には、データフォーマットに沿ったサウンドプログラムを作成しなければなりません。
まずはNSDL(NES Sound Driver Library)http://shaw.la.coocan.jp/nsdl/doc/index.html
というサイトを見て下さい。
実際の音楽データ作成は
MMLという音を鳴らすためのフォーマットに沿ったデータをテキストエディタで作成する(拡張子mml)
→コンパイラ(nsc.exe)でMMLデータ(*.mml)をNES Sound Formatファイル(拡張子nef)に変換
→NES Sound Formatファイル(*.nef)をNSFプレーヤーで再生し確認
NSFプレーヤーは何種類かありますが、この時は
VirtuaNSF.exe NSF(NES Sound Format)プレーヤー
http://virtuanes.s1.xrea.com/
※再生音をWaveファイルに変換可能
を使いました。使い勝手も処理速度も音も良かったです。
音声合成や特殊なノイズ音などが使用可能ですが、ファミコン実機でも同じ音を出せるかどうかは、実際に作っていた当時ならバージョンチェックを通過させなくてはならず、ハードルは高かったと思います。
さて、再度まとめますと、
1、各ツールをインストール
2、テキストエディタでMMLファイルを作成。(MMLの書式はNSDLのサイトに解説があります。)
3、コンパイラ(nsc.exe)でサウンドファイル(*.nsf)を作成。
4、nsfファイルをダブルクリックして再生
という流れになります。サンプルのMMLファイルも付いてきますので、音を出すところまでくれば、あとはひたすらMMLのお勉強になります。頑張りましょう(笑)
あ、そういえばこのツールでも分解能は1/60秒に届きませんでした。なので、パーカッションパートなどはスイープを使ったり色々と手を変え品を変え苦労して作った記憶が・・・。まぁ、不自由さも楽しむ気持ちで。w
てな感じで、あまり役立たないとは思いますが、興味がありましたらトライしてみて下さい。
ではでは。
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