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メガシンセシス・ケンブンロク ガイデン・YM2612変換表

メガシンセシス・ケンブンロク、今回はちょっと外伝的なお話を。
レジェンダリープリセットを作成した古代祐三氏がインタビューでも話されていましたが、メガシンセシスのFMエディットパラメータが実機(YM2612)操作時のパラメータとの差異があるとの事で、当時のデータの再現に困っていたみたいです。
それの解決のためにSONICWARE社の方で[YM2612の数値がXの時はメガシンセシスではYにする]と言ったパラメータ変換表みたいなものを作成したところ作業効率が大幅にアップしたとのこと。
その変換表が遂に一般公開されたとの事でして、当時や現在に実機で利用していたユーザーさん、データシートを持っているユーザーさんは変換表を活用することで、より効率的な音色作成が行えるようになるそうです。

変換表所一部はこんな感じ。
YM2612 とメガシンセシスのパラメータが並べてあって、YM2612の数値がXの時はメガシンセシスはYにするみたいにできるそう。

ダウンロードページなどへのリンクが無かったのでXのポストを埋め込みます。
このポスト内のリンクから変換表へジャンプする事ができる他、ジャンプ先ではPDFバージョンのダウンロードも行う事ができます。



ちなみに私は実機は持っていないのですけども、、、
ある意味実機に近い(YM2612を二基搭載している)MEGAfmを所持していたり・・・
もっともMEGAfmはパラメータが本来のものとは違う挙動なので、また違う感じになるんですよね。
そもそもディスプレイが2桁しかないので127とかの数値が表示できず、99までの値になっています。
なので必然的に変換が必要になるのですが、ジャストの数値が出せない為、同じような設定でもニュアンスの変わってしまうおとになったりとかも・・・

ちなみにnord G2でYM2612の再現を試みるためにPlogue chipsynthMDからのパラメータ変換表を過去に作成したのですが、実はこの表を少し手直しして、chipsynthMDのパラメータを入力するとメガシンセシスでの設定値が出るようにして使っています。
ソフトシンセからのプリセット移植等をする際に使っています。

こちらがお手製のOPN - OPS(DX7とかの系統。G2のFMモジュールはDX7を模しているのでこの系統になります)変換表です。
ChipsynthMDの項目に数値を入れるとOPSの似ているアルゴリズムの番号(アルゴリズムによってミュートされるオペレータが変わります)を選択し、各種設定の数値が出て来るようになっています。
最下段が今回追加したメガシンセシス用のパラメータ値。
ChipsynthMDはちょっと独特で一般的なオペレータ番号と並びが逆順になっているので、それらも加味してその機器での数値になる様になっています。
尚、こちらのOPN-OPS変換表に関しては色々と間違いだらけの部分もあるので、現在の所公開予定はございません・・・ご了承ください。

と言った感じですが、YM2612だけでなくこれらを模したソフトシンセとかのユーザーさんにも有用だと思いますので「何か再現がうまく行かないんだよな」ってなっている人、是非とも公式変換表をチェックしてみてください。


メガシンセシスには現在、3月以降に出荷予定の分までが予約で埋まっている状態となっています。
4月以降出荷分の予約が始まっていますので超気になる!って人はMEGA SYNTHESIS製品ページ(こちらのページから予約ページへとジャンプできます)にとりあえずレッツゴーです。
またページ上部の[オンラインマニュアル]からMEGA SYNTHES日本語マニュアルやPCMリスト等、各種マニュアルをダウンロードする事が出来ますので併せてチェックしてみてください。

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