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議会でのとあるトレードオフ問題

かなり前の話なんですが、以前は1年生(当選1回目のことです)議員は下働きな感じがあり、今よりもっとおとなしくしていたという話を聞いた事があります。
 
議会という場所は、前にもnoteで書いたことがありますが、作法がそれなりにある場所なので、それがわかったり慣れたりするまでにはある程度の時間が必要であると私も思います。落語などの芸ごとで弟子入りをするのに近い感覚だったりもします。
  
ただし、そういう世代を超えて受け継がれる伝統芸能的なものは、様式美などの変わらなさが素晴らしいのですが、そのような素晴らしい様式美が、今政治や議会まわりに必要かといえば、そうばかりではありません。

必要なのは変わらなさなのか?と問えば、そうではないと多くの人は答える事でしょう。だからこそ先の選挙で日本維新の会が躍進をしたのではないかとも私は見ています。
 
御前崎市議会や市政についても、改革に取り組んで欲しいという声は、私の所にも色々と届きます。私も不要な事や古すぎる事は変えて言ったらいいと思うし、1年生議員だから遠慮して黙っているというのは、そもそも自分に期待をして票を入れてくれた方々に失礼な話です。女性の声を市政に届けることを期待して投票していただいた訳なので、まだまだよくわからないことが多いにしても女性議員がひとりしかいない中で、黙っておとなしくしているのは「ありえない話」だと考えております。
   
このような背景があり、あるトレードオフ問題が発生したりもします。

このトレードオフ問題については、議員の間では(多分市役所内でも)感覚としてよくわかる話なのですが、市民の方には見えにくい部分なのではないでしょうか?
 
※トレードオフとは「こちらを立てれば、あちらが立たず」という事を意味します。
 
それは

新しいことをやろうとしている議員は、市民にはとても頑張っているように思われる反面、議会でのお作法的なものを軽視してしまうこともありやんちゃさんに思われる。

とか 

議会のルールを守って丁寧に粛々と物事を進めようとしている議員の姿勢は、市民からは物足りなく思われる

です


私は、このどちらももったいないと感じていまして、自分はこういう意味でも「改革中道」を模索し、「対決よりも解決」を目指したいと思っています。(注:キャッチコピーのみお借りしていて、某黄色いうさぎさんが可愛い党の党員ではありません) 

どちら側の議員を応援するのかは、個別の課題への対応や、やり方などでも異なるでしょうから、そこは個別でお決めいただければいいかと思います。その上で、ご自身が応援したり共感したりしている議員の反対側にいる議員についても、議会内には上記のトレードオフがあるということを踏まえて、過度に批判したりせずもう一度冷静に判断していくことをお勧めします。

御前崎は小さな小さなまちです。なんでもかんでも仲良くしましょうと言いたいわけではありませんが、どちらの側もこのまちの未来について真摯である訳ですので、お互いの良い面や知恵を出し合いながら協力し進んでいければ、もっともっとよくなると思うのです。このことを、私は「対話による集合知」によるまちづくりと言っています。


ではでは良い年の瀬を!!

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