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NOTEを書いている場合じゃないかもですが

おはようございます。
御前崎市議会議員のさいとうけいこです。

明日(8月27日)が9月議会の初日で、来週の31日の12時が一般質問の通告締め切りなのに一文字も書けていない状況なので、NOTEを書いている場合じゃないかもしれませんが、書いていきます。

今の御前崎はコロナの新規感染者が人口3万人の町としたらかなりの数が出ていまして(一昨日の段階では、10万人にしたら200人を超える数で静岡県最悪でした)、だからこそポストコロナの姿についてを考えたりもしていました。率直なところを書くと、今、ここまでの状態になってしまうと議員であっても無力さや悔しさを感じるしかないという事が多々あります。なんでもっとはやいうちに市役所のテレワークの推進についてもっと強く発言しなかったのか?とか抗原検査キットの購入についてを確認しなかったのか?など、反省というよりも自責の念にさいなまれます。が、ここまで来るとむしろフル回転の行政に対しては議員一人一人が個別でよりも(大規模災害でも国会議員の視察は迷惑だったという話を耳にした事もあるからですが)議会という場を通して、発言や質問をした方がいいという判断をしているところです。タイミング的にも明日議会初日ですし。

そんなわけで、経団連(日本経済団体連合会)の行ったアンケート結果を読み込んだりしていました。「ポストコロナ時代を見据えたダイバーシティ&インクルージョン推進」に関するアンケート結果というものです。これ、かなり踏み込んでいるなあ、、という感想を持ったのは、私が都会ではなく小さな町に暮らしているからかもしれません。内容については全て共感して「そうだよね!!」って思うことばかりではありますが、これを例えばわが町の議会でそのままお伝えしたとして、どのくらいの方々が腹落ちして聞いてもらえるのだろうか?とも思ったり。

どんな事が書かれていたのか?というと、例えば「女性活躍を推進する上で見直しや導入が必要だと思う社会制度は?」という質問への一番多かった回答は「家事支援税制(家事・育児代行サービス料の一部を税額控除する制度)の導入」です。その理由も切れ味が良く「家事の外注について経済的なメリットが生じるような制度を設けることにより、責任感がないなどの非合理的な世間の雰囲気を刷新することにつながると考えられるため」でした。

大事な事なので繰り返しますね。「責任感がないなどの非合理的な世間の雰囲気を刷新することにつながる」です。

要するに家事をしっかりやらないと責任感がないと思う世間の雰囲気は非合理的で、いいかげんにしてほしい って事でしょう。その考えには心から共感しますし、そうしないと少子化対策だってすすまないとも考えます。
が、同時に、少し上の世代の方々にこの感覚をどのように理解してもらったらいいのか?については、悩むところです。

また、別の資料(コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会報告書)を読むと、コロナの影響がやはり男性よりも女性への影響が大きいことが明瞭にわかります。自殺数の増加などはなんとかしなくてはいけないし、そこにつながる様々な、特に家事や育児の負担増については、一つ一つ取り除いていく必要があると考えています。

さて、御前崎では、新給食センターが建設され2学期から稼働していきますが、この新設のタイミングで保護者の負担が増えたという事がありました。このことについては地元新聞にも取り上げられました。私もタイミングとしては保護者として知った、つまり議員として事前に説明を受けていた訳ではなかったという点が課題だと思っています。給食センターに見学に行った際にも、議会で予算を審議した際にも、メリットとしては機材が素晴らしい点は教えてもらっていましたが、反面保護者(という事は、主にお母さんたちという事でもあります)の手間が増えるという事については全く説明がありませんでした

この全く説明がなかったという事は、もしかしたら私たち女性の手間が増える事が、判断をした=政策決定をした方々にとってはそれほど大きな問題だという認識がなかったのかもしれません。私はもしそうだとしたら、手間が増えたという事よりも、お母さんたちの日々の家事や育児の労働に関する事が認識されていなかったかもしれないという事の方が大きな問題であると捉えています。きっと悪気なく気づいてなかっただけかもしれませんが、そうだとしたら、そこは変えなくちゃいけないと思うんです。

これからも、例えば御前崎市はコロナ対策としての夏休みの延長を決めましたが、ウィズコロナ、アフターコロナの状況下で様々な政策や方針が決定されていく事でしょうが、やはりながらその政策決定の中核に女性一定数いないといけないと今回の給食センターのことで改めて強く思うようになりました。

議員で言えば議員15人中女性は私1人ですので、常任委員会では女性がいない委員会が2つ(総務経済委員会と議会運営委員)あります。それではやっぱりよろしくない、時としては判断に偏りがあってしまうのではないでしょうか?

国連の報告書 政策概要: 新型コロナウイルスの女性への影響 UN Secretary-General’s policy brief: The impact of COVID-19 on women の仮訳が内閣府のHPにありましたので、以下引用します。

1)新型コロナウイルスに関する全ての応急対応計画及び意思決定において、女性の平等 な代表性を確保する。経済計画や緊急対応を含む分野を越えたエビデンスによれば、女 性に協議せずに、または、意思決定に女性を含めずに立案された政策は、ことごとく効 果が低く、害を与える可能性すらあることに疑いはない。個々の女性を越えて、コミュ ニティにおいて最前線で対応を行うことが多い女性団体が、代表に加えられ、また、支 援されるべきである。
英文はこちら 1) ENSURE WOMEN’S EQUAL REPRESENTATION IN ALL COVID-19 RESPONSE PLANNING AND DECISION-MAKING. Evidence across sectors, including economic planning and emergency response, demonstrates unques- tioningly that policies that do not consult women or include them in decision-making are simply less effective, and can even do harm. Beyond individual women, women’s organizations who are often on the front line of response in communities should also be represented and supported.

ここに書かれているように「女性に協議せずにまたは意思決定に女性を含めずに立案された政策はことごとく効果が低く、害を与える可能性がある」 という事を、少しでも理解してもらえるように、そして現状を少しでも変えていけるように、これからも働いていきたいと思っています。


お読みいただきありがとうございました。




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