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自宅録音の機材を揃える
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ここ数年、自宅で録音作業が非常にやりやすくなってきました。パソコン、オーディオインターフェイス、マイクなど、どれも低価格なのに性能が良い製品が多くあります、また録音するソフトDAWもプロ仕様から無料まで一般の方でも簡単に手に入れやすくなっています。
ニコニコ動画・YouTubeの「歌ってみた」や、弾き語り動画などの趣味から、自宅で仮り歌の収録やナレーションの収録などのお仕事まで、機材さえ揃えれば可能となっているのです。
今回は初心者が自宅で録音する時に何が必要なのか、機材選定をしてみたいと思います。
最近はスマホのマイクも良くなってきてスマホ録音が多くなってきていますが、これはあまりオススメできません。機材を準備しなくてもスマホ一つで録音ができるメリットがありますが、録音するアプリの操作がややこしかったり分かりづらい事が多いです。
また音質も良くないので仕上がりもそれなりとなります。ただ、お金をかけて機材を集める必要がないのでお手軽にお試しとして始める事が出来るという利点もあります。
1)録音に必要な機材
最低限必要な機材として、パソコン・マイク・オーディオインターフェイス・マイクケーブル・マイクスタンド・密閉型ヘッドホン等があります。
2)パソコン
DAW(録音ソフト)が動く環境でおおかた大丈夫だと思います。DAWはプロが使うものから、MIDIなどの音楽制作に強いDAW、無料のDAWなど色々な種類があります。別途DAWについて解説をしておりますのでそちらもご覧ください。
おおまかですが、Macですと2015年製以降でMac OS10.13以降でしたら使用できるひとつの目安になるかと思います。
メモリやPCの環境、使用するアプリなど状況によって大きく変わりoldでも使用できる可能性があるのでご確認ください。
3)マイク
ピンからキリまで膨大な種類がありますが、初心者の自宅録音を考慮したマイクを選んでみます。
・コンデンサーマイク
まず録音する部屋に、空調の音、冷蔵庫の音、掛け時計の音などのノイズがないでしょうか。静かな部屋でしたらコンデンサーマイクが良いと思います。
しかしコンデンサーマイクは全体的に扱いがデリケートです。マイクが敏感なためマイクを吹かないようポップガードなども必要になってきます。また湿気にも非常に弱いです。
初心者用としては、audio technicaのAT2020や
RODEのNT1-Aなどがあります、下はマイク・ショックマウント・ポップガード・カバーのセットです。
・ダイナミックマイク
いわゆるカラオケで使用しているマイクです。ダイナミックマイクの場合、口とマイクの距離が近ければそれほどノイズを拾わないという利点があります。またコンデンサーマイクと違い、ポップガードもマイク先端の丸い部分がポップガードの役目をするためほぼ必要ありません。(歌い方等により必要な場合あり)
ただしある程度声量がないと、ウィスパーな歌声や息遣いは拾いにくいと思います。
おすすめとして、これも定番のSHUREのSM58。スイッチ付きのSM58Sもあります。
ちょっとお安めのこちらAKGのD5も素敵です
マイクはポップガードやショックマウント等とセット販売されているものもあります。お買い得になる場合もありますので調べてみましょう。
4)オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスも沢山の種類がありますが、初心者であれば1万円前後のもので十分だと思います。選ぶポイントとしては、使用しているパソコンと繋がる事(PCにUSB3.0しかない場合、USB2.0のインターフェイスは動作しない機種もあります。)、コンデンサーマイクも使えるように48V電源が付いているもの。欲を言えばマイクボリュームのツマミが大きいもの(微調整がしやすい)、ヘッドホン端子がフロントパネルにあるもの(後ろにあるとケーブルの取り回しがしにくい)などです。サポートするアプリが付属されているかも選ぶポイントになります。
(インターフェイスの機能を拡張するアプリや、コンプEQエコーなどかけられるアプリ、無料のDAWが付属などお得なアプリが付属している機種もあります)
なお、PCがUSB3.0のみ。インターフェイスがUSB2.0の場合、繋がる場合と繋がらない場合があるようです。もし繋がらなかった場合、PCにUSB2.0のハブをつないでそのハブにインターフェイスを繋げると使用できるというお話もあります。
配信の時に便利なループバックスイッチや、アプリでリバーブ等も入れられ普通のオーディオインターフェイスとしても使えるお得なインターフェイス。USB2.0接続
配信などしないので録音だけで良い方は、シンプルなこちら。
DAWが付属しています
5)マイクケーブル
これはオーディオ機器の端子の説明になってしまうのですが、マイクに関係した端子として大きく2つあります。キャノン端子とフォーン端子です。
これはキャノン端子のオス(画像汚くてすみません...)
これはキャノン端子のメス
これはフォーン端子のオス
まずマイク側の端子が何かを確認します
このように大体キャノンのオスになっていると思います
次にインターフェイスの接続端子を確認します
これも大体キャノンのメスになっていると思います。
よって、マイクケーブルはキャノンのオスとメスの端子のケーブルを準備します。
実はこの写真の端子はキャノンのメスとフォーンのメスの二役となっていて、キャノンのオスもフォーンのオスも繋がるようになっていますが、コンデンサーマイクでは48Vの電流を流すためにキャノン端子を使用しているためマイクはキャノンケーブルを使用してください。
コンデンサーマイクは両端がキャノン端子のこちらのケーブルを使用してください
ダイナミックマイクの場合以下のケーブルでも使用可能です。ただ抜けやすいので両端がキャノン端子をお勧めします
6)マイクスタンド
マイクを手に持って録音をすると、マイクを触っている音が拾われてしまう場合があります。必ずマイクスタンドを使用し、かつショックアブソーバーを設置してマイクに振動が伝わらないようにします。
立って録音が出来るブームスタンド型、座って録音が出来る卓上スタンド型などがあります。
立って歌ったり、座って引き語りも対応出来ます
スタンドのねじ径と、ショックマウントのねじ径があわない場合がありますがどちらかにねじ径の変換が付属していると思います。受側のねじ内側にはめ込まれている場合もありますので注意深く見てみてください。
卓上マイクスタンドです。お安い製品もありますが、製品自体が重く高さ調整が出来るものをお勧めします。
7)密閉型ヘッドホン
マイクで録音するにおいてヘッドホンはなんでも良い、とはいきません。ヘッドホンの中でも「開放型」と「密閉型」があるからです。開放型ヘッドホンだと音が漏れてマイクが音を拾ってしまうのです。密閉型ヘッドホンを使用するか、カナル型のイヤホンを使用してください。
音漏れしているかよくわからないときは、音楽をヘッドホンから流しマイクの前に立って録音をしてみてください。録音した音に音楽が微かに聞こえるようでしたらヘッドホンから音が漏れている証拠です。密閉型ヘッドホンを使用してください。
オススメ密閉型ヘッドホンです。
もし低予算でおさえたければ、お手持ちのカナル型のイヤホンでも可能です。
カナル型というのはこういうのですね。
以上、初心者を対象とした機材の選び方からオススメをご紹介してきました。機材の中には「初心者セット」「スターターセット」などもあります。あちこちのサイトを見て選びましょう。
そんなに揃えられない!! と言う方もあきらめず、一つずつゆっくり集めながら遊びながら揃えていきましょう。
大丈夫
もし、内容が間違っている。もっとこうしたほうが良い。などありましたらお手数ですがご連絡いただければと思います。随時修正をしたいと思います。
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