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『際』のロゴ解説

こんにちは。草木です。暑すぎますね。
今回は東京造形大学CSLABにて新しくできたスペース『際』のロゴについて語らせてください。

そもそもなぜ『際』になったのか?

名前を出す段階で多くの案が出ていました。「BlankRoom」や「ラボスペース」、ただの「スペース」などが出ていました。話し合っているうちに写真専攻の先輩が「CSLABの際の方にあるスペース、際スペース」という案を出しました。際という漢字にはもう少しで別の物になるという意味や、何かを始めるといった意味があります。利用者によって姿を変えて、新しいプロジェクトの始まる場として非常にマッチした名前でした。

ロゴ制作開始

名前が決まったので、ロゴ制作が始まりました。ロゴには際という漢字を使用したいと思い、秀英にじみ角ゴシック銀というフォントを使いました。しかし、既に滲んでいる状態だと少しつまらないと感じました。なので秀英角ゴシック銀をA4に大きく印刷し、それを墨汁で半紙にトレースしてスキャンしました。本物のにじみゴシックです

書道用の皿を捨ててしまっていたため、お菓子の缶の蓋で代用。

また、漢字だけではロゴとして成立させるには少し弱いため、英語でKIWAの文字を入れることにしました。無骨なイメージにしたかったので、ImpactやHelveticaなどを試したのの、IとWの隙間がイメージに合いませんでした。ゼロからフォントを作るということも考えましたが、にじみゴシックに対してキャラの立っているフォントはくどくなってしまう事がわかりました。

ラフが消えていた(よくない)

最終的にBrandon Grotesqueというフォントを使用しました。当初はAkzidenz Groteskというフォントを使おうと考えていましたが、探している間に正円を多く使っているBrandon Grotesqueの方がシンプルでしっくり来たのでBrandon Grotesqueを使うことにしました。
また、KIWAの後に四角形を入れることにしました。これは利用者によって色々な場所になる貸しスペースということを表しています。

完成したロゴです。ロゴキットは自由にダウンロードできます。

おわりに

今回僕が担当したロゴは、多くのアドバイスと技術面でのサポートによってうまれました。
この企画に誘ってくれたCSLABの池上さんをはじめ、多くの方々の協力によって完成した『際』は、きっとさらに面白いものになっていくと感じています。
設営に協力してくださった方々、そして企画に誘ってくれた池上さん、本当にありがとうございます。

みなさんもぜひ利用してみてくださいね。

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