14.詐欺被害を家族に話せなかった理由とは……
泣き疲れ、食欲不振と下痢は続き、翌
7月4日(日)、国際離婚で約9年前に台湾
🇹🇼で分かれた高1の次女との日曜恒例・
LINE画面通話では、途中で眠ってしま
いました。
アルツハイマー型認知症を患う82歳の
実母には詐欺事件云々を話しても、す
ぐに忘れてしまうでしょうし、
ある意味、ある面では私以上に大人に
成長した高3の長女には、口が裂けても
言えませんでした。
台湾に住む長女の父親は、私と彼が離
婚後は、ようやく安定して長女を可愛
いがりましたが、離婚協議書📄に養育
費支払いの明記はないの一点張りでした
し、この地域が田舎なため、中国語を活
かせる仕事はなく、また身体症状が重い
うつ病で私がまともに働けず、低収入で
ある事を娘は知っていました。
大学受験、そして進学を控えた令和3年
度、長女は家庭の経済問題にさらに敏感
になっていたのです。
あの時、単純に通帳に残った金額だけを
合わせ集めて計算すると、わが家の
金融財産の85%を失うことになり
ましたから、生きた心地はしませんし、
「どんな仕事や勉強に挑戦してもいいけど
騙されるのだけはやめて。気をつけて☝️」
と長女は言っていましたので、彼女に知ら
れる恐ろしさと、彼女の夢や可能性を狭め
てしまうのではないか、とただただ情けな
く、申し訳なく、自分を責めました。
ようやく月曜日、7月5日が
来ました。
どうなるのか。
解決できるのか。
お金は返ってくるのか。
警察署🚔に朝9時半頃着いて、総合受付
窓口に土曜日一度来た旨を伝えると、
しばらく待つように言われました。
そして、思いの外若い、30代半ばくらい
に見える担当刑事が現れました。深々と
礼をして、よろしくお願いします、と挨
拶をすると、
「お疲れ様です。三井と申します。」
と返し、またあの簡易テーブルとパイプ
椅子を勧められて、何とか光✨を見つけ
ようとする私は、怖々と説明を始めまし
た。
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