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Modulus FB4 再塗装の記録

2018年4月に入手して8月から塗装を開始、11月に完成するまでの記録です。

定期的に欲しくなるModulus FB4。 もうこれは完全に病気でいったい何本目になるのだろうか。
買っては手放すを何度も繰り返してます。
Spectorを構えた時のポジションに慣れてしまった身体にはなかなか馴染みにくいというのが主な理由です。
しかしながら今回は某楽器店にて再びこちらを入手。
手に取った瞬間にその軽さに興奮して即購入を決断してしまいました。
ただし塗装の具合が非常に悪くラメの輝きはほぼ失われています。
果たして今回はどうなることやら。

手元に届いてやはり気になるのが塗装の曇り。

トップのコート層が白濁していて表面を軽く研磨しても治るものではない様子です。ラッカーやポリウレタンならば黄変するのでしょうが、ポリエステルは経年により白濁することが多いらしいです。
フレーク塗装ということで平滑を出すために塗膜を厚くする必要がありポリエステル塗装の意味は解りますが、白濁してしまっては本末転倒としか思えません。

裏面なんかほぼ真っ白な状態で、せっかく手に入れた軽量個体だけにただただ残念です。

こうなるとリフィニッシュしか手が無いというのがリペアショプの見解ですが、ボディー単体の剥がしとリフィニッシュだけで8万円とか無理!

少しでもマシになるようにと考えた末に、とりあえず焼けまくったピックガードを新調すれば見た目も良くなるのではと複製してみました。

んで装着。

まあ幾分マシにはなったが手放しで喜べる状態ではないレベル。

ツーことで話が飛びますが徐に塗装を剥がしました。
ただペーパーだけでここまで持ってくるのは容易ではなく、アイロンとスクラッパーを使いました。

実は10年以上前に「Flea Bassを作っちゃえ!!」という企画でフレーク塗装に挑戦したことがあります。この時はアルダー材から削り出しての塗装だったので今回のように「剥がし」は無かった工程です。既に今回の塗装に使うフレークは準備済みです。

オリジナルの約0.5mmに対してギラギラを増してやろうと目論んで1mmのものを用意しました。
併せてフレーク専用のガンも用意。キンキ製作所のK-505
丸2日かけて剥がしました。
更に研磨。

ピックアップのキャビティ内もトリマーでうす〜く塗装を剥がしました。

Flake Silverを消して急遽Blueになった事が伺えますねww

今回のリフィニッシュに際して静音型のコンプレッサーも新調しました。

中国製ではありますが静音タイプで近所迷惑も低減できるかな?

塗装ミストが飛散しにくくなるようにブルーシートを張って、さらに塗装ブースに集塵ファンを取り付けてみました。
ここだけの話、ファンはほとんど効果はありませんww

またクリアーを吹いた直後にフレークを吹くため、エアを分岐できるように改造し、それぞれのガンに手元圧力計を追加。

かなりの出費になったので完全に引き返せません^^;

酷暑と台風ラッシュのため長らく中断していましたが、湿度が下がったので塗装を開始することにしました。

先ずはサーフェーサー。

乾燥後に軽く研磨し、1週間後にベースカラーとなるライトブルーメタリックを吹きました。

オリジナルはブラックでしたがフレークの敷き詰めに隙間があっても目立たなくするための工夫です。

今回はフレーク塗装という事で下地は#600までしか研磨していなかったので、やや磨き傷が付いていますがノープロブレム。

いよいよ問題のフレークの吹き付けに取り掛かります。

フレークは重いので普通に吹き付けると落下してしまいます。

なので横向きに対象物を固定して上から吹き付けますが、吹き付け時だけであっても手で持ち続けるのは不可能。

ということで固定しつつも回転出来るように治具を自作して対応しました。

暫く乾燥させて軽くクリアを吹いてフレークを固定。

さてさてフレークでボコボコしてるので塗膜の厚みを稼がなければならなりません。

ということで透明度が高めのサンディングシーラーを吹いていきます。

とにかく吹く吹く吹くの連続で延べ20回は吹いたと思います。

で、研磨。

20数回吹いたとはいえポリエステルと比較するとまったく厚みは出ていないので撫でる程度の研磨です。

そして再び吹くこと10回ほど。

サンディングシーラーでもここまでウエットに吹けるようになって艶が出ています。

ようやく中塗りが完成したのでよく研いだノミではみ出した塗装を整えます。

いよいよトップコートを吹きました。

吹きっぱなしはこんな感じで、水に濡れたようなウェット感が素晴らしいです。
ただバフを掛けるとほとんど目立たない柚子肌が気になったので、軽く#2000を掛けて再びバフ掛けしました。

ど素人の塗装にしてはまあまあの仕上がりだとは思います。

一週間ほど乾燥させたのでパーツ類を組み込みます。

塗装を盛ったのでジョイントボルトの受けが収まらなくなっていたので、マスキングテープで養生した上でベースを取り付けたピンルーターでジョイントボルト部分の塗装の形を整えています。

上の穴が整形済みです。

今回、アメリカから取り寄せたModulusマーク付きのLane poor MM4/5 HBを搭載しました。レッチリのフリーが使っているアレですww
まああの音に特に思い入れがあるわけではありませんが、FB4といえばあの音でしょうし。

加えて更なる軽量化をすべくGotoh GB350を用意しました。

お陰様で重量は約3.85kgと目標を大きくクリア。

BADASSのブリッジも使いたかったのですが、そこまで拘ってせっかくの軽量化が無駄になるのも悔しいので止めておきます。

プリアンプはBartoliniのNTBTが搭載されていますが、初期StingRay Bassのクローンプリアンプが手元にあるのでそのうち交換するかもしれません。

途中何度も塗り潰しのカラーに変更しようかと考えましたが、完成させるとラメの輝きに喜びが込み上げてきて苦労が報われます。

できればもうやりたくない塗装ではありますが、必要に迫られたらまたやるんだろうなと思います(笑)。

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