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「ウーマンズDAY」〜 性暴力の加害者と関わるステイシーの話

3月8日はウーマンズDAYでした♪

…なので、

前回の続き、Vの話はもちろんまだ書いていきますが、今日は今、世界で色々と起こっていることとつなげて、Vと同じくらい、またまたすんばらしい女性、ステイシーのことを書いてみようと思います。

(^_^)☆

ステイシーは、”ジェネレーション5”という、(以下G5)「5世代かけて、この世界から子供への性暴力を撲滅させてしまおう!」という、めっちゃかっこいいビジョンと共に、サンフランシスコでG5を創立&運営している女性です。

Vと同じで、ステイシーも子供の頃に実の父親から性暴力を受け続けていました。そんな体験を持つステイシーだからこそ、G5のような活動を生み出し、これが彼女のソウルの創造になっていっているのは、とても深くうなずけます。

そしてステイシーは、本当に本気で子供の性暴力を終わらせようと思っている。「終わらせたい…」とか、「終わらせることができるかどうかはわからないけど、できる限りのことはする…」とかじゃなくて、きっぱりと「終わらせる」という”ビジョン”を持っています。

注)ビジョンは大切!

なので、子供に対する性暴力を本当に終わらせていくには、被害にあった人たちの癒しやサポートだけでは足りない…加害者を無くしていかない限り、この問題は解決していかない…といって、

G5は、加害者とさらには加害者の家族、加害者が住むコミュニティと深く関わりながら、子供への性暴力を終わらせていく…そういう姿勢を取っています。

でも、これがやっぱりとても難しい。

G5のような活動に関わる人々は、自分が子供の頃に同じような体験をした人が多いです。

「自分が体験したことを、他の誰にも体験して欲しくない…」

そういう思いで、G5の活動に加わる人はたくさんいます。なので、加害者と関わっていくプロセスは、被害にあったことがある人たちにとっては、とてもつらいものがあります。

私も数年間、G5の活動に関わっていた時期がありましたが、加害者と関わっていくということは、加害者と対話をしていくということ…。加害者の内側に、じっくりと耳を傾けていくということ…。

なので、人によっては、加害者の話を聞いているうちに、フラッシュバックが起こったり、手足が冷たくなって、冷や汗な涙や身体の震えが出てきたりと、トラウマの症状が顔を出したりします。

そして、「自分たちが子供の頃に、あんなにつらい思いをしたのに、またその上に、なんでまた、こんな人たちの話を聞いてあげなくちゃいけないんだ
ー!!!」…と、泣いて怒って訴える人も出てきます。

こういう訴えを聞くのは、ステイシーにとって、ものすごくつらいことだと思うのです。だけど、ステイシーは加害者と関わるという姿勢を、絶対にくずしません。

なぜかというと、それは彼女が子供への性暴力をこの世界からなくしていくには、加害者になる人をなくさないと、絶対に叶わない…ということを、
誰よりも知っているから。

そして、彼女は言います。

「誰一人、最初から加害者として生まれてきた人はいない。加害者は私たちの社会がつくっていく」


ちょっと話が飛びますが、今、ロシアがウクライナに侵略を始めたことで世界がまた一気に大きく動いていますね…。

私はニュースよりも、歴史学者のヘザー・リチャードソンさんという女性が、ウクライナの現状を詳しく毎日アップしてくれているので、ちょこちょこ彼女の記事をのぞきにいくんですが、

ある日の彼女の記事の中に、こんなことが書いてありました。

ロシアの攻撃が始まり、あっという間にウクライナはもちろんのこと、ロシアの人々の日常も激変する中、あるロシア人の男性が、

「一体、誰があの男(プーチン)をつくったんだ?」
「そして、それまで俺たちは、一体、何をしていたんだ?」

…と叫んでいたと…。

ステイシーも同じことをたずねます。誰かが”加害者’になっていくまで、一体、何が起こってきたのか…。そして、その人が加害者になるまで、周囲は一体、何をしていたのか…。

これを、”加害者を育てた”コミュニティ全体が、みんなで考えなければいけない…。そう、ステイシーは言います。

そういう視点を持つことによって、子供の性暴力も、世界中に
あふれているどんな暴力も、決して当事者だけの問題ではないことが、浮き彫りにされてきます。

戦争も同じこと。

今のプーチン、ロシアをつくった背後には、どんな歴史があるのか…巨大だったソ連から、西側諸国を守るためにつくられたNATO。

なのにどういうわけか、ソ連が崩壊した後も存続し、じわりじわりと時間をかけて、東側のヨーロッパ諸国を引き込み、その国々に戦争の武器を売り続ける、アメリカという国が背後にいる。

そして、世界中の報道は、大変だー戦争だーと叫ぶけれど、

じゃぁ、Vが話してくれた女性たちの身体が破壊されるコンゴの戦争の話しは?金やダイアモンドの発掘をめぐって、子供たちでさえ、兵士として参加する、紛争が絶えないアフリカ諸国については?サウジアラビアが介入しているイエメンやシリアに対する侵略と大虐殺については?イスラエルのパレスチナへの侵略は?アパルトヘイトは?

なぜ、マスメディアはこれらを一生けんめいに報道しないのか…そして、あんだけ騒いでた、コロコロちゃんは騒動は、一体どこに?

(゚ω゚)

こういうことも、私たち一人ひとりが、考えていかなくてはいけないこと。
疑問を持たなければいけないこと。

私たちは今、「この戦争」じゃなくて、すべての戦争を終わらせていく時期。世界中の多くの人が、ウクライナの平和のために祈りを捧げている。

99%の私たちは、誰も戦争なんてしたくない。

地球上の戦争をすべてやめていくために、99%の私たちが、
ステイシーのように強くビジョンをかかげ、ビューティフルな世界を
創造していくことに本気でコミットメントしていったら…?

どんな世界が待っているかな…。

ウーマンズDAYの今日、私もハートに描きます。

戦争のない世界が可能なこと。
ビューティフルな地球に向かっていくこと。

(^_^)☆

Happy Women’s Day!!

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