右手に「ニュートン」、左手に「ムー」

そういえば自分の半分は、雑誌「ニュートン」でできていて、もう半分は雑誌「ムー」でできてきた、と思っている。あと加えてNHKスペシャルも(オーバーしてるやん)。

田舎の高校生だったオレは、毎月ニュートンとムーを楽しみにしていた。片方はサイエンス雑誌、片方はオカルト雑誌だ。

この二誌は似ている。数年ごとに同じテーマの特集が組まれる。相対性理論についてや素粒子について、かたや、ムー大陸の謎であったりアメリカ軍とUFOの関係についてなどである。読者はサイエンスの基礎教養と、オカルトの基礎教養を叩き込まれることになる。

ただ自分は、サイエンスもオカルトも根は一緒だと思っている。そもそもの雑誌ニュートンの名前の由来、アイザック・ニュートンも、いまでは科学者の元祖のような扱いだが、当人は信仰に篤く、この世界を創った神の御業を理解するためにいろいろな実験を行っていた。オカルトの語源も「隠されたもの」という意味である。

つまり、この世界の裏側でもいいし、足元でも空の上でもいいが、まだ明らかにされていない「世界の秘密」を知ること。それが自分にとってとても興味をかきたてられることだし、二誌に共通しているところなのである。


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