「好きなことで生きていく」は実現可能か?自由なライフスタイルの追求(笑)とは
誰しもが憧れる「好きなことで生きていく」。
いわゆる、自由なライフスタイル。
と言うと、あなたはどのようなイメージをもつでしょうか。
・南国リゾートで毎日優雅に暮らす
・側から見たら遊びのように見える仕事をしてご飯を食べている
(ユーチューバー・ブロガー)
・組織にとらわれず、しがらみや責任を負わされない。個人の裁量で生きれる。
こうして挙げると、「自由なライフスタイル」を実現したいなぁ。と思うのですが、
さて、本当の所どうなのでしょうか?
自由なスタイルが実現できれば、必ずや幸せになれるのでしょうか。
「自由なライフスタイル」というのは、我々の永遠の夢である一方で、
実現することは一般的には難しいとされています。
しかし、その常識を破り、「自由なライフスタイル」を実現することができれば.、
あなたに、どんな未来が待っているでしょうか。
例えば、サラリーマンの方であれば、毎日の通勤地獄から脱却することができるはず。
あるいは、南国や世界各地を飛び回り、毎日をハッピーに。
もう、お金や時間にとらわれる必要はありません。
まさに「自由なライフスタイル」
「自由なライフスタイル」へ、あなたのこれまでの人生を変換できれば、
あなたはこれから、最高の人生を歩むことができるかもしれません。
NO...。
明るい未来を感じさせた矢先、恐縮です。
(あ、ここまでのトークは詐欺の常套句なので気をつけて)
私は「自由なライフスタイル」に少々疑問を感じています。
果たして、自由なライフスタイルを実現できれば、
本当に心からの開放感や幸福感を感じれることができるか
と。
学生の僕だから、「好きなこと」で生きていく、
このキャッチーなフレーズに対して思うことがあります。違和感があります。
前置きが長くなりましたが、この記事では、
「好きなことで自由に生きていく」に対する考え方や、あるべきスタンス、その実現方法について。僕なりの考えをまとめておきます。
本当のところ「好きなことで生きる」は成立するのか?
「好きなことで生きる」の言葉に秘められた闇とは?
そもそも好きなことで生きるとは何か?
まず、共通の認識を持つために「好きなことで生きる」とはどのような状態を指すのかを定義してみましょう。
好きなことで生きるとは、例えば僕は以下のような状態をイメージします。
・取り組んでいる対象物に対して「楽しい」「好き」と言ったポジティブな感情が生まれること。ひいては、永続的にその感情が薄れない状態。
・取り組んでいる対象物が、生きるためのお金を生み出してくれる状態
...どうですかね。
まあ挙げてみると、ぶっちゃけ...
「好きなことで生きる」
という言葉が、キャッチーなセリフにしかすぎないことを痛感します。
もう答えはほとんど出てしまいましたが、
好きなことで生きるのは可能かどうか?
この問いに対して、
僕なりに結論をお伝えします。
好きなことで生きることは可能か?
鳥のような脳を持つ僕が考えた結論は、
「出来るけど難しい」です。
自由なライフスタイルに憧れている人に忠告しますが、好きなことで生きるのは、できないことはないけど、難しいと認識しておいたほうが良いです。
言葉面だけで「好きなことで生きる」と聞くと簡単なように感じるのは悪魔の罠。
好きなことで生きるのは以下大きく2つのリスク、
好きなことが好きでなくなるリスク
好きなことがお金にならないリスク
これらも同時に考えねばなりません。
つまるところ「好きなことで生きるのは難しい」この一言に尽きるのです。
これは実際に僕がブログという1つのジャンルに対して人よりも時間もかけてきたからこそ言える部分も大きく、
「好きなこと生きる」
その難しさを痛感してきたからこそ感じるただ1つのメッセージでもあります。
なぜ、「好きなことで生きる」のが難しいのか?
なぜ、好きなことで生きるのが難しいのかと考えた結果、大きく2つの「壁」が実現を阻んでいることに腑に落ちました。
「壁」とはそれぞれ、
才能
ポジティブな感情を抱いている対象物に対し、人より秀でた才能を持っていること。
需要
対象物に打ち込んだ先に需要があり、価値になること
になります。それぞれ細かく話をしていきます。
1.才能について
これは好きなことで生きるためにはマスト。例えば、プロ野球選手のようなトップ1%の人。他にはミュージシャン、タレント、コメディアンといった人たち。
彼らは間違いなく人とは異なる才覚を持ち、秘めたる能力を発揮できる場所で勝負していることは確かです。
中には、必ずしも「好きなことで生きている」とは言い切れない方もいると思いますが、
何かにつけて成功している人、
あるいは楽しんで仕事をしている人
に関しては、少なからず人よりも優れた才能を持っているはずです。
つまり大前提として、自分のやりたいこと、好きなことに対しては、まず客観的な「才能があるかどうか」を認識することが大事だと僕は考えています。
「好き」という感情と、「出来る」という事実は切り離して考えないと最後に落とし穴にハマります。
落とし穴とは、時間だけがただ浪費され、「好きなことで生きる」の実現からはかけ離れてしまうことです。自分が最高のパフォーマンスを発揮できる場所で勝負しないと、
死にます。
死なないために、才能の有無を客観的に判断しよう
したがって、まずは「好きなことを仕事にする人には才覚が必要」これを強く認識する必要があります。客観的に、あなたが好きである対象物が、得意であるかどうか。これが一番大事なのです。
この作業を行わないまま、感情で物事を判断すると、痛い目に合います。実際に搾取された知り合いを僕は何人も見ています。まずは、自分に才能がありそうなのかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん才能とは、生まれ持った物もある一方で、後天的な才能も含まれます。1つの物事に集中し、他は断捨離する覚悟。その覚悟を持てる才能や、努力を続けれる才能である後天的な要素も、とりわけ必要になってきます。
2.需要があるかどうか
どれだけ才能があっても、どれだけ努力を続けても、最大多数の人が「あなたの好きとする対象」を通じて価値を感じてくれない限り、残念ながらお金には結びつきません。
例えば、ごく少数の人しか知らないニッチなジャンルで戦っていく場合、何年もかけて最高のパフォーマンスを発揮できるレベルに到達してもお金にはならない場合が往々にしてあります。
多くの人は、「好きなことをやり続ければ結果が出る」と勘違いしているから上手くいきません。
彼らは、いわゆるマーケティング的な視点を持ち、誰にどういった価値を届けることができるのかを考えていない。自分の好きなことが先行すれば、価値を生み出すことができないので「その他大勢」になってしまうことでしょう。
そうならないためには、自分の好きとする行為が、一体どのくらいの人に、どれくらいの価値になっているのか想像すること。もし、イメージも持たないまま感情で行動してしまうと、博打のような人生を歩んでしまいかねません。
***
以上、好きなことで生きるには、「才能」と「需要」がお伝えしました。この2つの要素が重ならない限り、好きなことをして生きることの実現は難しいでしょう。
実にシンプルなことを長々とお伝えしたのですが、結論難しいのです。好きなことしかしないで生きるのは。
踏まえて、最後に言いたいことを。
真に「好きなことで生きる人」は他人に干渉しない
最後に、伝えたいメッセージあります。それは、好きなことで生きるマン、自由なライフスタイルを実現しようマンにホイホイついていってはいけない、ということです。
好きなことで生きることを提唱する人間は、2パターンいます。
本当に好きなことを追求した職人タイプ
好きなことで生きれると提唱し、お金を巻き上げようとする人間
前者の方は、あまり表に出てきませんが、後者の人間はSNSが普及した現代において、昔よりも顕在化して大衆と接点を持っているように感じます。
無害なら放っておけば良いのですが、彼らに接触し、その思想を真に受けることは人生を大きく転落させる可能性を秘めています。
彼らは、好きなことで生きることで人を奈落の底へ突落し、好きなように生きます。
誰とは言いませんが、プロブロガー()だってそう。
「好きなように生きたい」なら、独りで生きる覚悟は決めないといけない...。
好きなことで生きていくはキャッチーであるがゆえ 、巻き込まれてしまう人は多いように感じます。ちょっと、踏みとどまって。冷静に考えてみましょう。
「好きなことだけして、いきていきたい!」
それって一時の感情じゃないですか?
それでも、なお、あなたは、
自由を追い求め、好きなことで生きる人生に挑戦しますか?
挑戦するのは悪いことではありません。しかし、決断は最良に越したことはありません。煽りを受けず、冷静に考えれた人だけが、真に自分の人生を歩むことができるはず。僕はそう思うのです。
「あなたにとって」
「あなたにとって、好きなことで生きること」
は、幸福になるための最良の選択だろうか?
と。
追記
市場が伸びているデジタル領域って、可能性あると思う?
伸びてるから、これからは個人の時代?だって?
いいや、個人ブロガーやアフィリエイター、ユーチューバーになるって、それ、一番リスク高いから。
例えば、稼ぎ頭の記事を法人格のメディアに被せて書かれたら、どうですか。勝てそうですか?
10人規模のユーチューバー軍団にコンテンツ被せてこられたら、勝てそうですか?
何のために会社があるのか。
冷静に物を捉えれば、会社=人の集合体です。
力を合わせた方が、より良いコンテンツはできるはずです。
したがって、個人で戦うにはやはり限界があるのです。
もちろん、個人だからこそ発揮できるニッチなマーケティング戦略や、ロングテールを狙う方法はありますが...
その場合、類い稀なるマーケティング感覚(これから何が流行って、何が売れそうなのか、競合はどれくらいいるのか)が必要になってくるので一筋縄ではいかないでしょうね。
「好きなことで生きる?」
立ち止まって考えないと、案外泥沼にはまることは往々にしてあってだな。
好きなことで生きていくには、あるていど、覚悟しないといけないのですよ。
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