高齢者の血液検査がない時、栄養状態と指標となるものは

①るい痩
・必要エネルギー量分の食事を食べているのに痩せる
→疾患の影響、甲状腺機能亢進症などの原因精査
・食欲低下による必要エネルギー不足
→心理的ストレスの有無、思考の変化、口腔内の問題(義歯不具合、汚れなど)、嚥下機能低下などの原因精査
・体重変化を指標に

②低アルブミン血症
・たんぱく質摂取不足→筋肉減少、内臓たんぱく質低下、下肢の浮腫
・下腿周囲長を指標に
→筋肉量、BMIと相関

③貧血
・加齢
→造血機能低下
・多剤服用
→ビタミンB₁₂や葉酸の吸収不全
・疾患
→痔、胃切除の既往歴
・顔色(青白くないか)、全身、爪(爪の中央部の凹み)、瞼裏の血流がよいか
・疲労感、眠気の有無
・動悸。息切れ

引用文献:高齢者の栄養ケア 田村佳奈美 メディカ出版 2016年

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