見出し画像

ハイステ(最強の場所)レポ①

「ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!! ”最強の場所”」のめも/初日公演など(東京公演18/10/20マチソワ、10/21ソワレ)/うろおぼえかつ語り率7割アップ涙成分5割増し

べったー移行分。18/10/23にあげていたものです。あえて何もいじらずそのままの状態で移行しています。どうしてもつけたしたかったものだけ《》書きで書いています。

**

 久しぶりにハイステのレポを書きます。大げさでなく自分の人生を変えた作品、見るたびにどんどん困るぐらい好きになってしまう作品、自分の「好き」の感情がこんなに強いものなのだと気づいた作品。
 それをくれた初演からの烏野キャストの卒業公演ということで、だいぶ泣いてるしだいぶ情緒が激しいです。

 相変わらずうろ覚え。キャラクターだけでなく俳優さんの話もかなりします。ネタバレ大いにあり。とにかく抱いた印象感想・日替わりなど日によって気づいたところ・卒業についての3本立てでお送りします。


【抱いた感想などなど】

・1回目は前方席だったので、最初のスモークの匂いがめちゃめちゃして、白い煙で全然みんなが見えてこないの、かえってかっこよくてぞわぞわした。

・一番最初の、IH予選青城戦の再現シーン。リフトで吊られている時の日向の声が低く、響くようなのが気になった。絶対何か意図があるんじゃないかっていう力強さで。物語のどしょっぱつなのに、総力戦の最後を演じなければならない、その「全力の戦いの最後」を表現しようとしていたのかなあ……これはもうちょっと観て考えたいでする。

・ジャンプしても音を立てない、身軽で足のこなしがめちゃくちゃに上手い狂犬ちゃん。彼がどんどん青城にハマっていくのが確かにわかって、それなのに、ようやくチームの一員となれたところで負けてしまう。すっごくつらかった。上手前方で観ていたから、目の前で彼が地面を叩くのを見て、それが怖いぐらいで、TDCの黒い床に音がすごく響いて。1回目はボロボロに泣いた。

・青城のみんなが吹っ飛ばされたシーン、隅に狂犬ちゃんがいて、そばにマートさんがいるんだけど、その後のスローモーションで狂犬ちゃんにお手の仕草をするマートさん。狂犬ちゃんは思わずお手しそうになっちゃうんだけど、スローが終わったと同時に思い切り手をはたいていてかわいかったです。

・山口くんのサーブのシーンはほんとに泣いた。ぶわっと舞台全面に今までのシーンが映し出されるのずるすぎる。月島くんの隣にいて、1年生で自分だけレギュラーはずれたと嘆いて、ずっとサブメンバーにいて、その中でも掴んだ感情があってジャンフロの練習を始めて。でも、失敗したり、逃げ出したりして。そんな全てを飲み込んで乗せた一本、本当に重く大事な一本だった。
 初めての一本を決めた後、彼がセンターに立ってスポットライトを浴びて、烏野メンバー達が翼になって動くところ、もうぼろぼろに泣いてしまった。あの子が、あの山口くんが、そしてハイキューで初めて演劇の地を踏んだ海里くんが、いつもは日向の役割のはずの、舞台のど真ん中、翼の中心に立っている。こんな風にセンターを背負える人間になったんだって、ダブルの成長を感じて胸にきた。

・セットの最後の方、青城3年生が一人ずつみんなに声かけていくのがいい。少し押され気味の空気で、もしかしたらっていう気持ちも含んだ切ない雰囲気で、静かに支えるようにメンバーを鼓舞していくのだよね。

・不思議なんだけど、わたしは一応烏野を一番応援しているはずなんだけど、青城戦は、終わった後素直に喜べないのなんでだろうね……青城のつらい気持ちがすごくよくわかって、狂犬ちゃんが地面を叩くのなんかめちゃくちゃにつらくて。勝者と敗者のつらさを思い出す、あれは別に烏野が負けたからつらかったんじゃなくて、全力を出したのに負けてしまうチームがある、ということがつらかったんだな……
 これは白鳥沢もだけど、青城の挨拶は、なかなか拍手が鳴り止まなくて、わたし達もキャストさん達もなかなか次のシーンに行けないの、すごくリアルな感覚で行われている試合なんだなあと思ってまた胸がぎゅっとした。及川さんの「3年間ありがとおおぉぉーーーー!!」はずるい。あそこで必死に保っていた何かがぶわっとなる。青城の、試合後のシーン入れてくれたのは嬉しかったなあ……

・2章の阿吽コンビがほんっっっっっとにかわいすぎる、これは声を大にして言いたい。特に阿吽コンビがだいすきという人間でもなかったのですが、舞台のこの二人はかわいいし尊すぎる……この二人だけ延々と追って一公演見られる自信があるというか見たい、と思ってしまうほどかわいいし、セリフもないスポットライトもあたらないのに、ずーーーーっと及川さんと岩泉さんでいてくれている。 再演リリイベあたりから、ほんとにあすまさんの及川さんとあれんさんの岩泉くんの関係性が最高だなと思っていたのですが、一年半空いたって全然変わってなかった、むしろもっとよくなっていた。「試合は終わってしまった、でもつい観に来てしまった、3年生の2人」という立ち位置がすごく自然ににじみ出ていた。
 及川さんが「才能は開花させるもの、センスは磨くもの!!」というセリフの時に、まっすぐ岩泉さんを指差して、彼が任せろと言うように胸に手を当てて応えるのですが、10/20マチネ、スポットに抜かれたその二人があまりにもまぶしくて、全力の信頼を全身で示す岩泉さんの表情と姿が本当に本当に綺麗で、確かにそこにある友情以上の絆を見せつけられて。やっぱりぶわっと涙が出てきてしまった。そしてこの阿吽コンビ、白鳥沢戦の観戦中、ステージ総勢のシーンとかじゃない限りはずうーーーーっと何かしら喋ってます。
 タイムアウト中に、なぜか及川さんが観戦スタンドから下に降りてきていて、隅の方で何かごそごそ仕草をしてからまたスタンドに上がって行くんだけど、どうやら自販機で飲み物を買ってきていたらしいと気付いてめちゃくちゃ感動しました、細かい……ちゃんとタイムアウト中なんだよね……そしてその後、その飲み物を岩泉さんにあげるあげないでまたわちゃわちゃしていました(やはりかわいすぎて死ぬかとおもった) 他には、烏野校歌をむりやり歌わされる2人もかわいかったです……何度でも言ってしまうけど、ほんとに及川さんと岩泉さんなんだよなあ……
 あと追えたところでは、冴子姉さんと「あれあたしの弟!」「どれ?」「あそこあそこ!」「だからどれ?」「5番の!」「ああ、5番の?」って感じの会話してました、台詞ないし彼らを追ってないと気づかないだろうに、ほんっと凝ってるよなあ……。出番が終わったからといって袖に引っ込んだりはしないハイステ、台詞がなくても仕草で動きで舞台上のどこででもみんながいると教えてくれるハイステ、だいすきです。
 そして2章の阿吽コンビの私服姿はたいへんたいへんずるいぞ!!!!!!! スタイル良すぎだし服のセンスがいい!!!!!! みんな言ってたからきっとみんな惚れたんだと思う(まがお)

・白鳥沢のテーマソング、魔王感があってよい。

・牛島さんがリアル牛島さんである……特にスパイクの空中姿勢、ぴっとしなる腕や両足の揃ったジャンプが、原作の牛島さんそのものなんだよね。バレーガチ勢と言えど、左に変えるの大変だったと思うけど、それを全く感じさせない姿勢の美しさでした……

・天童くんのターン、青城の子達がダンスで登場するんだけど、狂犬ちゃんがすごいまぶしい笑顔なのでもうこっちまで超にこにこしてしまった。そしてはける時毎回日向たちに捕まってすぐはけさせてもらえないのも超かわいい。

・天童くんのジャンプがまんま原作の天童くんで、ぴょんぴょん跳ねる足も長い腕も、一人だけ白鳥沢コールに合わせてずっとジャンプしているのも、ほんっとにぴったりだった……

・月島くんの「その瞬間を、待ってたよ」。ひそめられた声、置くような問いかけるような言葉、静かで美しくてとにかくずるい。そしてそういう起伏のある深い演技ができるようになった小坂くんの成長を感じてまた泣く。

・月島くんのドシャットに対し日向が言う、「100点の1点、だな!」の台詞、日向の須賀くんと月島の小坂くんの関係性を知っていると、あんなの言われたらぐっとこないはずがないよねって。10/20マチネは、ほんとに泣いてしまうんじゃないかというぐらい、一瞬顔が歪んで。すぐあの「どーもぉ?」って表情に切り替えてはいたけれど、あんなの絶対響いてしまうよね。初演からずっと一緒に3年間やってきて、その最後の公演でまっすぐそんなこと言われてしまったら。

・「デカいのうらやましい……うらやましい、けども!」っていう須賀日向くんの言い方がすっごくすっごくすき……けども、の声がとっても澄んでいて力強くて。憧れはもちろん捨てきれない、でも勝負しないという気もない。その焦がれるような両方の気持ちがしっかりと表れていて、このセリフはあと何回でも聞きたいし、きっと後で何度も思い出すんだろうなと思った。

・白鳥沢の内部の話、牛島くんの話や五色くんの悔しさ、天童くんの過去、セッターの話。やってほしいしもっと色味が足されるんだろうなというエピソードもあったけれど、一公演の中で青城戦と白鳥沢戦という非常に密度の濃い試合を取り上げる中で、非常に綺麗な色にまとめてくれたなあと思う……バタバタして適当なまとまり方にしない、こんなにアドリブも多くアクロバットも多く、日によって調子が全然変わる舞台なのに、完成度が高いと感じる一因には、脚本のわかりやすさもあるのだろうなあ。

・翼の生えた日向と牛若のマッチアップで、初演・再演で使われていた、最初の日向と影山のマッチアップ曲(中学の時の試合)が使われている意味をめちゃくちゃ考えてしまった……影山にもスポットが当たっているのかなと思って注意して観てみたけれど、確かに少しは当たっていたけれどあくまで日向vs牛若だったなあ……初演から繋がってきたものを取り入れるという演出の一部ってだけだったのだろうか~~~~

・烏野3年生の回想シーンで出てくる元主将さんの台詞、「チャンスが来たら、掴めよ」、原作の感じだとけっこう力強く言っているイメージがあったんだけど、舞台では静かに噛み締めるような言い方でした……あの回想シーンが入っているのもずるいよね。

・Wセッターの側宙うつくしくてだいすきですありがとうございます

・これまでの公演の曲使ってくるのずるいーーーーーー特に夏の曲は個人的に大好きすぎるのでだめです。そして今までの成長を凝縮しているようで。

・鷲匠先生の回想シーン。学生の頃の先生を須賀くんが演じているのだけど(とうとう主演の須賀くんですら複数役をやるようになったのだなとなぜかじんわりとしたシーンでもあった)、一瞬、誰がやってるのか全く気付かなかったというか、気にできなかったんだ。途中で、なんか聞き覚えのある声の子だなあと思ったら、須賀くんで。わかりやすくするためもあり、けっこうオーバーめな化粧だし泥臭い部活の格好で、下手したら笑いを取りに来るシーンでも使えるような風貌なのだけど、決して笑うことはできない、彼の空気を作る力の強さ、引き込む強さに改めて気づかされてどきっとした。

・今回すごくまた泣いてしまうポイントだったのが、烏野の前キャストが言っていて、新キャストが体験していなかった台詞を、今作で言うようになったこと。たとえばノヤっさんと旭さんがぶつかるシーンとか、大地さんがIH予選でみんなの名前を呼んでいくところとか……今いるキャストさん達は、今回はじめて口にすることになる台詞。でも作品の中では、以前通った台詞。それをこの卒業公演という場で言うのが、すごくすごく響きました……

・互いの腕をしっかりとつかんで互いに体重を預ける日向と影山のモーション、初演で彼らが、敵から味方、友人じゃなく相棒になれると気づいた瞬間。あの動きを、影ちゃんの影山と日向で見られたことで、一気にぶわっとなってしまった。途中参入キャストは当然やっていないシーンや場面がある。でもそれを、今回烏野最後の舞台という場で、今のキャストにもなぞらせてくれたこと、本当に本当に嬉しいなと思った……今のキャストにとっても、変わってしまったキャストにとっても。新しい子達だってしっかり烏野の一員だし、前の子達がやってきたこともちゃんとつながっている。それは物語上そうなっているだけなのかもしれないけど、それでも、”今のキャストの子達が体験していないこと”をやらせてくれるのが、とてもとても嬉しくて。どれだけありがとうと言っても足りないよ。

・かげやまくんについて。
 影山役の影ちゃん、ほんっとにかっこよくなったなあって思った……。細くて丁寧、まっすぐな動きや腕や脚の動きが綺麗だという印象を持った夏の時から、心なしか体も少し大きくなった気がする;; 少しずつ、でも着実に、その身に何かを下ろして馴染ませていっている感じ。 夏では初めての参加で、日向との衝突と成長という大きなインパクトがあり、巨人は初演からのセルフオマージュがありアクロバットも激しくなり、そうやってバタバタと、でもすごく時間をかけて丁寧に、影ちゃんは彼の影山を作ってきたんだなあって思った。見るたびに好きになるのは、そういうことなんだろうなって。
 本人も言っていたし須賀くんも言っていたけれど、「繊細で丁寧な計算のひと、考えてお芝居をつくるひと」というのはすごく伝わってきて、でもその中で、考えて考え抜いて体を動かしてきたこの公演で、徐々に計算の外の部分というか、彼の感情や勢いといったものがどんどん滲み出るようになってきてるように感じられて。きっとまた見ればまた良くなっている。またじわじわと好きになってしまう。ここまで丁寧な作り方をする役者さんを初めて見たけれど、すごく素敵な人だ。ハイステで影ちゃんに出会うことができて、そしてたつなりさんの影山を引き継いでくれたのが影ちゃんで、ほんとにほんとによかったなあ

・そんなかげやまくん、ほんっっっとに最高にはじける笑顔がかわいい子なのだけれど、10/20マチネカテコではへろへろになりながらも「ハイ!」って返事をしながらずーーーっとにこにこして須賀くんを見ていて、彼の方が年上のはずなんだけれどまさにじゃれつくといった表現がしっくり来て、ほんとにほんとにかわいかった……(今までの公演も、須賀くんがしゃべっている時はだいたいじーっと彼を見ている)
 そして上手の前方席だったので思い切り見えてしまったんですけれど、はけていく時、礼をしてからわ~~いって感じで両手をあげながら走って、みんなが待っていたと思われる袖に帰っていくの、しぬほどかわいくて頭を殴られたような気分でした みんな知ってる? そんな笑顔のかわいい子が、影山をやっているんだよ……

・スガさん役のなおきさん、ダンスがキレッキレでアクロバットが得意なのは前回から知っていたつもりなんだけど、ストップモーションが特に美しいんだなって思った……ピタッと止まる時のブレなさ、静かさがダントツである。そしてぴっと伸ばした腕がすごく綺麗なんだな~~~~!
 いのスガさんはお茶目で魅力的、情緒的で、みんなの間をつなぐような埋めるような役割があった気がしてたんだけど、なおきスガさんは副主将感がすごく出ていて、大地さんとは違った意味で「強く支える」印象をずっと持ってくれている。みんなの間を強い糸で支えていてくれるような、そんな感じ。
 そして強い強い言っておきながらあれなんだけど、潔子さんへの「結婚は待ってくださあい!!!!」とかみんなへの「清水の匂いがとれちゃうだろお!」が全力で大変かわいかったです、男の子という感じ。あとすっごくお声が通るのだよね!!!! お腹から出ている綺麗な通った声、お歌上手そう……そして声にもしっかりリズム感があるのすごい……
 声を潜めた時の小さく震えた感じ(「手が冷たい」、のセリフとか)もぐっときちゃって、どちらのスガさんもそういう演技が上手いのずるいなって思いました。そして巨人の時にめちゃくちゃ思ったけど、なおきさんは今までの公演をきっと何度も見返してくれたんだと思う。身のこなしとか空気感とか、いのスガさんにそっくりすぎてびっくりしたことがあって。その中でも、自分なりのスガさんを見つけてとらえて演じようとしてくれてるのもすっごい伝わってくるから、やっぱり彼も彼が引き継いでくれてよかったな~~~~とまた泣きそうになってしまった。何回泣くねん。

・初演・再演でやっていた、日向の紹介のシーン。「日向翔陽。この物語の主人公」っていう群ゼリ。 初演の時は、中学生の日向の紹介だったから「ポジションは、ウィングスパイカー!」だったのに、今回になって「ポジションは、ミドルブロッカー!」に変わっていて。強烈なウィングスパイカーに一直線に憧れていた中学の頃とはちがう、今は最強の囮として、烏野の一員として納得して『ミドルブロッカー』の地位を手に入れて自分のものにしたのだと思うと泣けてきた。いつもみんなを引っ張っていく太陽のような男。主人公だからじゃなくて、彼もちゃんと人間らしく、上手くいかないみんなと同じように、泥くさく成長してきたのだなと思った。


【日替わりなど】

・及川さんの最初のサーブにみんなでラーメンを賭けていくシーン、国見ちゃん。10/20は「塩ラーメンで」って言ってたのが、10/21ソワレでは「卵追加で」になってた!! ちょっと欲張りになった、かわいい

・青城戦のラップシーン、スガさんの返しが若干ちがうのだよね。10/20マチネはふつうにラップで返すだけだったけれど、10/20ソワレは手をぴょこぴょこさせてて、10/21ソワレはノヤっさんの動きを真似て腕をしゃかしゃかさせた後、我に返ってふつうのラップでしめていた。なおきスガさんは無駄に(全く無駄じゃない)動きがキレッキレなので、おもしろい動きしてるとめちゃくちゃ笑ってしまう……

・田中先輩の紹介のシーン、日向の台詞。
10/20マチネ「好物はバナナです」
10/20ソワレ「バナナをあげると喜びます」
10/21ソワレ「好物はバナナとメロンパンです」

・10/21ソワレの青城はやばかった。烏野に勝ってしまうんじゃないかって空気があった。 そんな勢いの中迎えたファイナルセット、落ちてしまったボール、狂犬ちゃんが悔しさに叩く床の音。彼が床を叩く回数も強さも、今までで一番多くて強くて、ほんとに苦しかった。試合後のみんなも感極まっていて、花巻さんの声が特に震えていたのもだめだった。

・西谷「烏野には、俺あり、っすから!」のセリフ。好きな台詞なのですごく注目していたんだけれど、10/20の2公演ではあまりしっかり聞きとれなくて。レシーブの動きをしながらだから言いづらいんだろうなと思っていたんだけれど、10/21ソワレ、すっごく澄んで芯の通ったそのセリフが聞こえた。めちゃくちゃに嬉しかった……;;
 夏で加わった時、最初はガチガチだったというふっちーくん、彼もまたゆっくりゆっくりと、その背中に背負うものを大きくさせて、どんどんと頼れる背中になっていくなあと思いました。
 今回の公演は、入れ替わった子達の成長が感じられる場面もとても多くて、きっとこの公演期間中にもどんどん増していくのだろうなと思って。すごく泣けてしまうし楽しみだ……

・10/21ソワレ、白鳥沢戦のスターティングオーダーが、ぴったり一人分映像がずれていて、実は今までのもそういう演出だったかもしれない!? とめちゃくちゃ焦りました。歯車のシーンとか頭上のボールとか、この日はちょっと裏動線がバタバタしてたかな笑

・天童くんの心が折れる歌(?)、どうやら日替わりというかその日のノリっぽいぞ!? 個人的には10/20マチネが一番好きでした!笑 10/20ソワレでは確認できなかったけど、「その曲教えてください!」って目を輝かせて言う五色くんがかわいいです。

・10/21ソワレ、月島の迫力がすごかった。声の怒気がめちゃくちゃ増していて、しつこい「ワンチ!」の声が枯れていって激しくなっていって。ドシャット後にガッツポーズをして叫ぶシーンも、すごくすごく熱が入っていてぞくっときたよ……;;

・月島くんのドシャット決めた後の叫び、10/20マチネはオフマイク、10/20ソワレはオンマイク、10/21ソワレはオフマイク、だった気がしました。よい形を模索しているのかも……?

・日向に「おまえと牛若ってなーんか似てるよな」と言われる影山のシーン。そうかあ? とちょっと嬉しそうにした後、『あんなスパイクを打てるようになりたいと思う』と言いたいはずが、めちゃくちゃ噛んでしまった影山くん、10/21ソワレ。
影山「あん、あんっな、あんなスパイクを打てるようになりたいとは思う!」
日向「何語だよ!」「(その後、影山から離れてぶつくさ言いながら)何だよ『あんーなスパイク』って」
上手いよ~~~~~~場の空気も壊さないしミスもフォローするしちゃんと日向が言いそうな台詞だし、須賀日向くんほんっとこういうところさすがで上手すぎる……

・白鳥沢戦で、ファイナルセットで影山が戻ってきた時、日向の「バテ山くんは復活ですかあ?」という言葉に対し影山が「後頭部に気をつけろよ」とサーブをするシーンがあるのだけど、10/20マチネと10/21ソワレ以降で、その後の日向のセリフも変わっていたな~~! 10/20マチネはちょっと吹っ飛んでしまったのだけど、10/20ソワレ以降は「ギター弾いてんだぜ」と言ってエアギターをする日向、という感じになってました。

・白鳥沢戦後、阿吽の二人だけになって、「ウシワカやろうはもっと悔しそうな顔しろってんだ!!」と言う及川さんのお尻を岩泉さんが蹴っ飛ばして去って行く、という場面があるのだけど、蹴っ飛ばされた後の及川さんのセリフが毎公演ちがってた……あすまさんもこういうの上手いのだよね……
10/20ソワレ「今日何度目だよう……!!」
10/21ソワレ「最近パワー増してきてない……っ?」

・最後の海のシーン、なぜか日向だけ海にダイブしてしまうんだけど、その後で海から上がって「ちょっと待て、今服絞ってるから」っていう台詞、10/20の2公演にはあったけど、10/21ソワレにはなくなっていたなあ

・ストーリーラストの「バレーボール、排球~~」の群ゼリ、進化の夏から 「3度のボレーで攻撃へとつなぐ、『上を見上げる』、球技である」といった感じで、「上を見上げる」という台詞が追加されているんだけど、10/20マチネ、誰かちょっと走っちゃった人がいたみたいで、上を見上げる、のタイミングでわずかに「球技である」の声が聞こえたの、”初日”なんだなってリアルでしびれてしまった

・演出のウォーリーさんも言ってたけれど、千秋楽みたいな初日、すごくよくわかった…… 10/20マチネはすごく一つずつ丁寧に確認しながら、でも決して単なるシステムや脚本のなぞりになってはいけないっていう、緻密で集中力のいるお芝居をしているんだなあって感じた。ソワレになると少し気が抜けたのか、いい意味でそこまでの丁寧さは抜けて、ある程度感情に乗せようとする感じがあった気がするなあ

・今回は日替わりらしい日替わりシーンがない分、遊べるひとは遊べるところで遊ぶ、というスタンスみたいだったので、なんだか新鮮だしどこで何が起こるかわからなくて常にワクワクしてしまった。


【卒業について】

・及川さんの3年間ありがとう、に別の意味を感じ取って余計に泣けてしまう……

・随所に重ねてしまうところがあって、1回目はほんとあちこちで泣きすぎだった。重ねてしまうし、この台詞を言うのが最後の公演になるのかとか、こんな言葉を大千秋楽で聞いたらもう大声上げて泣いてしまいそうとか考えてしまって。

・最後の海のシーンもめちゃくちゃつらいんだ……あんな綺麗なシーンの中で、「いってきます、春高!」なんて言われたら、いってらっしゃいって送り出したくなっちゃう、今のみんなで行ってくれ、しぬほど応援するからって、追いすがりたくなっちゃうんだ。そしてあのいってきますが、「みんなそれぞれの場所に『いってきます』」なのかなとも思ってしまって。

・そりゃもちろん、卒業公演だって思って観れば、「それらしい」演出はたくさんあった。月島と山口のシーンで今までの公演の映像が全面に流れるとか、初演からの演出をなぞるとか、他公演の音楽のアレンジを使うとか。これまでで印象的だったシーンをもう一度やるとか。でも、ちがうんだ。キャストさん達が言ってくれているように、彼らは卒業公演を見せたいわけじゃなくて、いつものように、「いつも以上に良い作品を」と思ってやってくれている。ただそれだけで、今回も、原作のストーリー的に節目だというのがある。どうしたって卒業と重ねて泣いてしまったり余計につらく重く響くことはあるんだけれど、キャストさん達がそう言ってくれるなら、わたしはいつもと同じように、そしていつも以上に、「大好きな公演の一つ一つ」だと思って全力で楽しんで全力でかき回されようと思いました。

 どうしても卒業を意識してしまう部分があって、何にでも重ねてかつてないほど泣いてしまったんだけど、そうじゃなくたって、熱量の素晴らしい作品でした。
 以前の公演のバクステで、「千秋楽芝居にならないように、意識しすぎず意識してやろう。その中で結果として変わるものがあれば、それはいいと思うから」と須賀くんが言っていたのがたいへん印象的だったのだよね。毎公演どれが特別ということはなく同じものを見せよう、でも自然と上がる熱量を否定するわけじゃない。同じものを、でももっといいものを。おそらく私達ファンだってそれを承知で見に来ている、だから一度観ても、次見たらまた絶対良くなっていると思うしまた足を運びたくなってしまう。
 おうちに帰って、パンフ読んでたらしゃくりあげながら泣いてしまった。自分でも一瞬泣いてることがわけがわからなかったし、めちゃくちゃビックリしたよ。でも、それだけ好きなんだなあと改めて思った。

 まだまだ考えているうちに出てくる感想が出てくると思うので書き溜めておこうと思う、そしてこれから観に行く分も、全力で楽しみにして全力で応援して、全力で泣いて揺さぶられてこよう!!!!

**

 初めて入った、ハイステの初日公演。しかも席が2列目とかでかなりやばかったです(大混乱)。
 この時既に、複数公演行くことは決まっていたんだけれど、複数行けるからこそ、少しも逃してはならないと思ったし、もしくはそう思っていても通じないほど、迫力と勢いにどんどん飲み込まれてしまう作品だった。
 ここで当日引換券というのも初めて経験したんだけど、あのドキドキ感クセになる!!!!笑 そしてわざわざ見たかったTDCの見切れ席、最高でした……あの視点で観られる劇場、そうそうないもの。
 個人的に、ハイステは一番TDCが似合うと思ってる。あの劇場のライブ感、二階席も三階席も開けている感じ、黒くて無骨な感じ、ハイステにすごく合っているのだよなあ。
 願わくば、あそこで大千秋楽をやらせてあげてほしかった、という気持ちは、言えないけれどきっとみんな思っていたし密かに抱えていたんだと思う。

 この時点で、チケットを増やすことを考え始める(まがお)。
 それができるってめちゃくちゃしあわせだし、卒業だからじゃない、ほんとに良い作品だったんだ。
 次からは地方(関西)公演編、日替わりにもけっこう着目できたと思うので、読んでくださる方は(うろ覚えばかりですが)お楽しみください!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?