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2022年アムールドショコラ所感

アムール・ド・ショコラじゃ。わはは。
この記事は上記のチョコレートを食べながら記録を残していくので、まだ途中の記事です。ある程度書いたら整形します。

今年特に嬉しかったのがミシェルブランのテリーヌ。もう2年くらい切望してたのだけど今年ようやく買えた!ドゥショコもそうなんだけどチョコの塊はミシェルブラン!みたいなところある。シンプルに美味しい。重量感がある甘さなのに全然食べられる感じがする。
テリーヌはなんというか、これはバカの食べ物だなと感じる。めちゃめちゃ美味しい物体なのは間違いないのだけど、これがミシェルブランの美味しさなのか、単にカロリーで脳がバグらされているのかが判別できなくて正しい評価を下せている自信が無いので、いつか美味しくないテリーヌを食べてみたい。それで胸を張ってミシェルブランのテリーヌはめちゃめちゃ美味しい!と言えるようになりたい。
このテリーヌの問題は他のチョコとこれをこれから並行して食べていかなければならないということで、このテリーヌは4月くらいに買うのが1番ちょうどいいと思う。12月にケーキを買い、2月にチョコを買い、4月にテリーヌを買う塩梅が好ましい。2月はな、他にも沢山買ってて忙しいのよ。

サダハルアオキのマカロン!去年のアオキの紅茶味は、マカロンのみ10ブランドくらい買った中でトップだったので今年もリピート。今回はキャラメル。今年は全体的にキャラメルが人気だった?アオキはガナッシュがたっぷり入ってる上に外側のメレンゲもたっぷりサクサクで、ダブルたっぷりなのが最高。特にキャラメルサレが甘さも塩気もしっかりしてて名作だった。全部入りじゃん。必要な栄養素が全て入っている。
キャラメルフランボワーズってあまり聞かないよね。キャラメルでありフランボワーズでもあるって面白い感じがする。美味しい。キャラメルマッチャは甘くて美味しくて抹茶感もしっかりしててという、そのまま抹茶オレ。パッションはなんというか31アイスのフレーバーにありそう。いずれもガナッシュがたっぷりで満足感があって良い

今年のセレクションボックスの1つ、シャイニング。いずれもアムールドショコラでは今年からですごく楽しみにしていた。
ユウショコラティエの花縮砂は字面からして花の香りが強いのかなと思いきや、全然そんなことない。カカオの香りがしっかりしてて、その中盤で一瞬花が香るような繊細な味わい。
イヴァン・シュヴァリエのティムットシトロンはマジで説明文に書いてあるままで、フルーティーな香り、そして山椒に似た辛み。華やかで美味しい。
ヴァンサンヴァレのバニラキャラメルドームはめちゃ甘い!バニラの香りがやさしく広がるって書いてあるけど、わいはバニラキャラメルやで!!!みたいな勢いで来るね。他二つが甘さ控えめだったらバランスが取れてるのかもしれない。

同じくセレクションのFOREIGN。名前はよく聞くけどそういえばショコラは食べたことないかも?ってところが色々楽しめて良い。サダハルアオキはチョコ食べるのは初めてかも?さくらんぼが上手く感じとれず。もっと色々食べてみたい。ラメゾンドゥショコラのグレン ドゥ クルジュはまず断面にナッツとかぼちゃの種が沢山入ってて可愛い!プラリネというよりナッツ感のあるチョコ菓子といった、ザクザク感の楽しい品だった。ヴァンサンゲルレのカリンもナッツを強く感じるけど、上と違ってこっちはしっかりとプラリネ。ナッツ感強めプラリネとしてはとてもいいバランスで美味しい。この中ではシンプルに一番好きなプラリネかも。
ミシェルブランのレモンは地中海の風味を感じるけど酸っぱさがない不思議な味。ミシェルブランのチョコってこんなくせのない感じなのか……知らなかった。ピエール・エルメのサンサシオンはこの中では一番異色で、ショコラと言うより別のスイーツだった。フルーツとプラリネがミッシリとしてて、この組み合わせがとても楽しい。パトリックロジェはこれまたオーソドックスはプラリネ。ヌガー入りでゲルレよりも甘め。個人的にはザクザク感があるゲルレの方が好みだけど、ロジェの他のプラリネも食べてみたいなぁ。

ピエール・エルメのマカロン。エルメはうちはチョコ屋じゃい!って感じでガナッシュがめちゃめちゃガッツリ入ってるのが楽しい!ショコラはまさしくこれこれ〜〜エルメのショコラ〜〜って感じ。エルメのチョコは個性が出てて良いですね。面白かったのがジャルダン デ デリスで、バジル風味というかパフェに乗ってるミント食べた時の味がして笑ってしまった。でもスーッとする感じはなくてチョコミントとは違う。それで美味しいのが不思議。マンダリンコンフィも良い味出してると思うのだけど、マンダリンの味が自分の中にないので出力が「面白い」になってしまって悲しい。
ジャルダン オン アマゾニはエルメのことだからコテコテのバナナでは?と思ったら意外とそんなことない。個人的にはアサイーもバナナもいまいち分からなかったがフレッシュな感じで美味しい。アンフィニアン ピスターシュも去年同様これこれ!って味。ガナッシュがボカーンってくらい沢山。エルメのピスタチオは何故か杏仁っぽくて風味が良い。モガドールはこの中で一番意外な味わいで、パッションフルーツ自体は度々見る味だけど、ショコラとこういう合わせ方はあんまりしなくない?というか、パッションフルーツの風味が強く出てるけどガナッシュの味もしっかりした、面白いマカロンだった。

デルレイ。広告で妙に目が引くというか、1度見たら忘れない特徴的なダイヤモンドがずっと気になっていたので今年は買ってみました。ピンクダイヤモンドミルクはミルクチョコレートが思ったより甘い!良くも悪くも「ショコラ」というより「お菓子のチョコレート」といった塩梅。

今年からのイヴァンシュヴァリエ。ペルーは「フレッシュで青い果実を感じさせる」とか書いてあるけど、いうて75%だから苦いやつでしょ?と思ったら全然そんなことなくて驚き!これほんとに75%なのかな。果実感を感じられると言って本当に果実感を感じなことなかなかない。梨やリンゴと言うよりは個人的には青梅っぽさをほのかに感じた。

ユウショコラティエ。セレクションボックスでもそうだったけどすごく繊細な味がして、スペシャリテの(読めない)は味の移り変わりを楽しめる劇のような逸品。ジャスミンも全然香りがしないな?と思ったら途中でジャスミンの香りが優雅に弾けて、パッと消えていくのが面白い。一方ごま油は最初からすごくごま油を感じさせる。塩気もあって最初はお腹が空く味なのだけど、何故か口に残らず最後にカカオが残るので不思議。どうなってるんだろう?
ライチの花の蜂蜜は美味しい飲茶の後に飲む暖かで優雅なハーブティーのような満足感がある。カラマンシーとライムは口に入れる前からインパクトが抜群!でもこれも残ることなく優しく消えていく。クラシックウーロンは途中からしっかりとした苦味?香ばしさがはじける、これもインパクトが強めの1品。たまたま最後に食べたけど締めとして完璧だと感じた。
私はいつもチョコは一口で食べないのだけど、ここのチョコレートは一口で食べるように設計されている気がする。体調も万全でないとこの味の移り変わりの感動が味わえないのではと思える。人にあげるには向いておらず、大切な人と1粒ずつコメントを言い合うようにして楽しむショコラなのかな。

トイスチャー。正直なところもう少しシャンパンを感じるかと思ったが、どちらかと言えば甘さが強かった。歴史の古いスイスチョコレートブランドのようだけど、良くも悪くもそんな感じの味。もちろんこれはこれで好き。

ラ・メゾン・ドゥ・ショコラ。限定がふたつずつ入ってて嬉しい。シトロン&ジャンジョンブルは砂糖漬けジンジャーレモンのような甘く爽やかな香りが可愛らしい。ガナッシュ ゲンマイチャは玄米茶というよりコーヒーヌガーを想起させる、香ばしくビターなキャラメルの味わい。チロルのコーヒーヌガーを上品にしたような味。
クリスタルはちょっと大きめのヘーゼルナッツの食感、そして途中でピリッとくる塩味が楽しい。プラリネ マンディアンはオレンジと香ばしいナッツの組み合わせが美味しい。どちらのプラリネも万人向けしそうな美味しさ。サルバドールはフランボワーズの酸味が結構効いてる。今年はフランボワーズをあまりみない気がするので、こういうのは今年ほとんどなかった。キャラメロは書いてあるとおりのミルクガナッシュだが、こういう系にしては甘さが控えめでミルクの風味がよく感じられ美味しい。以前は甘いイコール美味しいだったが、色々食べてきて甘さが控えめのチョコの方が美味しいと感じるようになってきたなぁ。

エス・コヤマ。本の形のパッケージがめちゃめちゃ可愛い!中にショートストーリーの書かれたブックレットが入っててさらに可愛い。
ヘーゼルナッツのプラリネはキャラメルがいい具合に甘くて笑顔になれるプラリネ。焦がし醤油は名前が目を引くけど味も当然面白い!この深みのあるガナッシュはかなり好み。それに表面のしょっぱい粉醤油?がよく合ってて、ネタじゃなくかなり好きな味だった。しかしこの「深み」と感じるものってなんなんだろう。ダージリンムーンライトはダージリンと言うより塾したフルーツのような豊かな風味が口の中に広がるショコラだった。
野菊の香りは確かにふわっとした青っぽい苦味があり、それと甘み要素がよく纏まっていて美味しいし芸術点も高いと思えるショコラ。ピーナッツミルクと百年の孤独もすごく面白くて、最初は遠くにアルコール系のチョコレートボンボンを感じるのだけど、そこからピーナッツミルクがすごい勢いでインタセプトしてくるので食べてて笑ってしまう。
パプリカフランボワーズは最初なんか色々な味がして難しいな……と思ってたらパプリカが燻製臭を伴ってこれまた強烈にインタセプトしてくる凄いチョコだった。酸味もしっかりしててるのがフランボワーズと言うより食事のそれ。インパクトはこれが一番強かった。チリリケは苦味が少ないと書いてあったけど、個人的にはキリッとした苦味と軽い酸味を感じる味。渋みやえぐみは感じない。色んな味がしたパプリカとは対極のクリアな味わいで困惑してしまう。焼きみかんは名前の印象とは裏腹にすごくまろやかで、みかんの香りも弾けると言うよりはふんわり溶けだすような繊細甘美な味だった。
今回初めてエスコヤマを食べたけど、どれも面白くてかなり好きになってしまった。ユウショコラティエが綺麗で感情豊かな小説だとしたら、エスコヤマは奇想天外な短編小説と言ったところ。

番外編

ufuのFit rouge。トンカラムが親しみやすく好きな味だった。みかんはチョコよりコンフィチュールの方が多く実質ジャムだったけど、爽やかで優しいみかんの味で良い。チャイはカルダモンの香りが食べる前からしっかりとしてて、口に入れてからも強く香る。スパイシーなチョコは沢山あるけど、ここまでカルダモンが強いのは珍しく、確かなチャイみを感じた。チャイってなんだか豊かな気持ちになれて良い。プラリネピーカンナッツシトロンはキャラメリゼしたピーカンナッツの主張が強く、食感もザックザク、レモンの香りも良くなっていろんな面で楽しいチョコ。この味と香りが昔食べた何かしらのお菓子を想起させるのだけど、なんだかわからなかった……。バラベリーは断面の赤紫がとても綺麗だった。バラ香るフランボワーズで、どちらも主張が強く強気なマダム2人組といった趣。ピーチティーはこれまたコンフィチュールが多いのだけど、こちらはダージリンのガナッシュも味わい深く、強気で華やかなピーチティーで1番良かった。アールグレイのガナッシュはよく見るけど、ダージリンは滅多に見ないのでそこもポイント高い。ただダージリンの香りもピーチのコンフィチュールも一瞬の輝きを放って消えてしまうのが悲しい。

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