アイス等

最近アイスが美味しい。
夏に食べるアイスは味覚よりも触覚が優位で、口腔が冷たさを探している感覚になるので美味しいかと言われると微妙な気がする。嬉しいかどうかという尺度で見るとどっちも同じ程度に嬉しい。食事は美味しいか嬉しいかのふたつの尺度で見るべきでは無いですか?食事が美味しいか否かでしか判定されないのがおかしい。嬉しさと美味しさが近い所にいるとしてもそこは分けて欲しい。深夜、カロリーの高いお菓子を泣きながら口に入れてもなにも嬉しくないんだから。


アイス以外だと杏仁豆腐が好き。人生で1番嬉しかった杏仁豆腐は期間限定だったからもう食べられないかもしれないけど。人に1口分けてもらったパフェに入ってた杏仁豆腐、あれほんとに嬉しかった。嬉しい記憶をなぞるような食事をすることが殊に多い。
なんでそれよく買うの?と聞かれて嬉しい思い出があるからとは答えにくいし、場にある他の商品と比べて特別味が良い訳でもない。曖昧に笑って終わる。自分の会話は曖昧に笑うばかりなので会話と言うのも烏滸がましいですが。


人と一緒に何かを食べる時にそれがアイスだったら嬉しい。早く食べきらないといけないので他の食べ物よりも沈黙の受容が大きく、気を抜いて良い気がする。気を抜いても抜かなくても大してパフォーマンスに差は無いので。
それに、棒アイスだったら、後半そういう攻め方するんだ…とか、カップだったら、1さじでそんくらい抉るんだ…とかそういうの見れるのも嬉しい。別に、そこに性格出るねとか無粋なことは言わないし思わない。
そこに出るのは対アイスのそいつ。スマホを操作しながら綺麗に棒アイス食べる人とかには、アイス慣れしてんな〜と感心する。


大晦日に今年最もお世話になったアイスを食べようと思い立ち、買いに行った。
9月ごろから異様なペースで食べていたLady Bordenのクッキークランチチョコレートバーを選んだ。情けない気分で食べた時の記憶が来て危なかったので2023年は開催しない。

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