404かどで

図書館の横の公園で待ち合わせって言うあなたが好きでした。この町の殆どは、公園の横の図書館って言うから。
この町(町と呼んで良い人口を下回ってますが)は、品性が無い。レジ打ちの店員くんへの暴行事件は後を絶たない。最近、店員くんは姿を消して屈強な店員さんがレジを打つようになった。店員くんはスナイパーになった、レジ打ちのスキルを活かして。

こんな町にも一応、教育機関と呼べるような場所はあり、そこであなたに会った。脚が綺麗だった。女児の面影を残す脚に酷く興奮したのを覚えてる。この町の人はみんな美醜を解さないから、あなたの美しさは見つかってないようだった。

あなたと仲良くなろうと思って、仲良くなったけど、スナイパーに殺された。
親父はガラ悪くてさ と笑ってたの思い出した。その時も脚見てたから顔とセットでは無いけど。

ガラの悪い父親は生き残ったらしい。研修途中で飛んだ奴がスナイパーになるからこうなるんだよ…とガム噛みつつ泣いてた。
ガラ悪いしちょっと酷いことしてもいっかな〜と思ったから脚付近の骨、箸で摘んで逃げた。ある程度逃げて、箸で摘んで袋に入れた。

肉が焼けると、年相応の脚。眠かったから人間の急所が頭で良かった!と人並みな感想を抱いて、取り敢えず隣町のネットカフェに行った。
骨入れた袋ごと抱いて眠った。起きた時、謝って胴体とかと一緒にしてもらった方が嬉しいかなと思ったけど、生きた人間の快感を優先すべきかもと思い直して、また寝た。
今までで1番よく寝た。私は町のみんなとは違って上品だから、寝心地は最悪だったけど!

なにか大きなことを成し遂げたことによるカタルシスって訳でも無くて、元々持ってた小物にピッタリの小物入れ百均で買ってあげた時って感じのカタルシス。

燃えた後の脚を上記の様に独占する以外は不正解だった。
今、私は脚に語る用のお話を書いていて、脚はそれを楽しみにしてる。

図書館の横の公園で、またねー

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