グリーン車はお好き?

東海道線に揺られて湯河原へ。友だちの別荘でまったりホームパーティー!の予定だったけど、原稿(研究論文でなくて記事の方)があがらず、わいわいドライブはあきらめて電車であとから合流、ということに。

ところで今回の原稿は手ごわかった。インタビュー先は漢方薬局。社長さんがとてもお話上手な人で、私の知らない東洋医学の知識をそれはまあご丁寧にお話してくださった。わたしも有り余る好奇心でいろんなことを聞きまくったのが仇となった。記事コンセプトは「人」に焦点を当てたお店紹介の冊子だから、お店のことと、その人の仕事観等、うまく織り交ぜて描いていかなければならない。が、好奇心のあまりインタビュー中の話題のハンドリングがうまくいかず、話が冗長になってしまったため、周辺情報の整理に時間を奪われた。漢方の話はおもしろいんだけど、そこに入り込みすぎないように、泣く泣くおもしろい話を削らなければならない。社長さんの優しいお顔を思い浮かべながらひとり心が痛む。

最初は家で執筆していたけど、みんなが湯河原で待ってる!っていう焦燥感もあって、原稿が半分くらいできたところで移動。途中からは東京駅の近くで執筆することにした。

試行錯誤はしたけれど、結局うまくまとまりきらず、申し訳ない気持ちではあったけど、できたところまでを編集さんに送付。この時点で疲弊しきっていたから、東海道線は絶対グリーン車!と決めていた。

わたしは昔からグリーン車が大好き。総武線とか、高崎線とか、東海道線とかの、普通列車の長旅はグリーン車に限る。2階席で、ゆったり大きめのシート、テーブル、リクライニング、ひろーい窓。同じ電車なのにクロスシートに座るときとでは感じられる「旅感」が雲泥の差。不思議。

時間に関係なく、ご飯を食べたり、ビールを飲んだりできるのもうれしい。今日は原稿の件ですごく疲れていたから、NEWDAYSで目に留まった文庫本とチョコレートとお茶を調達して、ときおり考えごとをしながら車窓を眺めつつ、うとうと。

ああ、このゆるやかな時間。

休日は少しだけグリーン料金が安くなるのもうれしい。前に座ったおじさんがリクライニングをマックスで下げて狭くなっても、まあ今日のところを許してあげよう。

グリーン車で「旅感」を感じられるのは、きっと進行方向に向かって「前向き」に座っているからなのかもしれない。「目的地に向かってるぞ!」感といいましょうか。それに比べて、クロスシートの「横向き」は「運ばれてる感」が強い。同じ1時間40分を過ごすなら「前向き」に過ごしたいなぁ、なんて考えていたら、もうすぐ真鶴。

湯河原まであとちょっと。「前向き」な旅を楽しもう。

#グリーン車 #前向き #旅感 #湯河原

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