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#4まで来たけどタイトルどうしよっかなー

『見切り発車で誠意見せるとか言ったけどさ、これ電話だしさ、口先だけで何か言ったってしょうがないじゃない?見せようがないよ』
 向こうはずっと喋ってました。僕聞いてました。これ電話だったんだ。とは思いながら聞いてました。
『今日もさ、さっき一人で銀座歩いててさ、なんかもう本当につまんないの。つまんなかったから口の中でずっと「つまんない」「つまんない」って言っててさ、そうやって歩きながら「つまんない」「つまんない」言ってると「つまんない」にも段々ヴァリエーションが出てくるの。「つまんなーい」とか「つーまんない」とか「つまーーんない」とかってさ。それやってるとさ、やっぱつまんないの』
「銀座歩いてたの?」
『え?何て?何て言ったの?』
 嬉しそうに二度聞されました。僕も人が良いのか悪いのか知りませんが、同じことを聞きました。
「宇宙人が銀座歩いてたんだ?」
『いや、』
 いや、だそうです。と思いました。
『銀座ってあれだよ、戸越銀座とかあるでしょ』
 あるね。と思いました。
『調布銀座とかさ』
 ある。
『横浜銀蝿とかさ』
「しょうもな」僕言ってました。
『いいじゃん』
「いいけどさ」
 僕言ってました。いいってこともないか。と思って僕も段々分からなくなってきたところで家の前に着きました。
「じゃあもう僕家着きましたんで、このままイヤホン取りますから。さよなら」
『エッ!?何で、ちょっと、』
続く。

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