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自衛官やめたくなったら読んでみる物語2

お話したいことがいっぱいのこの物語 週末に閲覧数が増えるという事実 自衛官のみなさん、元気に月曜日を迎えましょうね! 応援しています📣


ep1.SNSデビュー

自衛官は秘密を守る義務があるので軽い気持ちで「横須賀ナウ」なんでSNSにUPするととんでもないことになります。普通の人になったらそんなに神経質にならなくても良いかなと思い、Facebookのアカウントをつくったりします。何をUPしようかな〜なんて思いながらワクワクするのだけれど、その後一向にUPしたいものが浮かびません(悲報)。だって普通の生活に自衛隊みたいに面白いことがないのですから!自衛隊にいるとされ訓練だ、され出張だ、され転勤だとか色々行事が盛りだくさんなのでみんなに自慢したいことが山ほどあるのに普通の人の生活にはないのですぅ〜〜

自衛隊生活はSNSに投稿しなくなるほどリア充がいっぱいですよ

ep2.天気をチェックしまくり

気にしていなかった習慣が浮き彫りに。それは起きるとすぐに天気をチェック!出かける日であろうとどこもいかない日であろうとカーテンを開けて天気をチェックする。昼になっても天気予報を聞いて天気をチェック。夕方になると明日の天気もチェック。いつでも天気をチェックしておかないといけないのです。前線の通過も雷も全部必要なチェック。台風になるとCAPとヘクトパスカルとか全部全部チェック。そして天気の変化によっては荒天準備をし始めます。そして思った通りの天気になると「勝った!」と満足。

天気を制するものは世界を制する。上司の機嫌の移り変わりも制してたかな〜

ep3.誰か注文を決めてください

自衛隊のご飯を長らく食べていると、というもの、筆者は営内生活10年、最後の学生生活は40歳の時でしたので相当な食数の自衛隊のご飯にお世話になったので、食べることに計画が立てられないのですぅ〜。何を食べたいのか考えるという動作や思考がなくてもご飯が食べられるという日常生活を送り続けたので、一人になった時、何をどこで食べたいのか、いくらぐらいの食事がしたいのかなど食事の内容を決める能力が退化してしてしまったようです。自衛隊では食事が美味しいとかそうでないとかは食事の要素として重要ではなくて食事の時間に食堂に行って食べられるように仕事の時間管理をすることの方がずっと大事なので、食事は空腹のために無心で食べることなのです

自衛隊は食事にかける時間がまことに効率的です

ep4.テレビの前ではコメンテーターになる

なにげなくテレビを見たり、スマホをみたり、時々だけ新聞を見ていると自衛隊のニュースに出会します。たいていがあまりよくないニュースなので残念な気持ちににもなるのですが、それはと別に「そんな言い方ないだろう」とか「こんな書きぶりないだろう」とか「いったいどこの国の人の発言だ!?」と言いたくなることもあるのです。「しょせん自衛隊なんだから」とか「自衛隊って。。。」と思っていても、外野になると(退職すると)自衛隊を味方する立派なコメンテーターになります。防衛大臣の発言でも、海幕長の記者会見でも「そりゃないぜ!みんないろいろ抱えてるんだぜ」と心の中で大声で”コメント”しているのであります。

毎日のように自衛隊のニュースはありますので、自衛隊コメンテーターに暇はありません

ep5.公園で独りコーヒー

いろいろなことで時間がなかった自衛官生活だったけど、やめちゃうとそのいろいろなことがなくなる。なので必然的に時間がたくさんできるので、だんだん気持ちが弱ってくる時期があるのです。元気で働くことができるのに働いていないことに罪悪感を感じるようになってくるのですぅ〜(この気持ち、こわいこわい)。そこで人恋しく公園なんぞに出かけるのある。頭の中で流れている曲は決まって「♪明日がある、明日がある、明日があるさー」ってやつで、何か頑張らないといけないな〜としみじみ思う時があるのさっ

お〜い、現役自衛官! 公園で独りコーヒーはさみしすぎるぞ

ep6.帽子がない!

自衛隊ではほぼ同じ服装をしています。例えば作業服を着る時や制服を着る時も
必ず帽子をかぶります。外に行く時は、必ず帽子が必要であり、帽子をかぶらすして外をちょろちょろしていると伍長とかに注意されたり、この場を誰にも見つからないように祈ったりするものです。この癖すごいです。普通に外に出る時も、あっ、帽子がない!って思ったりするからです。まるでコロナ時期のマスクのようなものです。

心配しないで、帽子がなくても引き返す必要なありません

ep7.寝る前の営内生活

世間の人たちは自衛隊を汚れたところと思っていることがある。それは災害派遣とかで作業服とか着て泥まみれになって頑張っている現場の影響力が大きい。でも実際は、自衛隊はとっても綺麗なところです。トイレでトイレットペーパーがひっくり返っていることなんてないし、洗面台がベタベタになっていることはないし、なんと言っても、「物品放置」がないじゃないですか!いつでも決まったところに決まったモノが整然と並んでいる。それも「過不足なし」に。これってすっごく効率が良くて気持ちが良いことです。多くの場所はなんでこんなに窓口にボールペン置いてるの?晴れてるのになんで傘立てが出ているの?あぁ、玄関マットが曲がってるーーーっ、イヤーーーってなります。

自衛隊の朝はゼロライズから始まる素敵な場所です

ep8.盆踊りの良さはどこにあるか

自衛隊にいる時間がなくなると、必然的に地域と係る時間が増える。そのためずっと住んでながら今までに行ったことのない場所に出かける機会が多くなる。その一つが「盆踊り」今まで見ることもなければ、仲間に加わることもなかったのだけれど、大勢人がいるところが恋しいのか吸い込まれるように見に行ってしまう。そこでいろんな団体が楽しく面白く踊っているのを見て、元自衛官はいつの間にか自分自身が審査員になっていることに気づく。あの団体は手が揃ってないとか、衣装着方がイマイチだとか、最終的には、みんなの気持ちが一つになってないとかも言い出すあり様。

あ〜、盆踊りは行進訓練ではないのですよ

ep9.開襟シャツはちょっとだめ

自衛隊をやめてそこそこ服を買って普通の人らしくなってきた頃、朝起きて着る服に落ち着きがない。シャツの種類には、台襟、丸首Vネック、タートルネック、まぁいろいろあるのだけれど、台襟以外のシャツはちょっと気合いが入りにくい。間違っている感じがするのと、首元がスカスカして弱点をさらけ出しているような、防御が薄いような。あー、あんまり近づかないでくださいって感じです。はだけた格好をしている人はスキだらけでシマリがないって思います。

何を着ても落ち着くまでには時間がかかります。

ep10.金曜日の12時に頭に浮かぶこと

この時間、私だけが知っていることがある。この電車のこの車両にいる人の中でこの時間に4万5千人の昼食のメニューを全て当てることができるのは、この私だけ。ウシシシッッ。牛乳もついてるし、ハンバーグとかコロッケとかシーフードならエビフライものっているかもしれない。ゼリーとかアイスが付いていることもあるし、みかんならお持ち帰りかな?なんて頭に浮かべていると軽く3駅ぐらいすぎていて目的地に到着する。

優越感を感じながら目的の駅に着いたら自分の昼食もカレーになります。

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