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コピックだけで試してみたい

 ある日、コピックを使っていた時、ふと思ったことがあった。
 コピックだけで、暗闇の中に照らされたときの色合いを再現できるのだろうか――と。
 もともと、別のSNSサイトにメモ程度で載せていたが、こちらに載せる以上、見やすくしようと決めた。

普段の塗り方と比べてみる

 私は基本的に、E系のコピックで肌を塗ることが多い。その方が、失敗するリスクを減らすことができるからだ。
 しかし、暗闇の中で光に照らされた場合、肌色と他の色を混ぜると、色合いが浮いたり、汚くなってしまいがちだ。
 肌色を使わずに、表現できるのだろうか――悩みながら、手持ちのコピックを見たとき、はっとひらめいた。

 こ れ だ !
 端の方をYR00で塗り、YR02を半分塗る。そして、残りはB00を塗り、混ざり合ったときに中間色である黄色系を塗れば、いい感じなのでは?
 背景色として、B26を塗ったら、際立つのでは?
 そう思い、私は急いで塗ってみた。

 おぉ、これはいい感じ!
 これを基にして、次は簡単な絵でそれっぽく見えるようにしてみようと決めた。

全体で試してみる

 私は上で試してみた塗り方で、簡単な背景を加えた状態で、塗ってみた。
 その結果が、こちら。

 いい感じでは?
 この時、一番明るい色としてY00を塗ってみたのだが、明るいところとして際立っていること、YR00との相性がいいと思い、ガシガシと塗り、楽しかった。
 ただ、この時、B26を塗った後に、カラーレスブレンダーを使い、大惨事となった。
 うーん、背景色の補色として、それに近い色を塗ればよかったかな……反省した。

 サブカラーとして、E33やW系のコピックを使用したが、うぅん……イラストと塗り方によって、色が浮く感じがするので、その時はB系やYR系で浮く感じを抑えた方がいいかなと感じた。
 そうなると、背景色の黒はコントラストの関係で濃いめでもいいが、人物などを塗る時は薄い色で塗って、カラーでさっと上から塗った方がよさそうだ。
 時間がある時に、画材研究しよう。

実際に応用した

 このように、塗り方を研究した後は、あまりイラストに反映することはなかったが、とあるイラストを作成するときに、メモ程度だったものが参考になった。
 それが、こちらだ。

 過去に描いたイラストだが、この絵を描く際に当たって、「肌色をできるだけ使わずに肌を塗ってみる」という課題を、自分自身に課していた。
 その時にこのメモを思い出し、光に照らされたところは白抜きして、黄色である程度塗り、オレンジで影を入れた。
 残念ながら、課題を100%こなせたかといわれたら、できていないというのが現状だが、黄色とオレンジで少し色合いがやかましくなったら、肌色を少し混ぜるだけでも、落ち着くことが分かった。

最後に

 いかがだっただろうか。
 これを塗った私としては、大満足ではあるが、やり方は無限大だ。
「なるほどこの人はこの色を使って、こういう塗り方したんだ」くらいで、読み進めてくれると、こちらとしては大変うれしい。
 残念ながら、最近は自身の生活がバタバタしているため、コピックに触れていないのが現状だ。
 しかし、時間を見つけて、こういった塗り方や画材研究をすることは可能だ。
 銀髪、白髪、金髪の種類、コピックのインクを混ぜ合わせた結果など、纏めていくのは楽しそうだ。
 時間がある時に、やってみよう――そう心に決めた。

今回、メインで使った画材