春風吹く街の春のような貴方へ

大好きな、尊敬している人がこの世を去って昨日で半年が経った。
その人は存在が太陽みたいに明るくて、周りに振り撒く笑顔がとても素敵で、宇宙で一番かっこいいギターを鳴らす。わたしはそんな彼が大好きだった。今も大好きだ。いつか彼の鳴らすギターの音を生で聴ける日を心待ちにしていた。
しかしそれは叶わぬ夢となってしまった。半年前、その報を突然受けた私は、彼の後追いをしようと思った。私如きが生きていても無駄だと思った。彼は誰からも愛されていて社会から必要とされている一方で、わたしは嫌われ者で捻くれ者で、だれからも必要とされていないので、私が代わりに死んであげたいと思った。神様は連れて行く順番をミスりすぎている。よく、神様は自分の近くに才能のある人を置いておきたいが故、天才とされる人が早逝する、という話を聞く。そんなの神様のエゴだ。代わりに私が死んであげれたらどれだけ楽だっただろうか。
彼が突然いなくなってから3ヶ月ほど、わたしは鬱病のような状態になってしまった。毎晩涙が出て止まらなくなるし、電気を消した部屋で「私が死にたい」といつも思っていた。彼が生きていない世界で私が生きる理由などないのだと思った。また、ここ数ヶ月で著名な方が若くして亡くなるというニュースを何度も見た。その度に彼のことを思い出した。辛かった。気持ちがどん底の果てまで落ちた。
しかし、わたしは彼からたくさんの幸せをもらった。それは変わらない事実だ。彼に、彼の属するバンドに出会えた人生を無駄にしてはいけないと思った。彼とそのバンドに出会えたこの人生をハッピーエンドで終わらせたいと思った。だからわたしは生きる決断をした。記憶の中で彼を見出すたび、きっと彼は遠いどこかで喜んでくれるだろうと思った。どこにいても、大好きな彼にはずっと笑っていて欲しい。だからわたしも、あなたのことを思い出し続けるために、生きていこうと思う。これからやっぱり死にたくなることもたくさんあるしあなたのことを思い出して涙する時もあるけど、めげずにこの世界に足つけて踏ん張って生きていく。あなたたちの音楽と共に、記憶と共に、生きていく。限界の人間をギリギリで救ってくれるのはお金でも地位でも名誉でもなく、記憶だと、あなたたちから教わったから。

隼ちゃん、夏が好きだと言っていたね。私は今まで夏が大っ嫌いだったけど、今年の夏は胸を張って「楽しい」って言えてる気がするんだ。隼ちゃんの大好きな夏、とっても楽しい夏になってるよ。
のびのびと過ごせていますか。いつか、わたしがよぼよぼのお婆さんになってそっちに行った時、たくさんわたしとお話しして欲しいな。そして、たくさんギター聞かせて欲しいな。だから頑張って生きるね。隼ちゃんが生きたかったかもしれない分も、精一杯わたしが生きるからね。そしてずっとsumikaの曲聴いて、sumikaのライブ映像たくさんみて、大好きな隼ちゃんのギター演奏をずっと心に留めておくからね。健太くんとともくんとおがりん、めちゃくちゃ忙しそうにしてるけど、がんばれー!!って、応援してあげようね。
大好きだよ。いつまでもずっと大好きだよ、私のギターヒーロー。

#sumika

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