そろばんとともに

園児や低学年の頃は将来の夢が何度変わったかわかりません。子どもなんてそんなものです。

幼稚園の頃はゴジラが大好きで、おもちゃ屋さん、映画館屋さん(なんだそれ?)になりたいと言っていたこともありました。
しかし高学年になりそろばんの先生になりたいと思ったその日から、一度も変わることなく6年前についに夢を叶えることができました。

どうしてそろばんの先生になりたかったのか?それには理由がありました㊙️

タイトルの【そろばんとともに】

これは2年前にサンライズ講演会で講師を務めさせていただいた時につけたタイトルです。それまでの私のそろばんとともに歩んできた人生と教室について話せることは全て話させていただきました。

今でも年に2〜3回は講習会に参加し、全国の先生方の話を聞いて教室での指導に活かせるものがないか勉強しています。また私自身も指導者としてまだまだ未熟ではありますが、これまでに何度か講師を務めさせていただいております。

しかし、その場で話をしっかり聞いていても、もう少し詳しく聞きたい!と思うことや教室に戻ってから改めて考えると、この場合はどうするんだろう?と思うこともあります。実際に私も講師を務めたあとに、受講された先生から多くの質問を頂いたことや授業見学をお願いされることもありました。

そんな時に、noteというものの存在を知り、時間がある時に少しずつ書いてみよう!と思い、早速登録をして書き始めてみました。
いつでも好きな時に読み返せるのはとても便利なものだと感じたからです。

まずはどんな人なのか?自己紹介がてら振り返っていきたいと思います。

小学3年生でそろばんを始め、最初の1年間は週3時間程度の練習をする普通の生徒でした。4年生になってからは【友達と遊ぶ=そろばん】という感覚で練習時間は一気に増え、高学年の頃には将来の夢はそろばんの先生になりました。

中学生になると当時流行り始めのインターネットであらゆるそろばんのサイトを毎日の様に調べ、珠算界唯一の月刊誌であるサンライズも購読し始めました。

高校は珠算部のある学校を選び、部活で練習してからそろばん教室でも練習をする日もありました。

そして大学は珠算の一芸入試で立命館大学に進学。卒業後に一旦就職をしましたが、25歳で【そろばんマイスタースクール】を開校。

そろばんをやっていなければ、高校も、大学も、仕事も、結婚も?全て違う人生だったはず。

もしそろばんがなければ、どんな人生だったか想像がつきません。しかし、日々多くの子どもたちの成長を感じられるこのそろばんの先生という職業は、私にとっては天職だと感じています。

先生になったのは今から6年前。13人の生徒とともにスタートし、開校4年目には暗算段位合格者数50人を突破しました。そして5年目には合格率1%未満と言われている十段合格者が10人を超え、開校から丸6年経った現在は17人の暗算十段合格者を輩出しています。(部門別団体日本一は5回獲得)

十段は最高位ではありますが、【検定試験での頂点】に過ぎません。大会での優勝者は1人しかなれませんが、十段は本気で頑張れば誰でも合格できる可能性を持っているはずです。

今では習い始めたばかりの生徒や、下級練習中の生徒であっても「僕(私)は十段合格まで頑張る!」と言ってくれる子もいます。身近に合格者がたくさんいれば、それが難しいこと、手の届かないことだとは思わなくなるもの。

学年別の日本一がたくさんいるような教室であれば「十段合格まで頑張る!」という言葉が「日本一になるまで頑張る!」となっているかもしれません。

環境、雰囲気さえ作ることができれば、子どもたちはそれが当たり前になるのです。

でも、その環境、雰囲気を作るためには何年もかかります。出来上がったとしても維持ができなければすぐに崩れてしまいます。

指導方針、教室運営に正解はありません。
先生一人ひとりの考えがあるので私の考えが全て正しいとは思いませんが、私自身は自分の考えに自信を持って日々、子どもたちと接しています。

実際に指導してみること、そして講習会に足を運んで勉強することが大切ですが、noteであれば気になった時に読み返すこともできます。

このnoteでは、私のこれまでのそろばん人生だけでなく、開校まで、開校後、指導法、生徒への接し方…リクエストがあればそろばんの先生や、これからそろばんの先生を目指していきたい!という方向けに書いていきたいと思っています。

そろばん教室は年々減っており、そろばんの先生の平均年齢は60歳を超えています。
全国的には20代の若手の先生も増えてきてはいますが、それでも日本中で数えるほどです。

そろばんの先生はなろうと思えばなれる仕事です。ぜひ、これから一人でも多くのそろばんの先生が増えてくれることを楽しみにしています!

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