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王者のドラフトに学ぶ(仮)_part0.5

はじめましての方ははじめまして、前回part0を見てくださった方はありがとうございます!前回の記事から時間があいてしまい申し訳ありません
フロレンティーノが実装され、日本鯖でのバンピックに大きな変化がもたらされている事にウキウキしているソロです

前回part0では基礎的なバンピックの説明を書きましたが今回はバンピックを行う上でのセオリー、すなわち基本的な考え方について書いていきます。
この考え方は環境に左右されない内容を今の環境にあてはめながら書いていくので、ぜひ覚えて大会を見る時、出る時に思い出していただけたらなと思います。
(今回の内容は前回の内容を理解している前提で進みます)

先出しとカウンター

この言葉に関しては聞いたことある方も多いかもしれません。
先出しはその名の通りピックを先に出すこと、それに対して先出しを見てからピックを出すことを後出しと言います。
MOBAというゲームジャンルにおいて、キャラクター一体一体の間には相性が存在します。一体のヒーローに対して相性的に有利であるヒーローの事をカウンターと言います。基本的にカウンターと呼ばれるヒーローと1対1を行うと勝てません。
ここまでの内容から後出しはカウンターヒーローを出した方がよく、先出しはカウンターヒーローが少ないヒーローを当てた方がいいということになります。


ブルーサイドとレッドサイド

バンピックを考える時に大事になる要素はいくつかありますが、環境やチームが変わっても考え方が変わらないものとしてブルーサイドとレッドサイドというものがあります。

スクリーンショット (24)

ブルーサイドはこのゲーム画面で青で名前が表示されているチーム、レッドサイドは赤で名前が表示されているチームを指します。ブルーは先攻、レッドは後攻とも呼ばれ、カスタムマッチを組んだ時に上側のチームがブルー、下側のチームがレッドとなります。
ブルーサイドとレッドサイド、それぞれにバンピックをする上で長所、短所がありバンピックをする上でそれらを念頭に置いて行う必要があります。

ブルーサイドの長所短所

ブルーサイドの一番の長所、それはファーストピックです。
バンが進んでいった中で一番強いヒーローをピックすることが可能なのがブルーサイド一番の強みになります。
今であればフェニック、リンディス、フロレンティーノなどでしょうか。
後出しで何を当てられてもヒーロー単位での対策を取ることが難しく、強力なヒーローを取ることによって相手にチーム単位での対策を強いることが可能です。
これは後述するレッドサイドの短所にも繋がってくるのですが、1stBANフェイズを比較的自由に使用することが可能になります。これはレッドサイドの短所の所でまとめて説明します。

次にブルーサイドの短所です。これは、カウンターヒーローを当てられやすい、というところになります。上のバンピック画像を見ていただければわかりますが、先出しをしなければならないピックがレッドサイドに比べて多くなっています。
その為、レーン上でカウンターを当てられづらい、即ち不利相性が少ないピックを強要されているというところがブルーサイドの弱みと言えます。

レッドサイドの長所短所

レッドサイドについて話していきましょう、まずは長所からです。
ブルーサイドの短所でも話した通り、レッドサイドの方が後出しできるバン・ピックの数が多くなっています。そのため、相手のバン、ピックを見てからその構成に後出しジャンケンのように刺さるピックを出すことができるのがレッドサイドの長所と言えます。
もう一つのレッドサイドの長所は1stバンフェイズで相手の裏をかくことが可能な点です。これは後述する短所と繋がってくる点になってくるのでまとめて話しましょう。

最後にレッドサイドの短所についてです。
まずはファーストピックの権利が自分たちに無い所です。これがもう一つの要素に影響を与えてきます。
1stバンフェイズにバンしなくてはならないヒーローが”ほぼ”固定されている。これが一番のレッドサイドの短所であり、前述したレッドサイドとブルーサイドの強みに繋がってくるポイントです。
なぜほぼ固定されているのか、それについて今の環境でよく見るバンピックを例にとって説明していきます。9月14日現在の圧倒的なOPヒーローはフェニックであり、次点ではリンディスだと思われます。(日本の大会シーンにフロレンティーノがまだ出てきていないので置いておかせてください)
どんなピックを相手に渡してもフェニックを止めることは難しいとされており、絶対に1stピックで相手に渡してはならないため1stBANフェイズで消さなければなりません。次点でOPとされているリンディスも非常に強力なピックであり、1stピックされると厄介なので1stバンフェイズで消さなければなりません・・・・・レッドサイドのバン枠がもうこれでなくなってしまいました。
と、このように相手に1stピックで取られてはいけないヒーローをバンしなければならないため、レッドサイドでは自由に使えるバン枠が少なくなってしまうのです。それに比べてブルーサイドでは敵に先に取られたくないピックは勝手に相手がバンしてくれるので自由にバンを決めることができます。これが先述のブルーサイドの強みになりますね。

それでは、なぜこれがレッドサイドの強みに繋がってくるのか、それについて話していきましょう。先ほどセオリーとして相手に1stピックされてはいけないヒーローをバンしなければならないと言いましたが。別にしなくてもかまわないのです。「なんでや相手にフェニック取られたら負けるに決まってるやろ!」今の環境であればそう思うのもごもっともでしょう。ですが、自分たちにフェニックを取られてもリンディスを取れば勝てる秘策があったらどうでしょうか。相手はフェニックリンディスをバンすると思ってバンピックを組んでいるのでフェニックリンディスが両方バンされなかった時点でその戦略が崩れることになります。そしてブルーサイドでフェニックを抑えて来るでしょう。秘策通りの展開を作れますよね?このように1stバンにセオリーがあるからこそ、それを覆して自分たちの掌の上に相手を引きずり込むことがやりやすいのもレッドサイドであり、短所を長所に変えることが可能になってきます。

まとめ

ブルーサイドは圧倒的なOPヒーローの押し付けとそれをさせたくない相手へのバンの強要が強いよ!でもその分セオリー通りなバンピックになりがちでカウンターを当てられやすくなるよ!

レッドサイドはカウンターと後出しを活かして相手の意表を突いたり相性の押し付けが強いよ!でもその分OPヒーローを相手に取られやすくなるからその対策はしっかり考えようね!

長々と書いてきましたがまとめるとこんな感じになります。
次回からは第1回として、ベトナムプロリーグのバンピック考察に進むか、要望、疑問などをいただけたらそちらに返信しながら振り返る回かどちらかを書いていきたいと思います。
更新ペースが不定期なため読みづらいかと思いますがこれからもバンピックに関する記事を書いていければと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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