2023/08/13 ボキャブラリー天国


私の文化的資本は圧倒的に漫画であって、もう何十年も(そんな生きてないけど)漫画を読み続け、没頭し、心揺さぶられ感動しては涙を流し、喜びが胸に溢れるのを痺れながら堪能してきた。

何よりも「絵」が好きであることが根底にあるけど、それでも、文章も負けないくらい好きなんだと最近気づいた。
文章の力はすごい。

素晴らしい漫画に出会い、抑えきれない感情の波が押し寄せるけど、私はそれを伝えきる言葉を持ち合わせていないし、何より「何かを表現する」ということが思いの外体力勝負であるので、放棄してしまう。
一般人はそうだよね?
それをモノともしない人や、歯を食いしばり走り抜く人が物書きになるんだと思う。書かずにはいられない人。
(漫画に限らず絵描きやソングライターや創造する者は全てそうなのかも)

私が感じた感動は、だれがなんと言おうと価値があり「本物」なのに、「ボキャ貧で〜」「語彙ないからさ」などと言ってポイと捨ててしまうのは、なんだがもったいない、というか絶対にもったいないのだ。

ヤマシタトモコ氏の「違国日記」を読み、改めて思ったことでした。

好きな人、好きとかそんなんじゃない人、職場の人、家族、友人、ただの他人
あらゆる人とコミュニケーションを取るためには、私にとって「言葉」は必要不可欠なツールであり、大切にしたいと、しがみつきたい必殺技でもある。

だれかを理解しようなんて傲慢だと思うけれど、誰かが理解したい、と言ってくれるのであれば、受け入れたいと思う。歩み寄るためにはたくさんの言葉を知らなければ。
生涯、楽なことなんてなくて、苦しいことが山ほどあるけど、それでも私は人間と関わっていきたいと思うね。

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