さみしさを口にくわえながら

今日は日曜日で、食料を買いに行く。

行かなくていいのなら、行きたくなくなるような曇り空。
寒くて、すっきりしないモヤモヤした気持ち。
仕方なく、なんとなく、着替えながら、ととのえながら。

直感でどんどんカゴに放り込み、自動レジに向かう。
混んでいる。並んでいる。ガヤガヤしていて居心地が悪い。

前の人の髪の色がまばらで、濃かったり薄かったりで、
ちょっと気になる。
スニーカーは真新しい白いスニーカーだったけど。

映る景色は家族ずれっだったり、カップルだったり、
一人ではない誰かと来ているんだなーって感じる空間。
それでも見慣れた店員さんを見て、なんとなく落ち着く。
日常はなんとなくさみしい。
そして明日は月曜日で、さらにさみしい。

でも、

さみしさから、また始まる新しさも感じる。

帰り道は、ぽつりぽつりと雨がメガネに落ちて、にじむ景色をうすらぼんやり、そらさず見つめながら、それはそれでいいなと思いながら、いつものアパートに戻る。

そんな休日も悪くない。






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