教務主任日記 8日目-入学式-
着任式、始業式、入学式。
大きな儀式的行事が立て続けにある初日。
つつがなく儀式を進めることだけに注力。
着任式、始業式は問題なくクリアして入学式準備。
会場準備の担当が想定より明らかに遅い動き。
これはマズイ、指示を代わろうか、任せたからには腹を括るか、考えているだけで辛くなって来たので昼食を食べに職員室に逃げ込む。
もし食べ終わって終わる気配すらなかったら変わろう、と腹に決め昼食を終わり、体育館を覗きに行くとギリギリ間に合いそうで胸を撫で下ろす。
ところで、教員生活12年、副担経験0の自分にとって入学式の受付後の体育館の様子は全然見たことがなかった。そこに広がるのは体育館に教務主任1人、わさわさと入場してくる保護者たち。なんとも言えない、気まずい空間が広がっていた。
式の開始までの約40分間司会席に立ち、注意事項を断続的に口上し続ける。
やっとのことで来賓入場、新入生入場が済み、式を始める。つつがなく、粛々と。
と思っていたのに音響トラブルで国歌が急に停止。儀式の空気は壊せない、狼狽えるわけにはいかない、しかし、なぜ曲が止まったのかもわからない。この次に進んでいいのか、進められるのか、とても長く感じた数秒だった。
しかし何とか持ち直し、式を無事に終える。
1日を終えて感じたことは、教務主任は孤独に耐え、気まずさに耐える力が大事。
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