教務主任日記 24日目 -新たな提案をするとき⑥-

•GIGA端末の速やかな全校生徒への配布…②③
についても同様ではある。

端末を導入するとどのような危険性があるのか、という考え方が先行しそうなところである。
しかし、提案する上で、多くの先生に思考停止をしてもらい批判が出る前に提案を通してしまいたい。
なので、Society5.0や第四次産業革命、知識基盤社会、他国のICT環境、日本産業の停滞など小難しい話をした上で、しれっと「なので、配当可能になり次第、速やかに生徒には配布する」という手段を伝える。よく分からないけど、この提案にはロジックがあるらしい、と思わせてしまう。

さらに、②の選択的必然性も追加する。今配布せずに後ほど配布することによる先生たちへの負担、分からないけど配布することによる負担、どちらを選びますか?という事だ。もちろん、後で配布するでもいいですよ?こんな大変さが待ってますが。という提案の仕方をする。このときにミソなのが、いずれも配布はする事を前提にしていること。もし、提案が通らなくても、それは配布のタイミングが否決されただけで、配布することに関しては前提という感覚を植え付けられる。

③はかなり強引な方法だし、それに②を同時に利用するときは提案を強行しようとしている場合のみに限る。

端末の即時配布を行った学校は3桁ある市内の中学校の中で片手で収まる。でも、その中で本校の先生は他の学校の先生より多くの知見をもつこととなり、PCに得意意識のない先生たちも、うちはICT先進校だという感覚をもち、今では誇りにすら感じている様子が伺える。

確実に通すべき提案は強行であってもすべきことはすべき、だと思う。

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