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白鍵と黒鍵の告白

毎日が眠るように過ぎていく。光り輝く未来を築いてみようと思いが浮かぶごとに消え去る。光を見たのはいつだろう。一歩踏み出そうとすると闇が降り注いで黒く塗りつぶしていく。黒がわるいもので白はよくないものなどと誰が決めたんだろう。誰も決めていない。自分で勝手に決めただけだ。白鍵と黒鍵の彩りをさかさまにしたところで奏でる音は変わらないのに、彩られた色彩に心を奪われてしまうことが口惜しい。音に耳を傾けてただその音を見つめて見間違うことなくその音を見失うことなくただみつめることができたら良いのに。いっそこの目をうしなってしまったらよいのかもしれない。失うほどの覚悟がなければ、光を閉ざして闇の中を歩けるといい。闇の中でまだ見ぬ誰かにで会い手を繋ぎ、ただそこを歩むといい。繋いだ掌に集まる光の粒を集めて彼方に贈ろう。君に届けよう。


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