誇れるところをみつけていく

わたしがうまれたまちは有名な観光地なのです。
助成金ビジネスの企業が、まちおこしという大義名分で助成金を行政の協力を得てイベントを立ち上げることは、30年ほどまえから何度も行われています。
町にはお金がありませんので、協力することはできますが、主催はできません。
助成金がなくなったらその企業は撤退してしまい、また会社が変わっても、同じような企画を1年間やっていなくなってしまうので、街はどんどんとそういう外部からくるひとたちに良い気持ちをもたなくなってしまいました。

さいきんは、旅行関係の人々がここでしかないコンテンツを学生とつくりだそうと、若者を送り込んできます。でもそれはまちのひとにとって、それもただ住民として住んでいるひとたちには、まったく部外者なのです。

観光業会に携わる地元の人たちは同じ繰り返しになることをわかっているのだけど、ビジネスパートナーとして旅行関係者と助成金ビジネス企業と協力する。生きていかなくちゃならないからそこは切実なのです。

そういう、人だけ変わって同じようなコンテンツを作り出すことに心底疲れているのが地元で生活している人たちの心持ちなのです。

神社、観光業に携わる地元の人々や企業、生活している地元の人々、そして行政の4者がバラバラでまとまらないのがわがまち。

そんなまちにもいいところはたくさんあります。
自分たちでなんとかしようと意気込む人たちもいます。
忙しい中、子供達のためにイベントを考えるお母さんたちもいます。
だけどこころが豊かにならないのはなぜなのだろう。

自分が誇れる街にしたいということはいまはそうじゃないということです。
これから、誇れるまちになるために、自分は何ができるんだろう。
諦めて外をむくより、今自分ができることをひとつでもいいからやってみたらよいのではないかと思ったのです。

地元の人しか知らない、ディープな情報や美しいものを見つけていくとかでも構わないのだとおもいます。すこしでも、すきなところを増やしていくことから始めようと思います。

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