マガジンのカバー画像

舞台のことなど

8
演劇、舞台のことなどまとめています。
運営しているクリエイター

2022年6月の記事一覧

戯曲ってなあに?三島由紀夫『近代能楽集』

日本の戯曲は文庫化されているものが本当に限られることを実感した会でした。文庫化したけど絶版になっているものも多くて、現在手に入るのは、ハヤカワ演劇文庫だけど、それでも高価だったりするので避けました。 日本代表として選んだのは三島由紀夫『近代能楽集』。 近代能楽集には8つの作品がある。 能は「シテ」と呼ばれる主人公中心主義でできている。ストーリーと設定はとてもシンプルだし、構成も起承転結がしっかりとしている。 今回読んだのは「葵上」。 葵が入院している病院に夫である光が見舞い

機構図のすすめ にかいめ

生まれ育った土地のことを好きな人はどのくらいいるんだろう。こっちにもどってきてから、地元愛にあふれる人たちや、地元を盛り上げようとしている人たちに何人も出会った。なぜこの人達は、こんなにもこの地に愛情を注げるんだろう。私の目にそんな人達はとても眩しく映った。 「私がおかしいんだろうなぁ。」 そう思いながら、月日を重ねるに連れて、旅行で訪れた人に問われると求められる以上の答えを返すようになり、移住してきたひとには地元あるあるを笑いをまじえながら繰り返すような技を身に着けていた。