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シンガポール航空、無料で機内 Wi-Fi 全クラスに 7 月拡大

シンガポール航空(SIA/SQ)は、全クラスの乗客に無料でWi-Fiによる機内インターネット接続サービスを提供する。現在は上級クラスのみ無料で接続時間が無制限だが、現地時間7月1日からはプレミアムエコノミーとエコノミーにも拡大する。

無料で利用するためには、同社のマイル会員制度「クリスフライヤー」の会員情報をオンライン予約時かチェックイン時に入力する必要がある。非会員も機内で会員登録できるという。

 現在は上級クラスのスイート、ファーストクラス、ビジネスクラスの乗客などが無料で無制限の機内Wi-Fiサービスを利用可能。今年2月からは、プレミアムエコノミーの乗客は3時間まで、エコノミーは2時間まで無料で使用できるようになったが、7月からはプレエコとエコノミーも無制限になる。

 シンガポール航空は5月1日時点で136機の旅客機を運航しており、7機のボーイング737-800型機を除いて機内Wi-Fiサービスを利用できる。同社では「高速の機内Wi-Fi接続は、お客様にとって最も重要な要素の一つだ」として、顧客体験の向上や他社との差別化につなげる。

 日本とシンガポール間で、すべての乗客に無料で無制限の機内Wi-Fiサービスを提供している航空会社は、日本航空(JAL/JL、9201)傘下の中長距離国際線LCC(低コスト航空会社)であるZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)のみ。シンガポール航空のようなFSC(フルサービス航空会社)は、上級クラスの乗客限定のサービスとして提供している。

ところで、航空機内Wi-Fiってどうやって繋がっているのでしょうか?

航空機の背中部分にある突起(レドーム)の中にWi-Fiの送受信機が備わっています。そして、機内天井に付けてある分配機を通じて機内に配信されます。

赤道上空に静止衛星があって、地上から衛星を経由して各航空機に電波を飛ばしています。

米国では、地上から上空に向けて電波を送って送受信を行う仕組みがあり、衛星経由から電波を受け取る場合と反対に、飛行機のお腹の部分にアンテナが設置されています。
アメリカは大陸で、国内はほとんど地続きなので『ATG』が有効ですが、日本は島国で、国内線とはいえ海上を飛ぶルートも多いので、衛星を介して通信を提供しています。

米国ATG方式

因みに、国際線での機内Wi-Fi機器提供会社大手には、OnAir(スイス)とパナソニックアビオニクス(日本)の2社があり、パナソニックは離着陸時を除いてWIFI使用可能。OnAirは公海上と衛星使用可能国と制限が付きます。

今後、国際線でも機内Wi-Fiが無料で使えるようになると良いですね!!

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