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なんか面白いやん。の旅

#わたしの旅行記  


3年前の暑い日。
SNSで繋がってはいるが 会った事も無い人から
メッセージ。
あのね 阿蘇行ける?」 
その人は奈良で梵字教室の先生をしてる。
その人の書く梵字が美しくて
フォローしたのが始まり。
時々コメントやり取りするくらい。

奈良では教室の後に毎回 生徒さんと
様々な話で盛り上がるらしい。

その日は ペンデュラムの使い手がいて
九州の人と阿蘇に行け 」って。
思い当たる九州人の知り合いは2人。 
私の名前で ペンデュラムがブンブン回ったと。
全く知らない場所で 唐突に旅の相棒に選ばれた。
私?なんで私??ホントに良いの??
ペンデュラムは 「 行けば わかる」って。

幼い頃からずっと二番手。
選ばれる事の無い人生を送って来た。
どうして私だったんだろ?  
何だか とても知りたくなった。
でもその時の私は新しい仕事が決まったばかり。
旅も何年もしていない。しかも人見知り。
そんな私が初対面の人と旅が出来るとは考えられず。
ペンデュラムや友達の気が変わる事を願いつつ
しばらく働く事にした。
まだ金銭的に余裕も無いし ちょっと先になる
そう伝えたら「 ペンデュラムがまだ先で良いって
むむむむむ、行くしかないのか??

2ヶ月無心で働いては見たが なかなか新人で
連休申請は出し辛いな、、、。
え? 今月は 法的に1日多く休んで下さい??
すんなり連休決定。
どうする?  私 腹くくれってか。

今までの私ならきっとすぐに断った。
でも何故私なんだろう?って疑問や好奇心も
ずっと消えずにいて。
「 なんか面白いやん 
奥底の私が笑う。
嫁に行った娘に話すと
お母ちゃんが楽しいと思う事をして。」
って笑う。

取れた連休を伝えて 旅に出る事が決まった。
行く先は 阿蘇。は決まってるけど
 阿蘇の何処か? 宿は? 他は何処に行く?
ノープランである。
不安しかないが 心躍る自分もいる。
高千穂行ってみたいけど遠いんかな?」
申し出を受けて調べてみる。
1時間も掛からないではないか。
すんなり高千穂行きも決まった。
せっかく立寄る神様の土地。
満喫しようではないか。
途中に昔 家族で寄った高森田楽保存会もある!
これは絶対食べたいぞ!

あの頃は まだGotoトラベルキャンペーン中で
1日目は阿蘇のペンション 2日目は高千穂の宿が
申し訳無いほどお得に押さえられた。
(手配ありがとうございます!)
2人暮らしの息子にカレンダーに印しながら
オカン旅行行って来るわ。車借りるね
息子は興味無さげ。とりあえず伝えた。
旅の移動は息子に借りる 軽四駆。
今どき ミッションだし揺れるけど  
旅の間 お付き合いよろしく。

当日は奈良から新幹線で来てくれた。
駅でご挨拶。
初めまして。どうぞよろしく
緊張しながらも笑顔で車に乗り込む。
なんだこの高揚感。初めての自分の為の旅。

初対面だが次々話に花が咲く。
あっという間に阿蘇に到着した。
最初に寄った工房で 運命的な出会いを果たす。
流れに任すってこういう事か!なんて。
話し込んでいたらとっぶり日が暮れている。
再会を約束して
さあ。 ペンションに急ごう。
夕食もお部屋も素晴らしい。
何故か ここに居る自分が なんだか可笑しくて
くすぐったい。
もう少しお喋りして眠りについた。

次の朝は 阿蘇の雲海を見ようとしたが条件が揃わず見れなかったけど美しい朝陽が見れた。

雲海は見れなかったけど


その後は国造神社や 押戸石の丘で
身体いっぱいパワーをもらい

国造神社
押戸石の丘


途中 どうしても食べたかった田楽を食べた。

高森田楽保存会✨️


夜はしばらく休みだった御神楽が再開して見れたり
灯篭が輝く高千穂神社を歩いた。

高千穂神楽


宿に戻ると息子から 「生きてるかー」って
メッセージ。
興味無さげだったから連絡してなかったわ。
ごめんね  でも嬉しいよ。

最終日の朝はピンクの朝焼けが金色に変わるのを
見ながら旅の終わりの寂しさも感じ始めていた。

高千穂の朝焼け

朝は たまたま知り合いの方に私に縁のある神社。と
教えて貰っていた八大龍王水神社へ。
こちらも 伝えて貰った時は
えー高千穂ー遠いー」といつ行けるかすら
解らないと諦めていた。それがすんなり行ける事に。
驚きを隠せない。

愛車と八大龍王水神社
八大龍王水神社

ここまで来たら天岩戸神社にも行きたい。
その前に天岩戸開きを相談したとされる
天安河原(あまのやすかわら)にも行きたいな。
力強い川の流れが心地よい。

心洗われる力強い流れ
天安河原(あまのやすかわら)

ほど近い場所に天岩戸神社がある。
普段見れない御神域も見せていただけた。

天岩戸神社
天手力男様

たっぷり神様を堪能させていただき
車に乗り込む。帰路に着く為ナビを設定。
え? このままでは帰りの新幹線に間に合わない?
予想外の事態。 どうしよう。。
とにかく走れ!走るしかない。
元来た道では間に合わず なんと別府経由になる。
別府は私の御先祖さんが眠る場所。
奈良からのお客さんにどうしても見せたかったのかしら。  そのお陰もあってか?
なんとか 新幹線には間に合った。
奈良のお家に着くまでが旅の締めくくり。
もう少し頑張って。
ゆっくり別れを惜しむ間も無く
新幹線の後ろ姿を見送った。
2日前に初めて会ったのに
ずっと前から知ってるみたいに寂しいよ。
楽しい旅をありがとうね。

楽しかった♡

この10年は様々な苦難の連続で周りも見えない程
ガムシャラだった。
自己犠牲は誰も幸せにならないと気付けるまで
長くかかって苦しかった。
そんな中 知らない場所で面白い話に登場して
乗っかってみようと 動いた自分にまずは驚きで。
誘ってくれた友達、それを見守ってくれる家族に
感謝が溢れる旅になった。

3年経った今も思い出しては心が暖かくなる。
無茶振りのような出来事を体験した私は強くなれた。初対面のほとんど知らなかった「あの人」は
一生涯の親友になった。
この旅で目に見えないものも更に大切にして
行きたい気持ちも強まった。
何がわかったか。 では無く私が かわったのだ








 

#わたしの旅行記  #ほんのひととき


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