到来
ちがう
玉蟲を呼ぶ声のする真夜中ののぞみ絶つような青いあさぼらけ
明けそめてもののいろかたちおもむろにあらわれゆくに咲きそめる花
排排他
コールドな海水にひろう雲丹はただ雲丹としてひとの舌さきにとける
さかのぼる高天原はひとつならず歴史の像はそのことを蔽う
系外惑星
銀河には近視の意識だけでなくて遠視のもあり真実とは何
いのちという理解できない構築はうごく体には自明な音列
An Easy Way to Live
消す消す消す思考感情こうやって私はつぶれセイラムはどこ
手をつなぎ生きる世界にまにあわずかわいそうなら楽に死なせて
たまごからこどもへ
蟹はきっと月のひかりで生きていて月が翳ればおもむろに消える
生命はすべて生命発生というできごとの地上への影
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