マルシェをする理由5

実はマルシェは出店者とお客さんにとっていいだけではない。
そのマルシェをする場にとっても、メリットがある。
さらには、マルシェがあることで周囲への影響を与えられることもいい。

マルシェをさせてもらえる場の所有者は、何らかのメリットがないと基本貸してくれない。
金銭的メリットなのか、集客的メリットなのか、そうでなくてマルシェをうけいれているということの社会的意義がその所有者のステータスをあげることにつながるのか。等 あまりメリットは(感じて)ないが、関係機関より依頼があって仕方なくという事例もあるだろう。

ただ、マルシェはその場の所有者だけでなく、周辺のまちづくりや地域経済にも影響を与える。いい意味でカンフル剤の役割であり、これまでその場になかった要素がマルシェをすることで突然立ち現れ、これまでいなかった往来客が増え、人の流れや消費行動に変化を起こす。

普段の風景とは違うものが現れるものだからやはり注目される。なんだろうと見たくなる。普段買わないものを買ったりもする。街ではあまりみかけない料理を食べたりする。聞けば遠いところからわざわざ来ているらしい。こういうものが今、売れるものなんだ、ニーズのあるものなんだと気づきがある。

よそからきた出店者を通してその地域のポテンシャルやニーズを知る。
新しい風がその街に吹き、新しいことが生まれにくい現状維持の街が、すこし見方を変えて人が集い、面白い街になっていく可能性を感じる街になっていく。

さらにいうと人と人のつながりが生まれ、異分子を受け入れ、次のマルシェの開催を期待する街になっていく。新しい動きが生まれる街になっていく。

都市の課題をマルシェが少し解決するツールになる。
そういった役割もマルシェは果たそうとしています。


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