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【小技・バグ技】RTAで使われる小技・バグ技 ~ほおばり変形編~【星のカービィ ディスカバリー】

※はじめに

 本記事は私自身が調べ、得た情報を記事にしたものであり、”これが絶対に正しい”といった内容ではありません。もし間違っている内容等がありましたら以下Twitterアカウントまでご連絡を頂けると幸いです。

https://twitter.com/soraneko117

 また、ディスカバリーに関する内容やRTAに関する事について質問がある場合は以下の質問箱で質問してください。もちろん、DMや私の配信でもお待ちしております。

 以上の事をご理解いただけた上でお読みいただけますようよろしくお願いします。

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RTAにおける小技・バグ技とは

 この記事をご覧になっている方はRTA(Real Time Attack)というゲームのプレイスタイルはご存知だと思います。ゲームスタートからタイマーストップタイミング(カテゴリによって異なる)までの“実時間”を計測し、いかに早いタイムを出すかが重要になってきます。
ちなみに以下の”SPEEDRUN.COM”というサイトで世界中のプレイヤー(走者)がタイムを競い合っています。
https://www.speedrun.com/kfl#Any (SRC 星のカービィ ディスカバリー)

 早いタイムを出すためには様々な“技”を駆使する必要があり、この“技”を知ってる知らない、出来る出来ないでは大きくタイムの差が出る場合があります。
 もちろん、この“星のカービィディスカバリー”にもRTAで使われる“技”つまり小技やバグ技が豊富に存在します。
 この小技・バグ技について基本操作編コピー能力編その1/その2ほおばり変形編の4つに分けて説明致します。
 本記事はほおばり変形編です。その他記事は以下から参照下さい。
基本操作編 (https://t.co/xXyxumwdsg)
コピー能力編その1 (https://t.co/pwvbEZQ8GF)
コピー能力編その2 (https://t.co/kFPNVeB4AW)
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くるまほおばりの”速度維持”

下り坂で加速したら連続ジャンプで速度維持!
難易度  :★★☆☆☆(少し練習すればすぐに実践できる)
おすすめ度:★★★★★
(是非導入しよう)

- なんでみんなくるまでピョンピョンしているの?

 星のカービィ ディスカバリーの象徴的な新アクションである”ほおばり変形”、一番最初に行うほおばり変形が”くるまほおばり”です。
 このくるまほおばりは攻撃ボタンで加速することができ、RTA走者は基本的に攻撃ボタンを押したままゲームを進行することになるかと思います。
 また、下り坂でも一時的に加速できます。しかし、平坦な道(または上り坂)を走れば加速した速度はすぐに戻ってしまいます。では、どうすれば加速した速度を維持できるかというと、平坦な道を極力走らないようにすることです。つまりは、ひたすらピョンピョンとジャンプを続ければよいのです。

 いろいろ語るよりも動画で見ていただいた方がわかりやすいかと思います。下の動画をご覧ください。場所はおなじみ”はじまりの地”です。外に出るために壁を壊したところから計測を開始しています。
 比較対象は
・[左上] ジャンプを全く行わなかった場合
・[右上] 下り坂は利用するが、ジャンプ維持を行わなかった場合
・[左下] 下り坂後、少し遅れてジャンプ維持を行った場合
・[右下] 下り坂後、ジャンプ維持を行った場合
です。

 最後橋にぶつかった瞬間って分身してるんですね・・・笑
 ご覧いただいた通り、ジャンプによる速度維持が効果的であることが分かります。また、ジャンプの開始が遅れると遅くなることもわかります。(たまたま失敗して撮れたものだったのですが・・・)
 地面に接地している時間で速度減少していると考えれば、何回目かのジャンプで速度が戻っているかもしれませんが、そこまでの検証をする気力がありませんでした。。。。
とにかく、皆さん、下り坂で加速したらピョンピョンしましょう!

- おまけ「はじまりの地の坂道はどっちが最速?」

 こちらはニッチなおまけ記事です。”はじまりの地”では世界上位の方々のアプローチが少し異なっておりました。そちらの比較検証動画です。まずはご覧ください。

 なんだかぶつかった瞬間に動画が止まるの気持ち悪いですね・・・次回からは気を付けて動画作成を行います。
 ご覧いただいた通り、左はキャピィ(きのこの敵)奥の小さい山で加速しているルート、右が手前の大きな山で加速しているルートです。結果としては1Fしか変わりませんでした。大きな山を越える方は登る際にジャンプを繰り返し速度を落とさないようにし、下り坂終わりにジャンプ維持を行っております。キャピィは場所的に避けようがないですが、ブロックは避けられそうなので、最適化すれば大きな山を通るルートの方が速いかもしれません。が、おそらくどちらのルートも同じだと思います。小さな山で十分加速できているのではないでしょうか。


ほおばり演出キャンセル

アーチほおばりはこれで約1.1秒短縮!
難易度  :★★★★☆(コツをつかむまで練習が必要)
おすすめ度:★★★★☆
(出来るだけ導入したい)

- ほおばり変形はタイムロス

 ディスカバリーの象徴アクション”ほおばり変形”ですが、その演出は長く、RTA走者にとってはタイムロスになってしまうため、できる限り”ほおばり変形”は行わないチャートが取り入れられています。しかし、どうしても”ほおばり変形”を行わないといけない場面はあるため、その演出を減らせるのであればそれに越したことはありません。

- アーチほおばりで演出スキップ

 今回は様々な”ほおばり変形”の中でも特に時短できる”アーチほおばり”の演出スキップについて説明します。
 ”アーチほおばり”は計3回登場します。(ワールド2、5、6)
 通常通りほおばりを行えば長い吸い込み演出が入ります。しかし、ほおばりする位置を変えるだけで演出をスキップし一瞬でほおばることができます。これを私は勝手に”ほおばりキャンセル””ほおばりスキップ””ほばキャン”と呼んでいます。

 まずは下の比較動画をご覧ください。左が”ほおばりキャンセル”を失敗した場合、右が”ほおばりキャンセル”を成功した場合です。ほおばり直前にカービィがジャンプを行っており、そのタイミングで計測開始しています。

 このように”ほおばりキャンセル”を行うことで約1.1秒ものタイムを短縮することができました。RTAなら3ステージ合計で3秒以上ものタイム短縮となります。

 しかし、これが難しく、各ステージ毎にコツがあるのですが、共通して言えることはアーチ内でほおばりすることです。何言ってんだって感じですが、以下の画像でおおよその範囲を示しました。

アーチほおばりの”ほおばりキャンセル”できるだいたいの範囲

 もちろん奥行きも大事でアーチの真下にいる必要もありますが、上で示した範囲くらいを目指せば”ほおばりキャンセル”ができます。コツを掴まないとカービィが変なところに行ってしまうので気を付ける必要がありますが、成功すると非常に気持ちが良いので是非実践に取り入れましょう。

- ムーンライトキャニオン ほおばりキャンセル(2022年7月19日追記)

 ワールド5 ステージ4の”ムーンライトキャニオン”の場合のほおばりキャンセルがわからない!というご要望にお応えして、動画を作成しました。まずは下記の動画をご覧ください。

 重要なのはスティックの入力方向なのですが、今の私の動きは
スライディングキャンセル⇒早めにバーニング⇒ジャンプと共にほおばり
という流れで行っています。スティック入力方向は地面のタイルや砂の汚れを参考にすると良いかもしれません。参考程度ですがいかがでしょうか?

- その他のほおばり変形も吸い込む位置で時短できる

 詳しく検証はしませんが、その他のほおばり変形も吸い込む位置によって演出を短くすることができます。
 例えば、”くるまほおばり”はどの位置からほおばりを行っても、必ずくるまが回転し、後部からほおばります。この回転がロスになるため、”くるまほおばり”を行う際は後部からほおばることで時短になります。

 他にも”さんかくほおばり””わっかほおばり”は密着しながら、または上に乗りながらほおばることで”ほばキャン”が成功します。是非お試しください。(ただし、絶対に”ほばキャン”できない箇所もあります。ご了承ください。)


アーチほおばりで加速する

地面を使って加速!
無理に加速しようとすると下降ロスにも

難易度  :★★★★☆(コツをつかむまで練習が必要)
おすすめ度:★★☆☆☆
(無理するとロスに繋がる)

- アーチほおばりは加速できる

 続いてもアーチほおばりに関する内容です。
 アーチほおばりは上昇や下降し続けると速度が低下します。そのため、無理してコイン(リング)を取りに行くとロスになってしまいます。気を付けましょう。
 それも重要ですが、今回は別の話題です。アーチほおばりは地面に当たると弾む動作を行い減速します。その減速した分を補うために自然と加速する行動をとります。この加速を活かすために、地面に当たった減速時に攻撃ボタンで”スピンとっしん”を行います。スピンとっしんは通常の滑空速度で発動します。そのためタイミングよく発動することで地面の減速をかき消し、加速だけを得ることができます。(私の憶測も入っています。正直間違っていたらごめんなさい。)
 ということで、以下の比較動画をご覧ください。暗転から次の暗転までをタイム計測しています。
  比較対象は
・[左上] コインも無視してできる限り移動を無くした場合
・[右上] 上昇下降を少なくし、コインを全回収した場合
・[下 ] コイン回収は無視し、地面の加速をできる限り行った場合
です。

 加速用の動画ですが、少し地面に当たろうと下降しすぎてしまいました。それでも結果としては最速の結果となりました。上手い人であればもっと速いでしょう。
 ただこの動画作成中に何度も経験しましたが、地面に当たろうと下降しすぎてかえって遅くなるということが多かったです。慣れない内は無理する必要がないと思われます。


ロッカーほおばりを最速で倒す?

スティックは前後でも回しても倒れる速さは同じだが回した方がやりやすい
難易度  :★☆☆☆(すぐに実践できる)
おすすめ度:
★★★★★(是非導入しよう)

- 実は手前に倒しているだけで倒れるロッカーほおばり

 タイトルにある通り、”ロッカーほおばり”です。実はこのロッカーほおばり、手前に倒しているだけで倒れるというのはご存じでしょうか?と言っても倒れるまでの速度は非常に遅く、RTAにおいてはかなりロスになるので実用性はありません。
 今回お話したいのは、いかにロッカーを早く倒すか?というお話です。”ロッカーほおばり”を行うと”たおす”というガイドが出ます。なので私はずっと左スティックを上下にガチャガチャと入力していました。しかしある時、ある方から「スティックはガチャガチャせず、回しても倒せる」と教えていただきました。実際、上下入力とほとんど変わらず倒せることが分かりました。
 しかし、そこで新たな疑問が。「どちらの方が速く倒せるのか?」
 下の動画ではスティックを上下に入力した場合ぐるぐる回した場合で比較しています。

 結果は”ぐるぐる回した場合”の方が速いという結果になりました。ただ、以前計測した際はどちらの場合も同じタイムでした。おそらくですが、「上下に入力してもぐるぐる回しても結果は変わりないが、回す方が安定する。」というのが私の見解です。
 ちなみにスティックをぐるぐる回す際は結構ゆっくり回しても十分な速さで倒れてくれます。焦らず確実に回すと良いでしょう。


ここまで拝読いただきありがとうございました。いかがだったでしょうか?初めて知る技もあったのではないでしょうか? もし、まだRTAを走ってなくてRTAに興味を持ちましたら、是非参考にしていただいて走っていただければと思います。

普段私はTwitchでゲーム配信を行っています。もしよろしければチャンネルのフォローをしていただいて遊びに来ていただければと思います。

ではまた。

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