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そらむぎ通信 No.165 (2020.12)

2021年 家族教室グループ開催予定

宙麦会では家族グループに開院当初より力を入れてきました。
精神科の病気はご家族自身もどう対応したらよいか、どんな病気なのかと不安になること、一緒に戸惑うことが多々あるからです。
正しい知識を持ち、不安について話せる場があることは多くの力になることをこれまで経験されたご家族達が実感、実証してくださっています。

また、病気でない家族がなぜ?と思われるかもしれませんが、健康度が高い方の方が臨機応変に対応できる力も持っています。ご家族が変化することで、ご病気の当事者に変化をもたらすこともこれまで多く経験してきました。

多種多様な家族向けグループがあります。ご自身のニーズに合わせてご利用いただければ幸いです。


~ふぁみりーテーブル基礎講座

最低限これだけは知っておいてほしい内容を厳選して6回シリーズでそれぞれの専門職が担当する講座です。
毎月第4日曜日 10時~12時 9時半受付

1月24日(日)病気について 院長肥田裕久
2月28日(日)家族として病気に向き合うために 看護師木村尚美
3月28日(日)薬について 肥田裕久院長
4月25日(日)自立のための社会資源・制度 
精神保健福祉士 宮崎りつ子
5月23日(日)家族のかかわりについて 公認心理士 杉嶋洋子
6月27日(日)シンポジウム 当事者 院長肥田裕久

** 三密回避のため、基礎講座へのご参加は新しい方優先とし、3回以上ご出席の経験者は「パンジーの会」(地下にて開催)をご案内予定しております。

リボンの会(要申し込み)

「りぼんの会」とは、全10回クローズドグループで行う家族支援グループです。科学的根拠に基づく実践プログラム(EBP)国府台モデルを使ってのプログラムです。変化をもたらせたい、変わりたい!!と思っているご家庭にスタッフがガッチリアプローチします。
ご興味のある方は説明会にご参加ください。

説明会2021年1月31日(日)10時~ 3階るえかホール

肥田先生のメディカルコラムVol.117

~「青いパンジー、黄色いパンジー」~その4

前回までの例でいうと、DHMOの1~3を見るというのは、このことになります。私たちは全体像を見なくてはいけないのですが、どうしても紫のパンジーを見る訓練がされています。医学教育がそうです。異常値や疾患を6年間習います。そのため却って、正常の胸部 レントゲン写真が読めないということがあったりします。検診が一番難しいと言われています。異常の勉強はたくさんするのですが、専門基礎以外では正常の勉強はあまりしていません。

紫の部分はillness、黄色い健康な部分はwellnessという言い方をしてみます。患者さんを診るということはどういうことかというと、精神科医療はillnessばかりを見ていた医療から脱却することです。患者さんの全体像を見ていたわけではありません。さきほどのリカバリーの定義で、マンフレッド・ブロイラーのものは、患者さんの診察において症状がないことと書いてありました。つまり、紫のパンジーがあるかないかを見ているのです。

さきほどの全国リカバリーフォーラムの場合は、「プロセス」と書いてありました。もっと大きく見ようということではないでしょうか。病気はあるけれども、全体を見てみると、病気はその人の一部、症状は一部だということになります。

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宙麦会&MARSスタッフのバトンリレー

今月は、外来事務の横井さんです。

初めまして!横井さんからバトンを受けました、精神科医の坂本太郎です。今年4月よりひだクリニックの水曜の18時~20時の外来を担当させて頂いております。週1日2時間のみですが、周りのスタッフの皆様に支えられて楽しく診察しております。

初めての投稿なので自己紹介中心でお願いします。千葉県千葉市で生まれ、千葉県佐倉市で20歳まで育ちました。今は船橋市に住んでおります。根っからの千葉っ子(自称)です!。

千葉の良いところは、そこそこ都会だけど、少し脚をのばせば海・山など自然が豊かな所だと思います。あとスポーツも盛んです。サッカー、野球、バスケなど多くのプロチームもありますし、私の育った佐倉市はマラソン指導者の故・小出義雄さんにゆかりがありマラソンが盛んです。

平成12年のシドニーオリンピックの時は、女子マラソンの高橋尚子選手と小出監督の練習拠点が佐倉市であったことから市を挙げて応援し、当時小学生だった私も高橋選手の金メダル獲得に大いに感動したことを今でも鮮明に覚えています。私はそれがきっかけで、中学・高校・大学と陸上部に所属し、今でも走ることが大好きで、1か月150キロ前後のランニングをしています。走る事は、初めは辛くて面倒くさいだけだと思いますが、慣れて日課になると、気持ちのリフレッシュにつながると思います。

そのため私自身、日々「走る」ことを大切にしています。週末は①思いっきり走る→②ゆっくりお風呂に入る→③ビールを飲む、というのが私の休日ルーティンとなっています笑。ひだクリニックに関わる皆さんともご一緒に走る機会があればと思っています。

こんな私ですが、引き続き、笑顔で頑張って診察をしていきたく存じます。今後とも宜しくお願い致します!。次回のバトンはお台場院でもお世話になっている栄養士の伊藤佐絵子さんにお願いします。

リボンの会の開催日時
リボンの会 セントラルパーク 毎月第2日曜日10時~12時
りぼんの会 ひだクリニック 毎月第4日曜日13時半~15時半
場所は、いずれも ひだクリニック3階るえかホール

家族SST
家族の困りごと、接し方をSSTのモデルと使ってグループ形式で考えます。 
開催日時:毎月第2日曜日 13時半~15時半
場 所 :ひだクリニック3階るえかホール

つっちーのクローバー家族
土屋SST認定講師と楽しく家族の困りごとを話したり、問題解決の方法を考えます。
開催日時:毎月第1木曜日15時半~17時半
場 所 :ひだクリニック地下ホール

引きこもりの家族支援グループ
引きこもりがちなご家族をもつ家族グループです。ご家族だけでも当事者と一緒にご参加いただいても構いません。悩みを話したり、解決方法を一緒に考えたりしていきます。
開催日時:毎月第1水曜日 13時半~15時
場 所 :ひだクリニック地下


スタディーシリーズ病気の理解12月・1月

スタディーシリーズ第2水曜日は、病気の理解講座です。
毎月病気のテーマを絞って医師が病気、治療、薬などについて説明します。
普段の診察室内では十分にご説明できない詳しい内容をわかりやすくお伝えします。

テーマ:不安障害・パニック障害・その他の疾患
日 時:12月9日 1月13日 13時半~
場 所:ひだクリニック地下ホール


【ご案内】
*日曜日の家族教室は、ひだクリニック3階るえかホールにて行っております。入室前に体温チェックをさせていただきます。

**家族教室** 
<午前の部>9時半受付開始 10時~ 
<午後の部>13時受付開始 13時半~
昼食の提供は、ありません。12月中は午前午後とも内容は同じです

12月 6日(日)15時~ 家族のお茶会 (要予約)最終回
12月13日(日)家族SST グループワーク
12月27日(日)ふぁみりーテーブル基礎講座 
シンポジウム 当事者からのメッセージ
1月 7日(木)15時半~ クローバー家族SST 認定講師土屋徹
1月10日(日)13時半~ 家族SST

【編集後記】
気づいたらもう今年もあとわずか。コロナに振り回された年でしたが、それでも新しい気づきがいくつもあった年でもありました。時代が加速され、どこに価値を置くか、ひとりひとりに問われていると感じています。(み)

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