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まえがみきるみー

雨が降ってました。
パラパラくらい。
ちょっとだけ散歩してから家に帰ると、せっかく朝に巻いた前髪がすっかり伸びてしまっていて、でも巻き直すほどでもないと思ったし面倒くさくて、そのままZOOMミーティングに出ることに。

いざMTGが始まってみると、画面に映る自分の前髪がどうも長くて、見れば見るほどいてもたってもいなくなってしまい、ミーティングが終わった頃には、自分の部屋からハサミを持って、洗面所に向かってしまっていた。

定期的に訪れる、「これから前髪を切るモード」

いつも最初の方は真剣にきるのだけど、途中からよくわからなくなってしまって、いい感じに切って終わってしまう。

でも今回は、この前友達に前髪の切り方を教えてもらったから、復習も兼ねて、ちゃんと切り方まで調べて、いつも以上に気合を入れてハサミを手にした。

気合いが入る理由が、もう一つ。

ちょうど先日ライブに行った時に聞いた曲に「キルキルキルミ」という歌があって、それがすっかりお気に入り曲になってました。

今聞かなくて、いつ聞く!と思って、しっかり1曲ループで聴き始めた。


「前髪を、キル、キルキルキルキルキルミ〜」と、歌ったりしながらルンルンで前髪を切り始めた。

ザクザク切っていく。
目に髪が飛んできて、痛いのが嫌だから目を瞑っていい感じに切り始める。
音楽に合わせてルンルンキルミ〜する。
ちょっとでっぱっているところをもうひと切りしてみる。


・・・


ここまで読んだだけで、きっとほとんどの人が結末を想像できるんじゃないだろか、、、


きっと、その想像通り、
私はしっかり前髪を切り過ぎてしまった。

気づいた頃には
人生初、オン眉デビューを果たしていた

(心の中でも、なんとなくやるだろうとは思ってたけども、、、と思う。)

いざキリすぎてみると、意外と似合わないこともない気もするし、雰囲気も明るく見えるし、いーんじゃない?という気持ちになってきて、もうどうにもならないし、そのままにすることにした。

そして、なんとなく、私はオン眉になりたかったんじゃないかなという気持ちにもなった。

美容院に行ってオン眉にしてください!という勇気はないけれど、音楽を聴きながらルンルンで「ちょっと切り過ぎちゃったか〜」くらいのノリだったら、ちょっとだけオン眉にできたのかもしれない。

いつの間にか、前髪を切りすぎる勇気をもらってしまった。

今日はオン眉で出かけて、「自分で切った感がすごい」と言われたりしながらも、自分のオン眉に誇りを持って大学とお仕事を頑張り倒し、帰り道は「きるきるきるみ〜」と小声で歌いながら大股に歩いて帰った。

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