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あの日あの時出会わなければ

昨日懐かしい人の名前を検索した。
その人は高校時代に尊敬していた、少し年上の人だ。
海外から単身やってきて、たまたま私は英会話をその人から教わる機会があったのだ。
とても頭が良くて、チャーミングで、何より高校生だった私ともう1人の子のことを妹の様に可愛がってくれ、誇りに思うと英語で言ってくれた。
自信のなかった自分にとってその言葉は、とても嬉しくて今でも心に残っている。

その後は時々会って話をしたりしたが、彼女が海外に戻ってからはそれっきり会わなくなって25年くらい経っていると思う。
時々どこで何をしているのか思うこともあったが、忙しい日々の中で忘れてしまっていたのだ。

ネットで検索すると、思いがけず彼女の名前が出てきた。間違いなくその人だった。
非常識かもしれないと思いながら、会社の問い合わせフォームに少しの英語と日本語で久しぶりのメールを書いた。
ちょうど向こうでは金曜日の朝にこのメールが届くのだなぁと、ちょっとワクワクして返事を待った。

すぐに返信が届いた。
そこには私のことを覚えていることと、何度か探していたこと、最近の彼女の様子が上手な日本語で書かれていた。
とにかく変わらずに元気でいてくれて、また繋がれたことが嬉しかった。

あの日私が英会話サロンに行ってなかったら。
あの時彼女が英会話サロンに来てなかったら。
出会うことはなかったし、気にかけてくれたからこそまた繋がれたのだ。

今日は母の命日だ。
不思議な縁を感じる。

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