他者と働く「わかりあえなさ」から始める組織論を読んだメモ

ビジネスの現場で生じる課題には2つのタイプがある。1つは、既存の方法で解決できる「技術的問題」(technical problem)だ。もう1つは、既存の方法では解決ができない、複雑で困難な「適応課題」(adaptive challenge)である。適応課題とは、他の部署に協力を求めてもなかなか協力が得られない場合のように、これといった解決策が見つからない問題を指す。

適応課題には4タイプある。

ギャップ型
大切にしている価値観と実際の行動にギャップや矛盾が発生しているケース。
長期的にはやるべきだが、短期的にはやらない方が良いような状況に陥っている場合

■対立型
互いのコミットメントが対立するケース。
どちらも正論であるようなパターン。合理性の根拠である枠組み(組織)の違いが対立を生んでおり、これをどう解消するのか?

■抑圧型
言いにくいことを言わないケース。
言いにくい関係だったり、言うと厄介な事に巻き込まれて損をするようなパターン。
既存事業の先行きが無いが、撤退出来ない場合など。撤退を言い出しにくいため、策を弄してテコ入れし、疲弊していく。
言い出しやすくして、語れる範囲を広げる必要がある。

■回避型
痛みや恐れを伴う本質的な問題を回避するために、逃げたり別の行動にすり替えたりするケース。
例えば、メンタル疾患を抱える人にストレス耐性トレーニングをするなど。
根本的に抱えている問題に着手しなければならないが、取り組みが難しいので、すり替えや転嫁したりする。
問題に向き合うことが肝要。


──────────────────────


続きを書くのが面倒になってしまったので、おしまいです〜。

この本の良かったところは、他人(他組織)の事情は大抵の場合、想像の範囲外であると書いてあるところ。
自分にとっては非合理的だけど、相手にとっては合理的な理由から反対しており、余所者はその理由を絶対に想像出来ない。
そして、解決のための小手先のテクニックは書かれていない。恐らくそのようなテクニックは存在しないんだろうね。
相手の事情を知るためにガッツリ潜り込めや!って書かれてる。
対話が大事よ!って書かれてる。
そして相手の問題を解決しちゃれ!って書かれてる。

すっごくわかりやすく言うと、根回しが足りてない、根回しに全力投球しろ、ってことなのかなぁ。

超スピードで出世するシゴデキマンって関係各所と仲良いイメージだもんね。
やっぱりそういうことなんだろうね。
個人に当てはめて考えれば、下っ端平社員のワテクシにも活用できるかも🌝

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?