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【SV s21最高R198x】ポケモンSV、最高のゲーム。

 ご覧いただきありがとうございます。s21お疲れ様でした!
"一旦"レギュレーションGに一区切りつきましたね。あまり評判が良くない風潮があるルールですが、個人的には最後まで楽しかったです!
 リアルの都合上、s21を以てしばらくポケモンからは離れるつもりなので結果がどうであれ記事を残しておくと決めていました。

前置きはこの辺にしといて。

まずはこちらの画像をご覧ください。

「あなたなら初手に何を投げますか?」


 恐らく九割の人間が"襷パオジアン"と答えたのではないでしょうか。
ということで構築経緯に入っていきます!

今回も目次を用意しているのでお好きなトピックからどうぞっ!

最後まで戦ってくれた最高の6匹。

 ※ここにHOMEの画像を載せようと思っていたのですが、「スクショを撮ってしまうとそこで満足して最高レート更新できないだろう。」という考えのもと撮りませんでした(´;ω;`)


構築経緯

間違った取り組み方

 レギュレーションGにおいて、どう考えてもコライドン+ハバタクカミが最強の並び(以降コライカミ)だと思っているためコライカミについての考察をひたすら行った。
↓コライカミが最強だという考えに至るまでの過程は以下の記事にて

 結論から言うと、上の記事のような取り組み方は間違っていた
それに気付けたのが8/25(日)だった。上の記事を読んでいただいた方には伝わると思うが、"絶対的な強さ"は言い換えるとメタ対象。つまり、全プレイヤーが最も意識する仮想敵である。当然対策される。
 具体的には、ムゲンダイナ+ヘイラッシャの並びやHD鉄壁キョジオーンの突破方法が分からなかった。もちろん対スタンパへの勝率と引き換えに受けを意識した型を使用すれば勝つことは可能である。
 また、コライカミは並び及び構築が既に完成されていることから変更を加えることがほとんどの場合改悪にしかならず開拓の限界を感じていた。
(メタの超え方もある程度世間に知られている)

そこで、コライカミを捨てられるように新規の構築を作成することに。

メタられる側からメタる側へ

 最強だと思っている並びをスルーしてみる。初の試み。
 まず白羽の矢が立ったのは展開系の黒バド構築(以降展開黒バド)である。
実際にコライカミ視点使われて嫌だった為、自分でも使ってみることに。
(一応、黒バドもメタられる側ではある)

黒バドを展開する方法は大きく分けて二種類存在する。

①壁展開
②挑発, アンコ, 拘りトリック等の補助技から展開

それぞれのデメリットとして、
 ①の場合、どくびしに弱い。グライオンを筆頭とする壁を枯らす動き(みがまも)に耐性を付ける必要がある。また、選出画面で黒バドの型を絞られることで相手に選出択の押し付けができない(匿名性を失う)。
 ②の場合、単純に火力でのゴリ押しを許してしまうため繊細な立ち回りを要求される。相手の鉢巻, 眼鏡, チョッキ持ちにリスクを付けづらい。先に展開されたとき、一方的に打ち負ける。

どちらにも共通するデメリットとして、
・展開前の黒バドが遅い。
・ミラーが不毛。

 等が挙げられた。特に、展開前の黒バドが遅いことで選出や立ち回りが柔軟性に欠ける、簡単に勝てるが簡単に負ける構築という印象が拭いきれなかった。また、個人的に一辺倒な選出の構築があまり好きではない為使っていてあまり楽しくはなかった笑

 ここでコライカミ視点に戻って考え直した結果、相手にしていて嫌だったのは展開系の黒バド構築ではなく上手く展開された黒バドであることに気付いた。
 上手く展開するというのは、簡単に言うと"縛り"である。黒バドはコライドン+ハバタクカミを縛る性能に優れている為相手していて苦しかったのだ。

軸の決定

 項目"メタられる側からメタる側へ"にて前述したように素早い黒バドを使いたかった為、黒バドの型は自然と気合の襷+悪巧みに決定。
 コンセプトはあくまでも展開黒バドなので、黒バドが悪巧みを積める起点作成を行う必要がある。

様々なポケモンを試した結果、
黒バドの上から動いてくるスカーフ持ちにS操作を遂行可能。
黒バドが誘うチョッキの暁ガチグマを一方的に封殺可能。
黒バドの襷を潰してくるステロ要因を嵌められる。

以上の3点を評価し、電磁波渦カイリューを採用。「対面操作技への耐性」「羽休めのリーチの伸び」を意識して持ち物は食べ残しとした。

襷悪巧み黒バド+残飯渦カイリューの2体を軸に決定。


取り巻きの決定

 取り巻きに求める要素として、軸との相性はもちろん。"軸を選出する機会を能動的に増やすことができる理にかなった選出圧力"が挙げられる。

 まず、「黒バドとの攻めの補完に優れている」「パオの上から動ける」「ドラゴン技の一貫を切ることができる」点を評価し、ブーストエナジーハバタクカミを採用。軸の黒バドレックス&カイリューが相手の草テラスキョジオーンに完封される為、瞑想+身代わり型とした。

 ここまで、電磁波+特殊高火力を軸にしていることから明らかにミライドンが重い為、「バドの全抜き展開をサポートできる」「受け構築への緩やかな回答となれる」「バドが通らない相手にエースとして選出できる」点を評価し、ステロディンルー+珠パオジアンを採用。

 最後に、初手のカイリューでテラスタルを切った際、相手のパオジアン+ザシアンやパオジアン+剣舞コライドン等の並びに対してテラスタルが裏目になる展開を解消する枠として、「カイリューの妖テラスと相性が良い」「ゴチルゼル入りにも選出を躊躇う必要がない」「非テラス時に炎技を半減で受けられる」点を評価し、HBラウドボーンを採用。

構築が完成した。

 取り巻きの選定において意識したことは、相手に気持ちよく選出させること。今回の例では、構築全員に対しパオジアンが強く出られるが、実際には1回怯んでもカイリューのHPを十分に確保した状態で突破することができる。


コンセプト

・理にかなった選出圧力の利用。
・ガン有利・ガン不利構築を作らずに、全ての構築に対して勝率を残す。


単体解説

採用順に紹介します!

バドレックス(こくばじょうの姿)

弟(10)のソードを借りて厳選したお馬さん。

テラスタイプ:ステラ
性 格:臆病
特 性:人馬一体
実数値:175-81(個体値0)-101(4)-217(252)-120-222(252+)
技構成:アストラルビット/サイコショック/草結び/悪巧み

[調整意図]
S-最速
C-ぶっぱ
B-余り

環境最速の神。
 環境最速が故に取り巻きでS操作を行えば全てを抜き去ることが可能。
 耐久振りオボンやラム、呪いのお札等も試したが、結局CS襷に落ち着いた。テラスはリーチを伸ばすためのステラ。H振りチョッキコライが+2ステラアスビで落ちる為ステラ以外有り得ないと思っている。襷黒バド自体、以前に比べて環境から数を減らしておりミラーがあまり発生しなかった為ノーマルにしたい場面はなかった。
 また、襷であってもカイリューで電磁波を入れた状態で対面することが多く、+1ステラショック+ショックで落としたりしていた。
(B4バドが15/16で落ちる)

 技構成は、最強技のアストラルビット、タイプ一致且つ特殊受けに負荷をかけられるサイコショック、範囲補完の草結び、コンセプトの悪巧み。

 構成自体はテンプレなので無難に強かった。今更語ることは特にない。最強。

カイリュー

s17の最終日前日に治療さんから借りたままのカイリュー()

テラスタイプ:フェアリー
性 格:図太い
特 性:マルチスケイル
実数値:197(244)-125(個体値0)-144(124+)-121(4)-135(116)-103(20)
技構成:炎の渦/電磁波/アンコール/羽休め

[調整意図]
HD-特化ガチグマのブラムを残飯込み94.54%で2耐え
S-麻痺後最速135族抜き
HB-余り全て

テラスタル環境の王。
 今回は自分史上初である、軸としてのカイリュー採用。この王様を強く動かす為にバドからテラバーストを抜き、構築全体をテラス依存度が低いポケモンで固めることを意識した。

 黒バドがパオを誘う為、逆に初手カイリューを合わせてテンポを取る動きが強力だと思い渦で採用。禁伝環境の傾向として、あらゆるポケモンが行動保障を優先するため崩し力に欠けがち
 ガチグマに関しても渦を使用する上で面倒だった残飯欠伸型が環境から姿を消し(シルクのスカーフは構築的に選出されづらい)、チョッキや襷など行動保障に寄せたアイテムを持っていることから見た目以上に刺さりが良くなっている実感はあった。

 電磁波+アンコールによる起点作成だけでなく、中途半端な火力のポケモンを一方的に嵌め展開へ持っていくことができる。「カイリュー」という匿名性の高さが嵌め展開の再現性を底上げする。悪魔のポケモン。

 テラスタルは、「ディンルーと合わせてミライドンの技の一貫を切ることができる」「有象無象に対して役割を持つことができ、最も裏目が少ない」点を評価し、フェアリー。構築によってはノーマルの選択肢もあり。今回の構築に関してはフェアリー一択。

 適切な技選択を心掛けることで起点にならず(一体突破した後に欲張って裏まで電磁波を入れようとせずに下からのアンコールを優先する)、逆にこちらの起点にすることが可能。最強。


ハバタクカミ

毎度お馴染み治療様から頂いたA0マスボ色証個体

テラスタイプ:水
性 格:臆病
特 性:古代活性
実数値:149(148)-54(個体値0)-89(108)-170(116)-156(4)-189(132+)
技構成:ムーンフォース/パワージェム/瞑想/身代わり

[調整意図]
HB-
・A4キョジの塩漬けを身代わりが確定耐え(~24.9%)
・タイプ一致いかさまを身代わりが50%耐え
・特化鉢巻カイリューの地震13/16耐え
・陽気パオの氷柱確定耐え(~147)
・ステロ+特化パオの不意15/16耐え
・陽気ランドの地震確定耐え(~148)
・A4ラッシャのヘビボン確定耐え(~146)
HD-
・特化ミライのEF下イナドラ14/16耐え
・臆病眼鏡カミのステラムンフォ13/16耐え
C-
・+1等倍ムンフォで無振りウーラを14/16の乱数1発
・+2ジェムでH252炎ポンを11/16の乱数1発
(倒しきれなかった場合、黒バドの起点なのでCは最低限)
S-
・準速135族抜き抜き
・最速トドロクツキと同速

一般枠最強ポケモン。
 レギュBにて初登場以降常に環境上位に君臨するランクマ界のアイドル。今回も個人的に大好きな耐久振りで採用。一試合だけチオンジェンのいかさまを身代わりが耐えたことで拾った。ちりょさんありがとう。

 テラスは水ウーラオスの水流連打やザシアンの巨獣斬、パオジアンの氷の礫意識で水。メタモンに黒バドがコピーされたときを意識してノーマルにしてもいいが、正直カミにテラスを切ることがほとんど無いためどちらでも良い。

 黒バドが苦手とする悪タイプに対して弱点を突くorテラスを強要することができ、ハバタクカミ+黒バドレックスの2体で疑似的に「ゴースト・フェアリー」の範囲を実現することが可能。

 技構成は、最強技のムーンフォース、炎ポン入りにも選出しやすくなるパワージェム、キョジオーン意識の瞑想+身代わり。

 ジェム採用に関して、「キョジへの打点として期待できない」「相手のノマテラが裏目にならない」「炎ポン入りの黒バドミライ構築に選出できる」点を評価しシャドボではなくジェムを採用。環境から鋼テラスキョジオーンが減っていたこともあり(一回も当たらなかった)、黒バドと合わせて、キョジのテラス先である 炎 水 毒 飛行 に弱点を突くことが可能。

 余談だが、ポケモン対戦を始めてからハバタクカミが構築から抜けたことが一度もない。皆勤賞ポケモン。


ディンルー

最硬の鹿。

テラスタイプ:電気
性 格:腕白
特 性:災いの器
実数値:262(252)-130-163(28+)-*-129(228)-65
技構成:地震/カタストロフィ/吹き飛ばし/ステルスロック

[調整意図]
HD-特化ミライのEF下抜群テラバをオボン込89.07%で2耐え
B-余り全て

王の器。
 実は初めて最終日構築に採用した最硬の鹿。普段、H実数値奇数至上主義委員会会長を自負しているがあまりにもぶっぱの方が効率が良かった為、泣く泣く偶数にした。

 テラスタイプは、「テラス前後で電気の一貫を切れる」「氷 水 格闘 悪 を等倍以下で受けられる」「弱点が少ない」点を評価して電気。テラスを切る機会が多いポケモンなので満遍なく受けられるフェアリーでもよかったが、テラス後に構築全員に電気が一貫するのが気になった。

 技構成は、パオに打ちたい地震、浮いてるポケモンを雑に削るカタストロフィ、起点回避技の吹き飛ばし、最強技のステルスロック。

 カイリューと相手の黒バドの偶発対面ができたときにアンコールを押しやすくするために裏から投げることが多かった。初手置き以外でもステロが便利で、受け出したときに2サイクル目でバドがステロを踏むように巻いておくと裏の圏内に入ったりする。

 最終日怯みまくったけど下から動くポケモンだから仕方ない。カイリューのアイへに三連で怯んだときだけ溜息出た。笑

ただ、カタスは当てて。お願いだから。


パオジアン

つよくてかっこいい枠

テラスタイプ:電気
性 格:意地っ張り
特 性:災いの剣
実数値:157(12)-189(252+)-121(164)-85(個体値0)-86(4)-165(76)
技構成:氷柱落とし/テラバースト/不意打ち/剣の舞

[調整意図]
A-リーチ意識でガチ特化
HB-珠ダメ2回+特化パオの等倍氷柱+不意 確定耐え(~156)
S-最速ウーラ抜き抜き

不撓の剣。
 構築単位で重いミライオーガに強い顔をする枠。+2不意でH252 B4ミライを確定で落とすことができる。ミライ構築に同居しているウーラは基本遅い+行動保障を耐久振りに依存しているため、珠テラバで落とすことができる。
 カイリューの電磁波と合わせて、マルスケ禁伝に対してマ怯みを仕掛けたりステロ+珠不意であらゆるポケモンを縛る動きが強かった。禁止伝説組は基本的に先制技を覚えない為、火力のある先制技がかなり偉かった。

 B振りとはいえ、珠ダメで耐久ラインがズレやすかったり遅かったりして行動保障が乏しいゆえに扱いが難しい印象。丁寧に展開する必要がある。

ハバタクカミと同様、常に採用している皆勤賞ポケモン。


ラウドボーン

流石に色厳選は諦めた。

テラスタイプ:毒
性 格:図太い
特 性:天然
実数値:211(252)-72(個体値0)-167(252+)-130-96(4)-86
技構成:フレアソング/祟り目/欠伸/怠ける

[調整意図]
HB-コライのスケショ意識でガチ特化
D-余り

わに。
 初めて構築に御三家を採用した。今までの自分ならまずポケモンから組んでいた(使用率上位を並べて後から型を調整)ところだが、明確な採用理由があれば数値不足を感じることもなく期待通りの活躍をしてくれた。

 テラスはグライオン相手に居座ることができる(ということにしている)毒。基本テラスを切ることはないので正直なんでもいい。

 技構成もシグマさんのものと同じ。無難に強かった。ザシコライ以外には選出してない為、特に困ることもなく使いやすかった。


選出

基本選出

カイリュー+バドレックス @1
初手カイリューで盤面を荒らしたあとバドを通しに行く

対ミライドン

ディンルー, パオジアン, バドレックス, ハバタクカミの中から3体
ディンルーはほとんど投げた。

対コライドン

カイリュー+ラウドボーン+バドレックス
九割これ。たまにカミ投げることもあったぐらい。

受け禁伝

ディンルー+バドレックス @1
ステロを早めに巻くことを意識した。ホウオウの場合はカイリューも結構投げた。全員聖炎から入ってくるので渦でキャッチしてPPを枯らしたりした。


重いポケモン・並び

・ミライドン+キョジオーン
 
軸のカイリューが選出できない。特殊方面に固い。等により、軸以外の一般枠で抗う必要がある。カイリューを神速型にしなくて一番苦しかったのはこれ。他は特に不満はなかった。

・カイオーガ+ブリジュラス
 
カイオーガが初手から来る場合はカイリューで電磁波を入れることで楽に対処できたが、カイリューが消耗した状態で裏から投げられるとパオで頑張るしかなかった。特殊耐久が高い組はバドが通りづらいから重くなりがち。


結果と後語り

TN aleph-zero
TN スカーレット
最高R198x
最終4桁

 最高地点で保存しておけば300位以内でしたが(多分250位ぐらい)、潜ったことに後悔はないです。リアルの都合上、個人的に今期を以てしばらくポケモンから離れようと思っていたので最後まで戦いたい欲が強かった。

 最終日付近の3日間だけで150戦近く対戦し、今期の育成個体数は累計100体を超えていた。使用禁止伝説もコライドンから始まり、バドレックス、ミライドン、ザシアン全て考えた。一か月間本気で打ち込めたこのゲームは間違いなく面白かった。ランクバトルに真剣に取り組み始めて半年。ここまで奥が深いゲームだとは思ってなかったし、同時に上位勢の凄さが鮮烈だった。剣盾の頃に開催された日中交流戦をきっかけに興味を持ち始めた。今でも覚えているのが、攻め意識様がランドサンダー対面でザシアン引きに地震を合わせて勝利を手繰り寄せていた姿。かっこよすぎた。同接が一万を超える試合で、節々に緊張は感じ取れるものの堂々としていて芯を感じた。そんな憧れの彼とも最終日前日に対戦できたことがとても嬉しかった(試合中は緊張で意味不明なプレイングをしてしまい完敗)。まだまだ目標は達成できていないし、思い残すこともたくさんあるけどいつか必ず戻ってきたときにはリベンジしたい🔥

ポケモンSV、最高のゲーム。


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