HIGHSPEED Étoile(ハイスピードエトワール)感想書きなぐり Part1(仮)

!!クソキモオタクの偏った感想です!!
※ネガが多いです

はじめに

HIGHSPEED Étoile (ハイスピードエトワール)
未来の新エネルギーを使った自動車レース、「NEXレース」を舞台にして美少女がレースをやる…という感じのストーリーでしょうか。
美少女アニメ+サイバーフォーミュラ的レースアニメ+3DCGでどのようなアニメが出来上がるのか…
そして、モータースポーツ的にはスーパーフォーミュラとのコラボから無限の技術支援などのトピックもありました。
さらにズラリと並ぶスポンサー企業ロゴとなかなかに風呂敷の大きい企画で期待半分怖さ半分みたいな気持ちで第1話を待っていたわけです。
★きちんとした作品説明(?)
https://highspeed-etoile.com/#introduction

さて、ここ最近は映画に限らずアニメもやけに自動車・レース題材が多いなと感じます。
特にモータースポーツ題材としてはオーバーテイク!が実際のFIA-F4を題材にしていて代表的なものになるのかなと思います。
しかし自分は実際のものに近すぎて未だに見る気があまり進んでいない作品であります…あまりに近すぎて…
評判聞くと良さそうですけどね。 いつか見ます。

3話が終了した時点で一度ハイスピの感想を書きなぐってみたいなと思います。

現状のハイスピの感想

まずレースアニメとかそういうのはともかくとして

…アニメとしてダメじゃね?
レース以前の問題でアニメとして面白くねえ!
それに拍車をかけるレース描写の雑さ!迫力のなさ!つまらなさ!
レース題材だからこそ出会えたヤバいクオリティのアニメに私は謎の感動を覚えてしまいました…!
スーパーフォーミュラの会場で先行上映を見た人たちはどんな顔になってたのかと想像するとなかなか味わい深いものがあります…

レース描写について

モータースポーツという題材の作品になるとよく見られるツッコミとして、やたら現実に即したモータースポーツのリアリティを追求する人たちがいると思います。
かくいう私もそういう人の一人に含まれると思いますが…

フィクションの"リアリティ"というのは作品の中でリアル!っていう説得力があればそれが例え突飛な誇張だったとしても全然構わないんですよね。リアル"感"なんです
リアルをとことん追求しろと言うなら実際のレースとかドキュメンタリーでも見ればいいんじゃね?って話ですし…

逆に私が大好きな映画、マッハGoGoGoの実写版「スピードレーサー」のようにかなりファンタジーな方に振りまくるというのもアリだと思います。
それか自分が感想を書いたレース映画だと「ペガサス/飛馳人生」のようにある程度のリアリティを担保しつつも基本がギャグ映画、かつ最終的に最高に勢いで済ませるのもまあアリだと思います。
ちなみに両映画とも人は選ぶと思う。私は好きです。

しかしこのハイスピというアニメはかなりどっち付かずなんですよね…
同じような題材、設定で良く比較されがちなサイバーフォーミュラにももちろん突飛な設定や展開もありますが、そういうものだけじゃなくて特にTVアニメの後半やOVAシリーズではリアルゥ!ってこうモータースポーツを知ってる人なら心を掴まれるようなツボを描写してるんです。
その辺りのうまいリアル感とフィクションのバランス感覚に優れたアニメがサイバーフォーミュラだったんだなと思っています。

ハイスピの方向性としてはある程度リアル寄りに描こうとしていると思うんです。それはスーパーフォーミュラとのコラボの影響も多分にあるのでしょう。
ただ、それが「こういう言葉とか使ったらリアルっぽいっしょ?」とか「ピット作業で順位変わっちゃうとかリアルっぽいっしょ?」みたいなそんな小手先っぽい「リアルっぽい」なんですよね。非常に半端だったり描かなくてよくね?っていうレベルなんです。
色々後述すると思いますがツッコミどころが沢山!
リアルに描写するならしっかりして欲しいですし、別にスルー出来る所はスルーしちゃえばいいのに半端に描くからどうしても粗が目立ってしまうんですね。
そもそもストーリーや演出が面白くないから余計に粗が目立ってしまう!

そして注目のCGレースシーンの演出!
★走行CGの迫力がない!
★何が起きてるか理解しづらい!
★実況・解説淡々としすぎ!
残る感想は虚無でした。

走行CGの迫力が全然無いのは致命的ですよね…
レースアニメの一番の見せ場だと思うんですがとにかく間延びしたりスピード感がなかったり絵面がショボいですよね…

1-3話感想書きなぐりコーナー

おそらく語り尽くされたツッコミを敢えてやります

1話

主にNEXレースの世界観説明のレース回です。何なら主人公もほぼ出てこない!
真冬のネオ富士スピードウェイのシリーズ最終戦。 キングのチャンピオンがとっくに決まっているので消化試合です…
この1話を最初に見た感想としては、"そこまで興味のないレースカテゴリーのあまり展開がないレースのハイライトを見た"という感じでした。

・世界観説明に1話丸ごと要る?問題
まず1話丸ごと使うほどか?という感じがあります。
ありがちと言えばありがちですが、例えばAパート丸々もっと割り切っちゃってレースカテゴリーの説明番組(JSportsとかの時間埋めでやってそう)みたいにルール説明やキャラクター達などを紹介しちゃうとか。
映画OVER DRIVEの架空のラリーシリーズを紹介する場面みたいな感じ。あれ結構好きです。
基本的にかなり淡々とレースが展開されていく中で武戦レーシングの2人が話しながら何となくレースを観戦する形でNEXレースというものを紹介する形になってますが… めっちゃダラダラして微妙すぎます。
2人の会話に合わせてカット割りされてたりするので、会話の長さに合わせてコース上をクルマが通過した後何もないコースが2秒ぐらい映し出されたりとかしてて…なんかもうなんなんでしょう!
ダラダラと描くのであれば後述する漫画の前日譚の一部でも描いて欲しいぐらいです。

△オーバル問題

(公式サイトの用語集)

アニメのセリフ中や公式サイトの用語集でバンクのついたコーナーの事をオーバルと呼んでいますが、そんなオーバルという言葉の使い方はないです。

・逃げ馬・差し馬問題
リボルバーストが逃げ戦法をさせてくれなくなった、とアニメ中では語っていますが、キングは完全に逃げ切りなんですが大丈夫なんでしょうか…

・AI同士即クラッシュ問題
解説「NEXレースにはセーフティシステムがありますからね。搭載されたAIが瞬時に判断して安全距離を保つんですよ。」
数分後にはAI同士でストレートでの幅寄せからのクラッシュという最悪な行為をしでかしています!
NEXレースの安全神話が一瞬で崩れ去っています!

・キングピットで喋りすぎ問題
ピットでのティータイムオマージュでしょうか…
よく見ると自動交換の機械がのんびりタイヤ交換してて笑います。

・フォークさん素顔出さなすぎ問題

中継CGもヘルメット姿!

レース中継のテロップでもヘルメットを被る恥ずかしがり屋さんです! ちなみに漫画でもこの人顔出してません!顔の設定とか存在しないんでしょうか?
即引退しちゃったので出番があるのか分かりませんが、漫画を読んでからこの人を見るとかなり見方が変わるのですごく勿体ないです。
リザルトも盾を上回ってますし引退しなくてよくないですか?

・イザナミレーシングの2人レーシングスーツ問題
レース出てないのに何故レーシングスーツなんでしょうか!

・キングに一度も勝てないからドライバー皆引退しがち問題
フォークさんの引退もこの理屈らしいんですが、そんな事あります?
成績が低迷してクビとかならまだわかりますけど。なんか理屈として謎です。

・ツッコミどころが多くて書き忘れてる所すらありそうな程です!

2話

中東でのシーズン開幕戦のレース回です。
コースについては後述します。

△スピン問題
せっかくレースシーンが始まったのにいきなりこう見る気を削がれるというか…
完全にギャグシーンとして作ってますけど超スベリシーンですよ 滑ってるだけに!

△ピット「はや」問題
ピットがどう速いのか示してくれないのでどう速いのか分かりません!まやかしでもいいのでせめて秒数でも出てくれれば!
そもそも自動化されたピットに違いがあるのでしょうか…
遡って第1話キング喋りすぎ問題のなんやねん感が増してくる部分でもあります。

△完全にドライブ問題
特に凛のコクピットが映るシーンのレースやってない感は異常です!完全にドライブ!

△スピンしてもすぐ追いつく問題

△青旗を振れ問題

青旗を振動させてください!!!

d)青 旗:
これはドライバーに対し、自分が追い越されようとしているということを示すものとして、通常振動表示される。プラクティス中と決勝レース中とで異なる意味を有する。
常 時:ピットを去ろうとしている車両に対し、トラック上に車両が接近している場合、青旗が不動表示される。
決勝レース中:通常、ドライバーが後方視界ミラーを十分に活用していないと思われる場合の、周回遅れにされようとしている車両に表示される。この場合、当該ドライバーはなるべく早い機会を捉えて後続の車両を先行させなければならない。

国際モータースポーツ競技規則 付則H項 
https://motorsports.jaf.or.jp/-/media/1/3375/3379/3400/3468/3510/fia_isc_apx_h_abr_ja_20200310.pdf

細けえ事言うなって話かもしれないですけど、実際のレースの要素を出すのであればきっちり描くべきだと思います!

△凛のどこに感心してるのかわからない問題
あれをジャイアントキリングだと思ってる脚本はどうかしてると思います。

マジ…?みたいな反応はやべー奴すぎる凛の行動に対してのものだと思ってます!
そりゃサーキット内で話題沸騰ですよ!

△失格問題
なんというか…もうちょっとストーリーの進め方を考えた方がよろしいのではないでしょうか? もうちょっとやりようがあるというか…

3話

レースのない回です。凛のクレイジーな行動に興味をもったクイーンが日本を訪ねてくる回。

△初っ端の凛問題
が、まず初っ端の凛のセリフで度肝抜かれるというか… これ見てマジで怒ってる人多いんじゃないでしょうか… 第2話の最後の土下座はなんだったんでしょうか!
凛という主人公の性格をなんでこんなもんにしてしまうのでしょうか
これが仮にギャグとしてやってるのならマジでつまんないですし、なんでいちいち苛つかせるキャラにしてしまうのでしょう…
2話にせよ3話にせよこんな事にならない描き方はいくらでもあるだろうに最低な描き方を敢えて選んでるように思えます。

△中東のレース翌日だった問題
えーとバーレーンから日本って半日以上かかりますよね…?

△凛人に興味なさすぎ問題
必要以上にアホキャラにする必要あります?

△凛のばあちゃんの英語
ばあちゃんが急に英語で話しかける演出とかやめてください! こいつら何語でやりとりしてんの?って話になってくるので…
この3人のやり取りもそうだし、ただでさえ普段サーキットではドライバー達が何語でやり取りしてるかわからないんだから、そういうの意識させちゃうの悪手だと思うんですが。

△シミュレーターが2台ある問題
武戦に2台要る?

△9周遅れ問題
中東のレースは何故1周遅れで済んだのでしょう!

△完全にドライブ問題再燃
サーキット走行中に足でリズムを取らないでください!!!
というかこのアニメ異常にブレーキ描写ないですよね…

△終盤の凛の語り
これまでの凛がアレなので、終盤ではなんかそれっぽい演説をアリス達にやってますが全く響かないですね。

△凛予選落ち問題
…凛はなぜ開幕戦は予選通過出来たんでしょう。というか予選落ちあるの!? 決勝通過12台は寂しすぎますね!
というか予選落ちしたのになんでレーシングスーツ姿なんでしょうか凛。

△ピット・パドックの光景がしょぼい
一応国際的なシリーズのはずなんですが…平日の富士の方がまだ賑やかかもしれません!

△個人的な感想
個人的には実はシミュレーターに乗ったらクイーンもぶっちぎっちゃうほどの腕でした!みたいな展開をやられてたら流石に見るのを辞めるレベルだったのでそれがなくてよかったです!

キャラクターについて

改めて主人公の輪堂凛ちゃん。なんでこんなキャラクターなんでしょう…
幼少期にバレリーナを目指していたが色々あって挫折し、NEETだがレースゲームの腕は一流。
そんなレースゲームの腕でNEXレースのレーサーにスカウトされる…というレーサーになるまでの流れ。
1話ではほぼ出番がなく2話からNEXレースのデビュー戦に挑む凛のストーリーが語られていくのですが、見た人なら分かるであろう驚愕の言動、行動の数々! 挙げ句の果てに3話の冒頭の発言!

百歩譲ってバカキャラだったとしてもバカキャラにも程があるというか、無軌道にバカをさせるんじゃなくてバカキャラなりにマトモにバカキャラを描いてほしいですよね。
もう一度言いますがギャグのつもりかもしれませんがマジでつまんないですし、ギャグで逃げてきちんと描くことが出来ないのかなと思ったりしてしまいます。

凛に限らず特に武戦レーシング関係者辺りの描き方もあらゆるキャラクターに人間味を感じないというか、何を考えてるのかわからない人たちになっています。
後述する漫画はキャラクターの描き方に関しても全然まともなんです。何故アニメはこうなった…

クルマについて

これは自動車レースが題材のアニメや漫画です。
更に今回のように架空の未来レーシングカーを描くのであれば登場キャラクターと同じぐらい重要なキャラクターがクルマだと思うんです。

しかしハイスピに関しては…
△マシン名がない
これ致命的じゃないですか? それはキャラクターの名前がないのと同じなんです。

△スペックがない
オタクはスペックが書いてあるだけで色々喜ぶんですよ!(偏見)
クルマの大事なキャラクター付けの一つですよね。
いや、もしかしたら実際には設定として存在してるのかもしれませんが例えばWebページに書いてあるとかそういうのもないんですよね。
もし設定があったらそれはそれで何で出さないの?って話です。直接ストーリーとは関係ありませんがそういうの大事なんじゃないですかね。
予告でクルマのCGだけくるくる回されてもだから何だよ!

△リボルバーストってなんだよ問題
一番大事そうな要素だと思うんですがイマイチ何がどうなってるのかよく分かりません。
リボルバーストとかしても全員同じ距離保ってますしリミッターとかあるんでしょうか…
公式サイトの説明によると戦略的なものがあるらしいのですが今後描かれるのでしょうかね
ちなみにリボルバーストすると地味に車両が変形してますけど地味すぎてあまり目立たない…

~ここからは蛇足~
△カーナンバーがない
じゃあ百歩譲って実際のレースっぽく見せたいのであれば必要でしょう。
なんかこういう所からやっぱり設定ないのでは…とか考えてしまったりしてしまうんですね。
百歩譲ってマシン名がないとして、例えば実況にカーナンバーで呼ばせるとかしたらもうちょっと分かりやすさが出たりしないでしょうか。

△カラーリング
せっかく実際の企業に協賛してもらってマシンに貼り付けているなら、もっと思い切って企業のイメージカラーに寄せたカラーリングにしちゃうとかそういう思い切りがあってもよかったんじゃないでしょうか。

まあ最後の方は好みみたいなものですが、やりようによってはいくらでもいい風に描けると思うのですが、どうしてもクルマ自体を魅力的に描こうとする事すらも放棄しているような気がします。 勿体ないですよね。

漫画について

スピンオフとして漫画が公開されています。
ストーリーとしてはアニメの前日譚で、イザナミレーシングのカナタ、永遠、あとは凛ともう一人漫画にしか今の所出てないキャラ達がネオ鈴鹿スピードウェイにあるNEXレースのスクールに通うというストーリーです。
これがアニメに比べると全然まともなんですよね。
https://championcross.jp/series/17e37e49f1a5b/

ストーリーもまあマトモならキャラクターもマトモなんです。(あくまでもアニメ比)
凛もキャラがきちんとしてるというか、というかアニメがなんでこうなった。性格が全く違います。
あともう一人アニメとかなり性格も見た目も違うキャラがいますが、これは意図的なものでそのうち漫画などで語られるのでしょう。
漫画はしっかりキャラが立って魅力があると思います。
というかアニメでこの話しろよ!っていう結構重要な設定もしれっと描かれています。

ただアニメと連携感がないのは何故なんでしょうか… 
例えば、この漫画の中では凛はシミュレーターでクソ速くて他の新人たちをぶっちぎったり、実車にも乗って訓練してたりするんですが、2話3話辺りの凛の描かれ方と全くリンクしません。 …多分アニメが悪いと思います。
ただやっぱり凛がスカウトされる辺りの理屈はなんやねん!って感じですが。

サーキットについて

はサーキットが大好きなのでここは大人気なく専門のサーキットについてツッコんでみましょう。(重箱の隅コーナー)

★NEXレース開催地はあぶない!
大変です。NEXレースの開催地はなかなかのデンジャラスサーキットです。
"最新技術による安全性を担保に、世界を舞台としたレースシーンは一変した。"とのことですがそれにしても危ないですよ! 
何が危ないのか見てみましょう。

ネオ富士スピードウェイ(第1話)

ネオ富士スピードウェイ
そういえば大人気レース開催中なのにパドックや駐車場がガラガラな所に気づいてしまいました…

富士山の地熱を利用したロードヒーティング付き。
基本的には現在の富士スピードウェイをトレースしていますが、60-70年代に存在した30度バンクから横山コーナー、S字コーナーが大まかに復活しています。 さようならショートコースとモビリタ!
こういう設定好きでしょ?みたいなのは嫌いではないです

△30度バンクがヤバい!

バンク入口 ここは正面にすごい広いランオフがあるみたいです
壁無し

このバンクですがランオフがあります。 しかもランオフがバンクに対して平坦なんですね。
せめてSAFERウォールとキャッチフェンスで囲ってください!
きっと真っ直ぐコースオフするとジャンプ台のように飛翔していきます。
往年のAVUSのようです。

AVUS

△タイヤバリヤ―をコースすぐ脇に置くな!

殺意が高い

現在の1コーナーの分岐を塞ぐようにタイヤバリヤ―が置かれています!
置くにしても置き場所!
一番速度が出るポイントで当たれば危険が危ないです。

△新設区間のランオフがヤバい!
30度バンクを超高速で抜けてきた後の右ターン。(昔は横山コーナーと呼ばれていました)
ランオフがめちゃ狭い!
そして矢印の部分は飛び出すと壁に正面衝突します。 殺意高し。

手前のコーナーは内側よりも外側のランオフを広げるべきだと思うの

シャングリラ・オブ・デザートサーキット(第2話)

いわずもがなバーレーンインターナショナルサーキットをモチーフにしている中東のコースです。

△コース反転問題
作品中でもコース図が出ていますが一つ大きな問題があります。

シャングリラ・オブ・デザートサーキット

コースの設定上ではバーレーンの後半部分を反転して逆走するようなアレンジを加えたレイアウトになっています。(一部コーナーが追加されたりバンクになってたりしていますが)
が、ただ単に反転してそのまま描いてしまったようでランオフエリアやガードレールが全く進行方向に即してないんですね。

後半部分

だから青い矢印のようにバックストレートをまっすぐ飛び出すとすぐ壁だったり、ガードレールの切れ目が逆に設置されていたりします。

基本的にはレース中のCGもこのコース図と同様に作られているようで、ランオフやガードレールの形状は全く同じなんです。
つまりアニメ中の画はこうなります。アニメ中の進行方向は上から下に車が向かっています。

ガードレールの切れ目に注目

これ見た目としては完全にコースを逆走してます。
ガードレールに切れ目があるのは、コースでマシンが止まってしまった際にサービスロードと呼ばれる退避路に運び出すための切れ目ですが、これではコースオフしたらコース外に飛び出しまくります!

後半の反転区間はみんなこの調子だ!

正面衝突したらガードレールが突き刺さる悲惨なクラッシュです!
ストーリーとか本筋に関係ない超細かい話ですけどね

△岩がむき出し!

イン巻き厳禁

イン巻きクラッシュが致命的すぎます。
左ターンで内側に岩があるコーナーってないですねって全体図を見て思いました。 これはどうでもいいですね。

△最終コーナーがヤバい!

木!看板! ここも地味にガードレール逆です

ランオフに何故か木が沢山生えています!看板もむき出しで立てられててコースオフするとかなり危険!
2話の凛のリボルバーストは実はかなり決死のバンザイアタックだったのかもしれません。
ちなみに3話ではシミュレーター上で凛がスピンしています。シミュレーターでよかったですね!

ここもコースオフするとガードレールに正面衝突します

ネオ富士もそうなんですが、ピットウォールのコンクリが直むき出しなのも怖いですね。実際は手前にタイヤバリヤーや直接当たらないようにガードレールが立ってたりします。

△第3話のシーンについて
コース図を走る車両のマーカーの進行方向が逆なのはもうもはや何も驚かないというか…

右上注目 コースは時計回りです

ちなみにアニメ中ではターン1-3の同じ場所でオーバーテイクされている、という話になってますが実際にアリスにオーバーテイクされているシーンのコーナーはターン8と(多分)ターン6-7です。

コース図の件

Web上に載っていたコース図が間違っていたという件があり一部で炎上気味の話題になっていました。
一部では実際のサーキットに怒られたのではないかという言説もよく見かけられます…
が、アニメのCGを見直してみるとそういう怒られが発生した訳ではなく、Web上に最初に掲載されていたコース図が間違っていて、設定自体は変更後の設定で作られてると自分は思っています。
前述した通り、中東コースのCGは今掲載されているコース図と同じ形で作られていると思います。
6ヶ月前に公開されたPV第2弾を見ても2話と全く同じシーンがあります。
少なくとも半年前から決まっていた設定でしょうからこれからコースのCGを作り直すとかそんな事はまったくないと思っています。 

今後の展開についての興味

突っ込みまくったのでたまには立ち上がり重視の感想をしてみましょう。
ここまで見たのでしっかり最終話まで見てみようと思います。

△凛
個人的には2-3話で主人公凛への興味は全くなくなってしまいました…
正直凛がどんな成長をしても逆にムカつくフェーズに入ってしまってます!
とにかくひたすら最適解の逆を行くようなキャラ描写は本当に勘弁してほしいですね
残りの話で是非ひっくり返してください! あまり期待していませんが程々に期待します!

△この話の落としどころ
人や物を揃えた新参チームが新人でキングに勝つ…という第1話ですんごくふんわり語られた武戦レーシングの落とし所は結局どこに行き着くの?という疑問もあるので、その辺りどう着地するのか逆に楽しみな部分もあります。
キング勝つとしてもレースなのかシリーズなのか…第4戦地点で失格だったり予選落ちしてる限りシリーズチャンプを目指すというのは流石に無いでしょうか。
というか仮にこの感じからシリーズチャンプ取っても納得できねえ!

△Ami
第2話、例のオーバーテイクシーンで凛のマシンに搭載されてるAIのAmiに謎のノイズが走るシーンがあります。この辺りが多分伏線だと思われるので、なんかAmiと凛で何かしらあっていい感じに速くなったりするんでしょう。

AmiというAIについて今後描かれそうな部分を掘り下げてみましょう。
1年前ほどに公開されているハイスピのティザー映像というのがあるのですが、ここにはAmiの画面上に「Artifical Ego」の文字が出てきます。

Artifical Ego

これは人工自我と呼ばれるものらしいのですが、これはスーパーフォーミュラを使って技術開発をする「SUPER FORMULA EXT50」のプロジェクトの中でJRP、M-TECと東京大学の道徳感情数理工学講座が共同で研究しているクルマに自我を持たせる研究のことだと思います。
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2023-01-20-002
これは車両のCANデータからレーシングカーの感情を読み取ろうとするという研究らしく、最初何を言ってるんだろうって感じだったんですが動画を見るとなんとなく何をやろうとしてるか分からなくもないような研究です。

スーパーフォーミュラに詳しい人なら、SF NEXT50プロジェクトの記者会見でやたらインパクトの強い見た目の方が登場したのを思い出されると思いますが、この研究を進めている東京大学光吉俊二特任准教授の名前もアニメのスタッフロールに含まれています。
この研究を元にしたりモチーフにした設定がかなり反映されていきそうな気がします。スーパーフォーミュラ視点的には注目ポイントでしょう。
現状のAmiは嫌味を言ったり、額面通り黙ったり、すごいスマートウォッチみたいな役割しかなかったりするのでこの辺りがどうなるのかですよね。

△その他
あとは佐藤蓮選手の声優デビューシーンはどこになるんでしょうか。スーパーフォーミュラ視点的には今後の注目シーンです!

まとめ?

こんなアニメにマジになっちゃってどうするの ってな感じですが…
ハイスピ。こんな内容でもこんなに文量を書いてしまったのでコストパフォーマンスは高いと思います!
ツッコミどころが多すぎて多分ツッコみきれてないと思います。
とりあえず気が向いたら続きの話の感想も書いていこうと思います。

あとはハイスピードエトワールを見たアニメファンの人は是非実際のスーパーフォーミュラを一度でいいから見てみて欲しいです。
きっと面白いものが見れると思います。

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