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自分の軸を知り、自分を活かす

「あなたにとって、仕事ってなんですか?」

「楽しい」と答える方もいれば、「まあそんなもんでしょう」という方、「しんどいもの」「苦労するもの」いろいろあると思います。

私はかつて「生きるために仕方のないもの」要するに義務だと思っていました。好きなことを仕事にするという人はほんの一握りで、好きを仕事にして嫌いになったらどうするんだよとさえ思っていました。そして、枠組みに合わせるものだと思っていました。前提が「仕方ないもの」だから全然面白くもありません。よく宝くじが当たらないかなあと思っていました。あまり買わないけど。

宝くじが当たったらどうしたいのか?

1.会社を辞める。2.世界一周旅行する3.悠々自適に暮らす

大体こんなことしか思いつきません。抑圧から解放されたら、開放を満喫したいとは思います。でもその先が思いつかないのです。何度も想像してみます。働かなくていいという資産を持ったところで、一瞬だけ多分テンションが上がるでしょう。でも働かない自分はなんだか嫌だなあと思ったのです。

それってただ生きているだけです。そりゃ「人生死ぬまでの暇つぶし」っていう言葉もありますよ。でもそれって意味が違うんですよね。ぼんやり寝っ転がって漫画を見て人生を生きろって言っているんじゃなくて、暇つぶしくらい気楽になんでもやってみたら?ちゃんとしなくちゃとか、しっかりしないとなんて幻想なんだから。とりあえずやってみなよ。っていう気楽さとチャレンジを促しているわけです。

仕事がしんどくて、宝くじが当たる妄想をしていても実現したところで何にも満たされない。多分仕事=しんどいって思いがそもそも間違えていたんだろうとは薄らわかってきました。

多分、仕事に関して、人生に関してなんとかしたいんだけれど、「じゃあどうしたらいいんだよ」っていうモヤモヤを抱えている方ってたくさんいるんじゃないかなって思います。「この経験を積んだら転職しよう」「資格をとったらさっさと辞めよう」「もっと楽な仕事場ないかな」「いい人間関係だけあれば・・・」「9時5時、週休完全二日、年間休日数120日以上ないと、有給取得率も見逃せないよね」などなど。

条件が主ではないのですよね。

仕事と自分を切り離しているのがそもそもおかしい。

役を割り当てられているように、会社にいるときだけ自分は仕事の人格ってなんか変。一人でいるとき、友人といるとき、家族といるときどんな時でも自分らしさを知っていて、その上でTPOに合わせるとか周囲と調和するとか主体性を発揮できるのが大人の本当の賢さなんじゃないか。

じゃあ自分でどんな存在なの?性格診断をしたところで、その時々で正解を探って答えてしまったりわからない。占い?それを知って自分らしく現実を渡る方法ってどうなってるの?人と自分は違う。誰かの方式がそのまま当てはまるわけではない。きっとある程度は元々ある方法とか、誰かのロジックを使って、自分らしくカスタマイズできるようになるのが、自分らしく生きることなんじゃないか?

自分を知る方法はたくさんあります。

私は感情、情動から意図を探っていく方法が合っていました。初めてワークを体験した時それまでいろんなワークを受けてもどこか演じていて、本音を出したことがなかったのに自分の話なんてしていないのにボロボロと涙がこみ上げてきました。奥の深いところから涙が溢れてきました。

自分の本質とつながったから出てきた涙です。

この経験があって、私は自分を知り動いて、修正して何度もへこたれそうになりながら今も歩んでいます。

「人生死ぬまでの暇つぶし」結果なんて死ぬときに自分が「頑張ったじゃん」と思えるかどうかなんですよね。すぐに結果なんて出ない。でも変化を知り、そのプロセスを受容していくときに「私ってこういうことが好きなんだ」「私ってこういうことを大切にしているんだ」「だからこういうことが嫌なんだ」とどんどん自分というジグソーパズルがハマっていくようにわかっていくのです。

今の私は会社員だった頃のように不満だらけでもなければ、楽さを求めてもいません。歯を食いしばって成果を上げ続けなくてはいけないという恐怖心もありません。会社員は楽ちんだから我慢しなくてはいけないと思っていました。目的が何にもなかったんですよね。自分を知らなかったから。

会社員の私が今の私をみたら、驚くことでしょう。怖くて辞めさせるかもしれません。当時の彼女からしたら私は先の見えない状況だからです。なんの保証もない。確かなセオリーもないように見えるでしょう。

下手したら馬鹿にするかもしれません。「何自己実現とか夢見てるの?確実に積み上げるのが言いに決まってるのに」

かつての自分さえ自分のことはわからないと思います。でもいいのです。私は自分の本質を知って、それを実現させ続けることを選んだのです。今の私にとって仕事とは「可能性」です。先の見えない地平を歩いているけれど、本質という星が行方を指している。だから試行錯誤しながら自分の可能性、関わる人たちの可能性の両方を開花させ続けていきたいと思うのです。

人生を通して自分を知り続け、自分として動くことを通してどんどん拡張していく。そのプロセスにいるとき、あり方も仕事に対しての思いもどんどん変わっていきます。今の私は仕事に対してしんどいなと思うこともあれば、面倒だなと思うことはまだありますが、それでも「やらないとなんか気持ち悪いな」とへこたれても戻ってくる。「やりたくてやっているのだ」とへこたれる自分をどこか容認しながらのこのこ歩んでいます。

皆さんにも自分という軸を知り、自分を活かすそんなプロセスを人生を通して歩んで欲しいなと思います。

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